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-女神会議- ①
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【英里香side】
あの蝶子が手作り弁当を嵐お兄さまに持って来たことに、ショックを受けた わたしと明日菜は、今後の戦略会議をするのに商店街にある、お好み焼き屋『火の車』に来ている。
まずは、注文をしてからね。
最近、この店のオーナーである魔魅さんと寄りを戻した俊夫さんが出てきた。
「いらっしゃい、大江戸さん。
今日は、どうなさいますか ?」
魔魅さんの教育の賜物か、この間までヒキニートしていたとは思えないくらい洗練されているわね。
「そうね、お好み焼きの豚玉をお願いします。
飲み物は、ウーロン茶で 」
「わたしは、お好み焼きのシーフードミックスでお願いします。
飲み物は、ウーロン茶でお願いしますね」
「わかりました。
少々、お待ちください 」
「あっ、すみません !
焼くのは、お店の方でお願いします 」
「わかりました 」
この店は、もんじゃ焼きもあるから、ハッキリと『お好み焼き』と言わなければ、もんじゃ焼きが来てしまうから面倒なのよね。
本当は、目の前にある鉄板で自分達で焼くのが、醍醐味なんだけど、最近は外国人のお客さんが増えたから、サービスとして店のオーナーである魔魅さんが焼いてくれるのよね。
鉄板で焼くのに不安な外国人のお客さんが魔魅さんに相談したのが、キッカケらしいけど、このサービスがSNSで広がってからは外国人客が増えたと、スピーカーオバサンから聞いた。
まあ、わたしも明日菜も上手にお好み焼きをひっくり返すことが出来ないから、ありがたいサービスだわね。
お好み焼きが来るまで、明日菜と料理修行の話し合いをする。
「まずは、料理の先生選びね。
勇気お義母様は忙しくて、なかなか家に帰ってこれないから除外して、真理愛お義母様やアリスお義母様も料理が不得手だから、残るのは…… 」
「英里香の産みの親である楓お義母様と嵐お兄さまの産みの親である瞳お義母様にお願いしましょう 」
離れに住んでいる由利子おば様は、お母さま達が学生時代から一緒に住んでいるらしいけど、一度も料理を作ったことが無いらしいから、最初から除外している。
「お待たせしました、お好み焼きです。
こちらが豚玉で、こちらがシーフードミックスのお好み焼きです 」
まずは、食べてからにしましょう。
小麦粉と卵を混ぜ合わせて山芋を混ぜてあるキジはサクサクして美味しい。
振りかけられた、かつおぶしがヒラヒラと熱に煽られている。
冷めないように鉄板の上に乗っているので、焼けたソースの匂いが食欲をそそるわ。
「半分個ずつね。 」
わたしの提案に明日菜が頷く。
食べようと思えば、お好み焼きの二個くらいは食べることが出来るけど、それをすると晩御飯がお腹に入らなくなるから我慢している。
熱々のうちに食べ始めた。
良質の脂が乗った豚肉の柔らかな味。
焼けたキジの香ばしい味と玉子の甘味
それらを包み込む甘辛いソースの酸味とマヨネーズの味が絶妙な味をだしているわ。
お互い、半分を食べたところで、鉄板皿ごと明日菜と交換した。
シーフードミックスも美味しかった。
お店を出る頃には、すっかり料理修行の件を忘れていた。
思い出したのは就寝する時に成ってからだった。
まあ、大丈夫でしょう。
After all, tomorrow is another day.
『風と共に去りぬ」のスカーレットのセリフを思い出していた。
※作者より
英里香たち、大江戸兄妹の両親や由利子先生が活躍している、【大江戸くんの恋物語】
も、よろしければ読んでくださいね。
あの蝶子が手作り弁当を嵐お兄さまに持って来たことに、ショックを受けた わたしと明日菜は、今後の戦略会議をするのに商店街にある、お好み焼き屋『火の車』に来ている。
まずは、注文をしてからね。
最近、この店のオーナーである魔魅さんと寄りを戻した俊夫さんが出てきた。
「いらっしゃい、大江戸さん。
今日は、どうなさいますか ?」
魔魅さんの教育の賜物か、この間までヒキニートしていたとは思えないくらい洗練されているわね。
「そうね、お好み焼きの豚玉をお願いします。
飲み物は、ウーロン茶で 」
「わたしは、お好み焼きのシーフードミックスでお願いします。
飲み物は、ウーロン茶でお願いしますね」
「わかりました。
少々、お待ちください 」
「あっ、すみません !
焼くのは、お店の方でお願いします 」
「わかりました 」
この店は、もんじゃ焼きもあるから、ハッキリと『お好み焼き』と言わなければ、もんじゃ焼きが来てしまうから面倒なのよね。
本当は、目の前にある鉄板で自分達で焼くのが、醍醐味なんだけど、最近は外国人のお客さんが増えたから、サービスとして店のオーナーである魔魅さんが焼いてくれるのよね。
鉄板で焼くのに不安な外国人のお客さんが魔魅さんに相談したのが、キッカケらしいけど、このサービスがSNSで広がってからは外国人客が増えたと、スピーカーオバサンから聞いた。
まあ、わたしも明日菜も上手にお好み焼きをひっくり返すことが出来ないから、ありがたいサービスだわね。
お好み焼きが来るまで、明日菜と料理修行の話し合いをする。
「まずは、料理の先生選びね。
勇気お義母様は忙しくて、なかなか家に帰ってこれないから除外して、真理愛お義母様やアリスお義母様も料理が不得手だから、残るのは…… 」
「英里香の産みの親である楓お義母様と嵐お兄さまの産みの親である瞳お義母様にお願いしましょう 」
離れに住んでいる由利子おば様は、お母さま達が学生時代から一緒に住んでいるらしいけど、一度も料理を作ったことが無いらしいから、最初から除外している。
「お待たせしました、お好み焼きです。
こちらが豚玉で、こちらがシーフードミックスのお好み焼きです 」
まずは、食べてからにしましょう。
小麦粉と卵を混ぜ合わせて山芋を混ぜてあるキジはサクサクして美味しい。
振りかけられた、かつおぶしがヒラヒラと熱に煽られている。
冷めないように鉄板の上に乗っているので、焼けたソースの匂いが食欲をそそるわ。
「半分個ずつね。 」
わたしの提案に明日菜が頷く。
食べようと思えば、お好み焼きの二個くらいは食べることが出来るけど、それをすると晩御飯がお腹に入らなくなるから我慢している。
熱々のうちに食べ始めた。
良質の脂が乗った豚肉の柔らかな味。
焼けたキジの香ばしい味と玉子の甘味
それらを包み込む甘辛いソースの酸味とマヨネーズの味が絶妙な味をだしているわ。
お互い、半分を食べたところで、鉄板皿ごと明日菜と交換した。
シーフードミックスも美味しかった。
お店を出る頃には、すっかり料理修行の件を忘れていた。
思い出したのは就寝する時に成ってからだった。
まあ、大丈夫でしょう。
After all, tomorrow is another day.
『風と共に去りぬ」のスカーレットのセリフを思い出していた。
※作者より
英里香たち、大江戸兄妹の両親や由利子先生が活躍している、【大江戸くんの恋物語】
も、よろしければ読んでくださいね。
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