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嵐のごとく Ⅸ ④
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【ヘーベーside】
変です、すごく変です !
三度のゴハンよりケンカが好きだった、アレスお兄ちゃんが、一緒にオヤツを食べようなんて本当に変です !
「ん ?どうした、変な顔をして、何か俺の顔に付いているのか ? 」
「額に『肉』頬に『🌀』とマジックで描いてありますですよ 」
黙っておこうかと思ったですが、アレスお兄ちゃんが変なのは、もしかしたら……
「なんですとぉー! 」
アレスお兄ちゃんが急いで向かった先にある鏡とにらめっこをしていますです。
「くそぉー! 由利凛の仕業だなぁ~、最近は大人しくしているから油断していたぜ !
ヘーベーも気付いていたなら、もっと早く教えてくれても良いじゃないか ! 」
「いえいえ、てっきり最近の流行りなのかと思ったですので、突っ込みを入れるべきか、これでも悩んだですよ 」
まあ、実際にアテナお姉ちゃんもエリスお姉ちゃんも反応しなかったから、これが標準だと思ったです。
アレスお兄ちゃんは、一生懸命に顔のラクガキを消そうとセッケンでコスッテいますが、一向に消えそうに無いですね。
仕方ないのです。
「アレスお兄ちゃん、わたしの神力で消してあげるです。
こちらを向いてくださいな 」
アレスお兄ちゃんが、わたしの方を向いた途端に、
「待つのじゃぁー ! お兄ちゃんの顔のラクガキは、妾のプリンを勝手に食べた罰だから消してはダメなのじゃ ! 」
見たことの無い幼子が居たのです。
……さては、この娘が邪神ユリリンの転生者の潮来由利凛なのです。
「3つセットの内の2つを食べただけだろう。
ちゃんと1つ残して置いたじゃないか !
男子高校生の胃袋をナメるなよ ! 」
「うわぁぁぁ、最低なのじゃ !
恵利凛と天音お姉ちゃんの分まで食べておいて、開き直っておるのじゃ ! 」
「さりげなく、残りの1つを自分の分としてカウントしているあたりが、食いしん坊の由利凛らしいな…………ちょっと待て !
1つは、天音姉ちゃんの分だったのか ? 」
「そうなのじゃ !
激おこプンプン丸の天音お姉ちゃんの怒りを食らうのじゃ ! 」
うん、流石のわたしも庇えないです。
これは、アレスお兄ちゃんが悪いです !
「大変だよ !
嵐お兄ちゃんが天音お姉ちゃんと由利凛の分のプリンを食べてしまったのが天音お姉ちゃんにバレてしまったよ !
天音お姉ちゃん、
超新星ムカおこエンドオブエンシェントジェノサイトブレイバァァァ !
状態に成っているから、嵐お兄ちゃんは逃げた方が…………ごめんなさい、もう遅かったネ 」
ユリリンの姉、エリリンと思わえる女の子の後ろには、美しい女性が笑顔でいましたですが…………お父様の浮気を見つけた時のお母様の姿に似ているです。
「弟くん、ちょっと お姉ちゃんとお話し合いをしましょうね。
自分の欲望に正直な弟くんを正しい道に矯正するのは、お姉ちゃんの役目ですからね ! 」
アレスお兄ちゃんは、汗をダラダラと流しながら逃げようとしましたが、
「なっ なんだよ、この鎖は ! 」
いつの間にか、アレスお兄ちゃんの足は鎖で繋がれて、もう一方の鎖の先には、
「こんなこともあろうかと、開発した『グレイプニル』だ !
あきらめるんだな、愚弟 !」
…………イケメンに変身したヘパイストスお兄ちゃんですです !
天界では醜いと言われていたヘパイストスお兄ちゃんが、まさかの大改造!!劇的ビフォーアフターに成っているです !
その上にヘパイストスお兄ちゃんの隣には聖女のような綺麗な女の子が…………
ヘパイストスお兄ちゃんが、リア充に成っているdeす !
お母様に無理を言って人間世界に来て良かったです !
変です、すごく変です !
三度のゴハンよりケンカが好きだった、アレスお兄ちゃんが、一緒にオヤツを食べようなんて本当に変です !
「ん ?どうした、変な顔をして、何か俺の顔に付いているのか ? 」
「額に『肉』頬に『🌀』とマジックで描いてありますですよ 」
黙っておこうかと思ったですが、アレスお兄ちゃんが変なのは、もしかしたら……
「なんですとぉー! 」
アレスお兄ちゃんが急いで向かった先にある鏡とにらめっこをしていますです。
「くそぉー! 由利凛の仕業だなぁ~、最近は大人しくしているから油断していたぜ !
ヘーベーも気付いていたなら、もっと早く教えてくれても良いじゃないか ! 」
「いえいえ、てっきり最近の流行りなのかと思ったですので、突っ込みを入れるべきか、これでも悩んだですよ 」
まあ、実際にアテナお姉ちゃんもエリスお姉ちゃんも反応しなかったから、これが標準だと思ったです。
アレスお兄ちゃんは、一生懸命に顔のラクガキを消そうとセッケンでコスッテいますが、一向に消えそうに無いですね。
仕方ないのです。
「アレスお兄ちゃん、わたしの神力で消してあげるです。
こちらを向いてくださいな 」
アレスお兄ちゃんが、わたしの方を向いた途端に、
「待つのじゃぁー ! お兄ちゃんの顔のラクガキは、妾のプリンを勝手に食べた罰だから消してはダメなのじゃ ! 」
見たことの無い幼子が居たのです。
……さては、この娘が邪神ユリリンの転生者の潮来由利凛なのです。
「3つセットの内の2つを食べただけだろう。
ちゃんと1つ残して置いたじゃないか !
男子高校生の胃袋をナメるなよ ! 」
「うわぁぁぁ、最低なのじゃ !
恵利凛と天音お姉ちゃんの分まで食べておいて、開き直っておるのじゃ ! 」
「さりげなく、残りの1つを自分の分としてカウントしているあたりが、食いしん坊の由利凛らしいな…………ちょっと待て !
1つは、天音姉ちゃんの分だったのか ? 」
「そうなのじゃ !
激おこプンプン丸の天音お姉ちゃんの怒りを食らうのじゃ ! 」
うん、流石のわたしも庇えないです。
これは、アレスお兄ちゃんが悪いです !
「大変だよ !
嵐お兄ちゃんが天音お姉ちゃんと由利凛の分のプリンを食べてしまったのが天音お姉ちゃんにバレてしまったよ !
天音お姉ちゃん、
超新星ムカおこエンドオブエンシェントジェノサイトブレイバァァァ !
状態に成っているから、嵐お兄ちゃんは逃げた方が…………ごめんなさい、もう遅かったネ 」
ユリリンの姉、エリリンと思わえる女の子の後ろには、美しい女性が笑顔でいましたですが…………お父様の浮気を見つけた時のお母様の姿に似ているです。
「弟くん、ちょっと お姉ちゃんとお話し合いをしましょうね。
自分の欲望に正直な弟くんを正しい道に矯正するのは、お姉ちゃんの役目ですからね ! 」
アレスお兄ちゃんは、汗をダラダラと流しながら逃げようとしましたが、
「なっ なんだよ、この鎖は ! 」
いつの間にか、アレスお兄ちゃんの足は鎖で繋がれて、もう一方の鎖の先には、
「こんなこともあろうかと、開発した『グレイプニル』だ !
あきらめるんだな、愚弟 !」
…………イケメンに変身したヘパイストスお兄ちゃんですです !
天界では醜いと言われていたヘパイストスお兄ちゃんが、まさかの大改造!!劇的ビフォーアフターに成っているです !
その上にヘパイストスお兄ちゃんの隣には聖女のような綺麗な女の子が…………
ヘパイストスお兄ちゃんが、リア充に成っているdeす !
お母様に無理を言って人間世界に来て良かったです !
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