上 下
84 / 139

83

しおりを挟む
【 ユリリンside 】

    ロキ様が   ロキ様が ……………ロキちゃん に成ってしまったのじゃ  !

   恭華が、ロキちゃんを抱えてきたのじゃ。

恭華
「 この北欧の駄邪神が 女に変身して、光介にちょっかいをかけて来たから
お仕置きしたわ。
   ついでに『 月 と 太陽 』の『 力 』を借りて『 神力 』を封印したから、しばらくは この『幼女 』のままよ  !
   反省したら、元に戻す事も考えてあげる 」

   ロキちゃんは、気絶していたのじゃ。

   いったい何が…………



─────時間を少し巻き戻します────魔王城にて────



ロキ
「   神話時代にも 『女 』に化けていらいだな、 クックックッ  大魔王の旦那を奪って『 ざまぁ 』をしてやろう。
ユリリンに教えて貰った『オメガポリス』の人気小説を参考にしたぞ  !
人間の乙女たちは『 ざまぁ 』が好きなのだろう。
それを、味会わせてやるのだから感謝して貰いたいものだ  !
   あの時の『借り』を返して貰うぞ、大魔王 恭華よ  ! 」

   絶世の美女に化けた、邪神 ロキは 執務室で書類仕事をしていた光介を見つけたのだが……………



ロキ
「 私をスキにしていいと言うのに、貴方光介は 断ると言うのね  !」

光介
「 僕には愛する妻がいますので、貴女の申し出はつつしんで お断りします」

   ビー  ビー  ビー  ビー  ビー  !

   魔王城の警報器が鳴り響いてしまった。

   バタ バタ バタ  バタ  バタ

   執務室に近衛兵と大魔王 恭華が乗り込んで来たのであった。

ロキ
「 私のモノに成らないなら、まとめて殺してやろう  魔王  光介よ
ヴァルハラで、また会おう  ! 」

恭華
「 私の光介に手を出して、ただですむと思わないでしょうね 」

ロキ
「 前回は油断したが、貴様ら人間出身の大魔王に負けるとでも思っているのか ?  ならば、やってみよ  !
最初は、抵抗せずに全部 受け止めて見せよう  !
そして、おのれの非力さに絶望するがよい  ! 」

恭華
「 余裕ぶっこいて、大物気取りは『負けフラグ』よ  !
何時だって、人外の『神』や『邪神』、『魔王・大魔王 』を倒すのは 人間なんだからね  ! 」


ロキ
「 フッ   ならばやってみよ、  人間よ  ! 」

恭華
「 言われ無くても遠慮なく殺るわよ  ! 」

   恭華の右手に『太陽の紋章』が現れ輝きだした。
それと同時に光介の左手に『 月の紋章』が現れ輝きだしたのだ  !

ロキ
「 なっ それは、まさか………

恭華
「 『後悔先に立たず』ってことわざを覚えておきなさい  ! 」


恭華・光介
「「 二人のこの手が真っ赤に燃える  !」」 

恭華
「 幸せつかめと  ! 」

光介
「 轟き叫ぶっ  !」

恭華・光介
「「 ばぁぁぁぁくねつ  !!
イバラァァァァキィー フィンガァァァァァァッ  !」」

恭華
「せきっ  ! 」

光介
「 はっ  ! 」

恭華・光介
「「 ラァァァァァブ・ラブ、
天驚てんきょうけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇんっ  !」」


   太陽と月の『神力 』の光が、邪神 ロキを包み込んだのであった。

ロキ
「 ばっ  バカなぁ~   一度ならず 二度までも負けるというのかぁ~………


   倒れて気絶した邪神 ロキを見つめていた恭華の元に

??????
「 お見事です。  大魔王 恭華さま
後は、我々 ワルキューレが ロキ様を拘束します 」

恭華
「 ちょっと待って  !
コイツは私の獲物よ、勝手に後から出て来て横取りしないでよ 」

ワルキューレ ・ターニャファニャ
「 我々と敵対するおつもりですか 」

恭華
「 必要なら『ゼウス』だろうが『オーディン 』だろうが相手するわよ 」

ターニャファニャ
「……………………………仕方ありませんね
貴女の手柄を横取りするつもりはありません
しかし、このままだと危険なので ロキ様の『神力 』を封印するのを手伝って貰います。
   この妖精が作った『グレイプニル(のひも)』で『神力』を封印します 」

恭華
「 なら、私がエリリンから貰った『 ネビュラ・チェーン 』も使って念入りに封印しましょう。  
鍛冶神 ヘパイストス の特注品だから品質は保証するわ 」

   北欧神話、ギリシャ神話、大魔王 恭華 による『神力』の封印によって
邪神 ロキは 幼女神に成ってしまったのでした。




※ 作者より

   12月、1月はリアルの仕事が急がしい為に不定期更新になります。
なるべく間を開けないように努力しますが、お許しください。

   これからもよろしくお願いいたします。 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

【完】あの、……どなたでしょうか?

桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー  爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」 見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は……… 「あの、……どなたのことでしょうか?」 まさかの意味不明発言!! 今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!! 結末やいかに!! ******************* 執筆終了済みです。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?

つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。 平民の我が家でいいのですか? 疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。 義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。 学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。 必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。 勉強嫌いの義妹。 この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。 両親に駄々をこねているようです。 私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。 しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。 なろう、カクヨム、にも公開中。

ヤケになってドレスを脱いだら、なんだかえらい事になりました

杜野秋人
恋愛
「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」 王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アレクシアは黙って聞いていた。 第一王子は次々と、アレクシアの不行跡や不品行をあげつらい、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアレクシアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。 確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。 唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アレクシアの味方ではなくなった。 もう味方はいない。 誰への義理もない。 ならば、もうどうにでもなればいい。 アレクシアはスッと背筋を伸ばした。 そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺! ◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。 ◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。 ◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。 ◆全8話、最終話だけ少し長めです。 恋愛は後半で、メインディッシュはざまぁでどうぞ。 ◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。 ◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。 ◆過去作のヒロインと本作主人公の名前が丸被りしてたので、名前を変更しています。(2024/09/03) ◆9/2、HOTランキング11→7位!ありがとうございます! 9/3、HOTランキング5位→3位!ありがとうございます!

英霊召喚 ~ハズレと呼ばれた召喚魔法で、過去の大賢者を召喚して史上最強~

向原 行人
ファンタジー
適性クラスが最弱と呼ばれる召喚士だと判定されてしまった俺は、今まで騎士になるために努力してきたが、突然魔法の勉強をさせられる事に。 魔法の事なんて全然知らないけれど、とりあえず召喚魔法とやらを使ってみると、あろう事かゴーストが召喚されてしまった。 しかし、全く使えないと思っていたのだが、実はそのゴーストが大昔に大賢者と呼ばれて居たらしく、こっそり魔法の知識を授けてくれる。 ……って、ちょっと待った。やけに強力過ぎる……って、これ魔導書で紹介されてるロスト・マジックじゃねーかっ!

【完結】魔物をテイムしたので忌み子と呼ばれ一族から追放された最弱テイマー~今頃、お前の力が必要だと言われても魔王の息子になったのでもう遅い~

柊彼方
ファンタジー
「一族から出ていけ!」「お前は忌み子だ! 俺たちの子じゃない!」  テイマーのエリート一族に生まれた俺は一族の中で最弱だった。  この一族は十二歳になると獣と契約を交わさないといけない。  誰にも期待されていなかった俺は自分で獣を見つけて契約を交わすことに成功した。  しかし、一族のみんなに見せるとそれは『獣』ではなく『魔物』だった。  その瞬間俺は全ての関係を失い、一族、そして村から追放され、野原に捨てられてしまう。  だが、急な展開過ぎて追いつけなくなった俺は最初は夢だと思って行動することに。 「やっと来たか勇者! …………ん、子供?」 「貴方がマオウさんですね! これからお世話になります!」  これは魔物、魔族、そして魔王と一緒に暮らし、いずれ世界最強のテイマー、冒険者として名をとどろかせる俺の物語 2月28日HOTランキング9位! 3月1日HOTランキング6位! 本当にありがとうございます!

私は魔法最強の《精霊巫女》でした。〜壮絶な虐めを受けてギルドをクビにされたので復讐します。今更「許してくれ」と言ってももう遅い〜

水垣するめ
ファンタジー
アイリ・ホストンは男爵令嬢だった。 しかし両親が死んで、ギルドで働くことになったアイリはギルド長のフィリップから毎日虐めを受けるようになった。 日に日に虐めは加速し、ギルドの職員までもアイリを虐め始めた。 それでも生活費を稼がなければなかったため屈辱に耐えながら働いてきたが、ある日フィリップから理不尽な難癖をつけられ突然ギルドをクビにされてしまう。 途方に暮れたアイリは冒険者となって生計を立てようとするが、Aランクの魔物に襲われた時に自分が《精霊巫女》と呼ばれる存在である事を精霊から教えられる。 しかも実はその精霊は最強の《四大精霊》の一角で、アイリは一夜にしてSランク冒険者となった。 そして自分をクビにしたギルドへ復讐することを計画する。 「許してくれ!」って、全部あなた達が私にしたことですよね? いまさら謝ってももう遅いです。 改訂版です。

処理中です...