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[ ミハエルside]

   ユリリン様に書類を 渡す為に 執務室に入るとユリリン様は 居らずに 見知らぬ中級堕天使がいた
    私は 堕天使長、だから知らない中級堕天使は いない
まっ   またか    またなのか   ! 


「 ハルルン  、 ユリリン様は 何処に行ったの
それと その二人の中級堕天使は 誰  ?  」

「はい、ミハエル様    ユリリン様は 『遊びに行く』と
言って お出かけになりました
   この二人は ユリリン様が 新たにスカウトして
中級堕天使にした『 ウルルン』と『ミルルン』です」

「仕事は どうなっているの  ? 」

「はい  人数を増やして貰ったので 最終確認の判子を
貰うだけです 」

「 そう   それは 良かったわ 」
本当に あの駄邪神は 悪知恵ばかりが 良くまわる
まぁ  優秀な人材を確保出来ただけ 良しとするか
  





「 ユリリン  !   私の仕事、手伝ってぇー  ! 」
    女神 エリリン様が  テポテポ と歩いてきた
その後を 天使長 ルーファスが 付いてきた


「 申し訳ありません
ユリリン様は 仕事を ほぼかたずけて 遊びに 出掛けて
います 」
   私が 言うと

「 えー !  もう 遊びにいっちゃたのぉ~
だったら 私の仕事を 手伝ってくれてもいいのにぃ~ 」

「だから それは マズイ と 言ったじゃないですかぁ
本来  敵対しているから 頻繁ひんぱんに会うのも マズイんですよ 」
   ルーファスが エリリン様を 諭している

   姉も 苦労しているなぁ  


[ ユリリンside]

   妾は 今、聖国に きている
まさか ミハエル達も 妾がここにいるとはおもわない
はずじゃ

『灯台もと暗し』(恭華に聞いた)とは このことじゃ

   今、この国は 二つの宗教に別れ対立しているのじゃ
前 女神 メッサリーナを いまだに信じる 正義教
現 女神 エリリンを 信じる 友愛教

   そのせいで 他の国 や 魔族の国に 侵略出来ずにいる
恭華が 裏で『 二虎競食にこきょうしょくの計』を仕掛けたと言っていたのじゃ

   メッサリーナは 既に消滅していて 変わりに恭華の部下が 女神の振りをして 信託を出しているのじゃ

「 世界征服なんて 世界の広さを知らない馬鹿のする
ことよ」
  と 恭華が 尊敬する物語の作者が 主人公に 言わせた
セリフだということじゃ

   だから チャンスにも 関わらず攻め込まないそうじゃ
「下手に攻めると 団結して メンドクサイ」
と 言ってたから 間違いないのじゃ

   妾は友愛教会の前にいるのじゃ
幼気な妾が 保護を求めたら助けてくれるのは事前調査
済みなのじゃ

   丁度 教会の前で掃除する シスター が いるので

「 助けて     お腹がすいたの  」(妾、会心の演技じゃ )

「 それは  それは 大変ですね  こちらにいらっしゃい
私達は 貴女を 歓迎しますよ  」
   シスターが 手招きをしたので 近づいたのじゃ

   エリリンの信者は チョロイのじゃ

   妾が シスターの所に行くと
「こちらにいらっしゃい    皆 貴女を まってるわ 」

   こんなに歓迎されると悪い気はしないのじゃ
だけど 妾の手をつかんでいるのが 痛いのじゃ

   ふと シスターの顔を見ると……………
「 ゲェーー  ! きょ   恭華ぁ~  何故、ここに ? 」

「 ミハエルに 頼まれたのよ
それに ユリリンの行動パターンなんて 知れてるからね」
   妾は 必死に 逃げ出そうとしたけど

「 ユリリン、何度も言うけど

大魔王からは 逃げられない  !   」

「ギャァーー  」




    結局 邪神ちゃんは 恭華に確保され 天界につれもどされた

   邪神ちゃんは 心に誓った

   絶対、 下克上してやる  !


   その誓いが 叶うかは 誰にもわからない(作者にも)
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