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高校生 編
迷探偵 と へっぽこ探偵団 ⑩
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【明日香side】
まったく、男って奴は いくつも『愛』があるのだろうか ?
忠夫の奴も私だけを愛してくれるなら、もっと優しくしてやるのになぁ~
まぁ、私が忠夫とお絹ちゃん、令子の三人の中に割り込んだんだから許してやるけどね。
………だけど、達也の浮気相手の女は誰かしら ?
ウチの学園の生徒かしら 正直、モブ達には興味が無いから他の奴らは知らないのよね。
コイツなら、ウチの学園の可愛い女子生徒の事を把握していそうだから様子を見てみよう。
「あかん ! 流石の俺も後ろ姿だけでは、誰だか解らないが………たぶん、ウチの生徒だとは思うんだけどなぁ~」
「 ウチの生徒だと云う根拠はあるの ? 」
「俺の美少女センサーは、一度見た美少女は忘れ無いから間違い無いはずだ ! ………こっち向けぇ~、こっち向けぇ~ 」
コイツの女の子好きには呆れるけど、こんな奴を好きに成ってしまったのだから仕方ない…………なんて、思うかぁー !
だらしなく鼻の下を伸ばしている忠夫を睨んでいるけど、私の気持ちも知らずに誰とも知らない女に夢中に成っている。
『どうしてくれようか💢』と思っていると、
「おっ、達也たちが出てくるぞ !」
達也たちが席を立ち、会計を済まして入り口から出て来た。
「 ………達也の野郎 ! 寄りにもよって剣道部の主将 妙神龍姫先輩に手を出すとは許すまじ !」
「………確かに美人ね、私には劣るけどね。
どういう女なの、駄犬 ?」
「 菖蒲学園剣道部の主将で由利子先生に次ぐ実力者だ !
女子生徒からの人気も高く自分に厳しく他人に優しい美少女だ………胸は残念だが、鍛えられた筋肉が健康的で実に良い ! ……いひゃい、いひゃい !頬を引っ張っるなよ、明日香 !」
この◌っぱい魔人めぇ~💢、胸の大きさなんて、大きさなんて !
コイツが騒いでいるせいで、達也たちに此方の存在がバレてしまった !
達也が驚いた顔をしている一方で、龍姫先輩が此方を見て頬を朱く染めたのを見て嫌な予感がした。
隣にいた忠夫を見ると…………居ない ! あわてて再び龍姫先輩の方を見ると、
「 妙神龍姫せんぱ~い、 一万年と二千年前から愛していました !
僕とお茶でもしませんかぁ~ ? 」
アノ駄犬がいつの間にか龍姫先輩の元に行きナンパをしていた。
普通なら、あんなナンパなんて成功するハズが無いのに、
「私も竜ヶ崎忠夫さんを、一億と二千年後も愛していますわ !」
その瞬間、達也は頭を抱え、忠夫は呆けて、私は凍り付いた。
嬉しそうに微笑んでいる龍姫先輩を見て、どうやって令子やお絹ちゃんに報告する事を考えていた。
まったく、男って奴は いくつも『愛』があるのだろうか ?
忠夫の奴も私だけを愛してくれるなら、もっと優しくしてやるのになぁ~
まぁ、私が忠夫とお絹ちゃん、令子の三人の中に割り込んだんだから許してやるけどね。
………だけど、達也の浮気相手の女は誰かしら ?
ウチの学園の生徒かしら 正直、モブ達には興味が無いから他の奴らは知らないのよね。
コイツなら、ウチの学園の可愛い女子生徒の事を把握していそうだから様子を見てみよう。
「あかん ! 流石の俺も後ろ姿だけでは、誰だか解らないが………たぶん、ウチの生徒だとは思うんだけどなぁ~」
「 ウチの生徒だと云う根拠はあるの ? 」
「俺の美少女センサーは、一度見た美少女は忘れ無いから間違い無いはずだ ! ………こっち向けぇ~、こっち向けぇ~ 」
コイツの女の子好きには呆れるけど、こんな奴を好きに成ってしまったのだから仕方ない…………なんて、思うかぁー !
だらしなく鼻の下を伸ばしている忠夫を睨んでいるけど、私の気持ちも知らずに誰とも知らない女に夢中に成っている。
『どうしてくれようか💢』と思っていると、
「おっ、達也たちが出てくるぞ !」
達也たちが席を立ち、会計を済まして入り口から出て来た。
「 ………達也の野郎 ! 寄りにもよって剣道部の主将 妙神龍姫先輩に手を出すとは許すまじ !」
「………確かに美人ね、私には劣るけどね。
どういう女なの、駄犬 ?」
「 菖蒲学園剣道部の主将で由利子先生に次ぐ実力者だ !
女子生徒からの人気も高く自分に厳しく他人に優しい美少女だ………胸は残念だが、鍛えられた筋肉が健康的で実に良い ! ……いひゃい、いひゃい !頬を引っ張っるなよ、明日香 !」
この◌っぱい魔人めぇ~💢、胸の大きさなんて、大きさなんて !
コイツが騒いでいるせいで、達也たちに此方の存在がバレてしまった !
達也が驚いた顔をしている一方で、龍姫先輩が此方を見て頬を朱く染めたのを見て嫌な予感がした。
隣にいた忠夫を見ると…………居ない ! あわてて再び龍姫先輩の方を見ると、
「 妙神龍姫せんぱ~い、 一万年と二千年前から愛していました !
僕とお茶でもしませんかぁ~ ? 」
アノ駄犬がいつの間にか龍姫先輩の元に行きナンパをしていた。
普通なら、あんなナンパなんて成功するハズが無いのに、
「私も竜ヶ崎忠夫さんを、一億と二千年後も愛していますわ !」
その瞬間、達也は頭を抱え、忠夫は呆けて、私は凍り付いた。
嬉しそうに微笑んでいる龍姫先輩を見て、どうやって令子やお絹ちゃんに報告する事を考えていた。
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