上 下
198 / 290
高校生 編

入学式🌸🌸✨②

しおりを挟む
【 楓side 】

   何時もより早めに家を出て、何時も通ってた通学路とは別の道を通り皆で菖蒲あやめ学園高等部に向かっていた。
   遠くに丘の上に校舎が見える。
   やがて校舎に向かう少し急勾配の坂の下まで来てから真理姉が口を開いた。

「 今日は 初登校だから正規の通学路を教えたけど、明日からは仁ちゃんの家から学校まで近道があるから教えてあげるね………あげるニャ 」

   ………別に言い直しをしなくても良いのに真理姉は、変な事にこだわるなぁ~。

「 真理姉は、ココに転校して間もないのに どうして僕達も知らない近道を知っているの ? 」
勇気ちゃんが不思議そうに聞くと

「 フッ フッ フッ  我が高等部には『(非公式)情報部』と云うのが有って情報料さえ出せば いろいろと教えて貰えるのだニャン 」

   どうやら学園高等部と家との間にある小さな神社との間に小道があるらしいけど…………緊急時(遅刻とか)以外では使いたく無いわね。
   昼間でも木々に囲まれて暗い上に夜は真っ暗だから明かりが無いと歩けないのよね。
   この辺りは熊や猪は出ないけど恐いモノは恐いのよ !
ちなみにハクビシンは出るわよ、どこからか逃げたハクビシンが増えているみたいなのよね。

   そして私達は校門を通りクラス発表の掲示板の前に来た。
仁くんは、もちろんだけど出来るだけ皆と一緒のクラスが良いなぁ~
と思い自分の名前を探して見た……………あった !  A組だ。

   他の皆のクラスを直ぐに探してみた、 大江戸   大江戸  大江戸……
と探しさなくても直ぐに見つけた。
   私と同じA組なのを確認して『ホッ』とするのと同時に他のメンバーのクラスを探して見た……

   霞ヶ浦 勇気   A組

   北浦  瞳   A組

   アリス=ノースダコタ   A組

   世田谷 真理愛   A組

……………えっ  ええーっ !

「 留年しちゃった………テヘッ 」
悪びれずに笑っている真理姉が居た。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢にはブラック企業で働いてもらいます。

ガイア
ライト文芸
ライヴァ王国の令嬢、マスカレイド・ライヴァは最低最悪の悪役令嬢だった。 嫌われすぎて町人や使用人達から恨みの刻印を胸に刻まれ、ブラック企業で前世の償いをさせられる事に!?

からっぽを満たせ

ゆきうさぎ
BL
両親を失ってから、叔父に引き取られていた柳要は、邪魔者として虐げられていた。 そんな要は大学に入るタイミングを機に叔父の家から出て一人暮らしを始めることで虐げられる日々から逃れることに成功する。 しかし、長く叔父一族から非人間的扱いを受けていたことで感情や感覚が鈍り、ただただ、生きるだけの日々を送る要……。 そんな時、バイト先のオーナーの友人、風間幸久に出会いーー

きっと明日はいい天気

泉花凜 いずみ かりん
ライト文芸
双子の兄妹、青花翠(あおはな みどり)と夕莉(ゆうり)は、それぞれ重い偏頭痛と喘息持ちの中学一年生。 両親に勧められた、一般学級とハンディキャップ施設の併合学校に入学した二人は他者と衝突しながらも、この学校で生きようと決意する。 ※このお話は2000年代の時代設定のため、社会制度など諸々が少々古いです。ご了承ください。

フツウな日々―ぼくとあいつの夏休み―

神光寺かをり
ライト文芸
【完結しました】 ごくフツウな小学生「龍」には親友がいる。 何でも知っている、ちょっと嫌なヤツだけど、先生に質問するよりずっと解りやすく答えてくれる。 だから「龍」はそいつに遭いに行く。 学校の外、曲がりくねった川の畔。雨が降った翌々日。石ころだらけの川原。 そいつに逢えるのはその日、その場所でだけ……のハズだった。 ある暑い日、そいつと学校で逢った。 会話するまもなく、そいつは救急車にさらわれた。 小学生「龍」と、学校の外だけで会える友人『トラ』の、何か起きそうで、何事もなさそうな、昭和の日常。

妹は欲しがりさん!

よもぎ
ライト文芸
なんでも欲しがる妹は誰からでもなんでも欲しがって、しまいにはとうとう姉の婚約者さえも欲しがって横取りしてしまいましたとさ。から始まる姉目線でのお話。

「さらら」~茶房物語~

NKS
ライト文芸
茶房「茶螺々(さらら)」。八十島駅前商店街にある古民家風のお店で、お茶を楽しみながらくつろぐ事を目的とし隠れ家的喫茶店。さららの店主榛名(はるな)と、そこに集まる客達の人間模様。様々なお茶のプチうんちくも盛りだくさん。心に一杯のお茶をいかがですか?

田舎貴族の学園無双~普通にしてるだけなのに、次々と慕われることに~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
田舎貴族であるユウマ-バルムンクは、十五歳を迎え王都にある貴族学校に通うことになった。 最強の師匠達に鍛えられ、田舎から出てきた彼は知らない。 自分の力が、王都にいる同世代の中で抜きん出ていることを。 そして、その価値観がずれているということも。 これは自分にとって普通の行動をしているのに、いつの間にかモテモテになったり、次々と降りかかる問題を平和?的に解決していく少年の学園無双物語である。 ※ 極端なざまぁや寝取られはなしてす。 基本ほのぼのやラブコメ、時に戦闘などをします。

猫スタ募集中!(=^・・^=)

五十鈴りく
ライト文芸
僕には動物と話せるという特技がある。この特技をいかして、猫カフェをオープンすることにした。というわけで、一緒に働いてくれる猫スタッフを募集すると、噂を聞きつけた猫たちが僕のもとにやってくる。僕はそんな猫たちからここへ来た経緯を聞くのだけれど―― ※小説家になろう様にも掲載させて頂いております。

処理中です...