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中学生 編

バレンタインデー ①

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───時はバレンタインデーまで逆上ります。───


【令子side 】

   今日は、バレンタインデー。
学園も大雪の為に臨時休校になったのだけど…………

明日香
「 お絹ちゃん、私は和食より洋食の方が良いから昼ご飯は『 パスタ 』にしましょう ! 』


「 パスタの乾麺があるからナポリタンで良いですか、明日香 ?」

明日香
「 ナポリタン ? 」

   スマホで調べた明日香が

「 嫌よ !  ケチャップで味付けしたパスタなんて認めないわ !」


「 まあ  まあ  私が保証しますから、一度 食べてください(ニコッ)」

明日香
「 わっ  わかったわよ  !  お絹ちゃんの顔を立てて特別に食べてあげるわ !」

   忠夫くん の家でくつろいでいる 明日香 = フランクフルト。
そして、それを受け入れている忠夫くん と蛍ちゃん と お絹ちゃん。

   ねえ、違和感を持っている『 私 』がおかしいの ! 

   リビングに居ずらくて台所に行って、お絹ちゃんの手伝いでもしよう。
そう思って台所に行くと、ニコニコしながらお湯を沸かしながら パスタを用意している お絹ちゃんが居た。

   アレ、おかしいな ?   ゴシッ  ゴシッ  目をこすると、やはりお絹ちゃんはニコニコしているわ。
   ストレスで疲れているのかなぁ~   一瞬、お絹ちゃんが『 鬼 』に見えてしまったわ。


「 あっ、令子さん。  手が空いているなら『 ナポリタン 」に入れる 玉ねぎ や ピーマンをきざんで貰えますか ? 」

   私は、お絹ちゃんの横でまな板を出して、野菜をきざみ始めた………


「 ……………サンニンメハユルスケド ツギハユルサナイカラネ  タダオサン  ウフフフフ 」


   ヒィィィィィィ~   やっぱり さっきのは、見間違いではなかったのね ! 


【 明日香side 】

   蛍と遊んでいるコイツ忠夫にアレをめぐんでやらないとね。

明日香
「  はい、コレチョコレート。  超絶美少女の私から貰えるんだから 感謝しなさいよね  ! 」

   あの二人絹と令子が台所にいる間にバレンタインチョコをコイツ忠夫に渡した。

忠夫
「 おぉぉぉ~   お絹ちゃん や令子さん以外から初めて貰ったよ  !
サンキュー  明日香  ! (ニカッ )」

   トクン………心臓に何か、響いたわこの、ときめきは何…………まさかね  !
この超絶美少女でエリートの私が、こんな冴えない奴に『 恋 』するなんて あり得ないわ !  気のせい  気のせい…………そう、気のせいよ。


「 お兄ちゃん、今年は ホタルもチョコをあげるね 」
そう言って、小さなチョコをアイツ忠夫に渡していた。

忠夫
「 ありがとうな、蛍。  兄ちゃんは嬉しいぞ ! 」
アイツ忠夫の手が蛍の頭をででいた。

   いいなぁ~ ………………違う  違う  私は、こんなキャラじゃないわ !

………………別に、うらやましくなんかないんだからね !
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