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中学生 編

新学期(三学期) ⑥

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【 博子side 】

   三連休最後の日

   あ~あ、明日から学校かぁ~。

   早く『春休み』が来ないかなぁ~

   始業式は『 雪 』の為に早く終わったから良かったけど、明日から学校だと思うと憂鬱ゆううつになるなぁ~。


   私と深雪は、対戦ゲームをしているけど……………
あくまでも、息抜きで もう少し遊んだら勉強に戻るつもりよ………本当よ。

深雪
「 ねえ、博子   そろそろ…………

博子
「 皆まで言わなくても良いわよ。
『 そろそろ勉強に戻りましょう  』って言うんでしょう
前回の期末試験では失敗しちゃたから、汚名挽回おめいばんかいしないとね 」

深雪
「 私の言いたかった事は違うけど………
とりあえず、博子は国語の勉強を中心にした方が良さそうね 」

博子
「 へっ、 何でさ  ? 確かに『漢字』とか苦手だけどさ 」

深雪
「 『汚名』は、返上するのであって『挽回』しちゃ駄目でしょう
挽回するのは『名誉 』なのよ 」

博子
「 ………………よく気付いたね、深雪くん
実は、君を試したんだよ。   良く勉強しているようで感心、感心 」

深雪
「 かなりうそぽっいけど、だまされてあげるわ
そうじゃなくて、由利子先生とハルト先生の事よ

   最近、アリスとハルト先生が大江戸ファミリーと一緒に住んでいると云ううわさを聞いたんだけど、どう思う  ? 」

博子
「…………事実だったとしても、由利子先生は変な所で真面目だし なんだかんだいっても『奥手』だから進展は無いでしょう
   深雪は、心配のし過ぎだよ」

深雪
「 そっ、そうよね。   最近、私達の周りが カップルだらけなので 焦っちゃったわ。    この上、由利子先生にまで 先を越されたら、私達が『ピエロ』みたいじゃない  ! 」

博子
「 ない 、 無いわよ  !  私達の方が若いんだし あせる事ないよ 」




【 由利子side 】


   ブェ~クション  !

   う~ぅ、  誰か うわさでもしているのか  ?

「 ユリコ、風邪ですか  ?   寒いのですから、もう少し暖房の温度をあげますか  ? 」

   ハルトが心配そうにしていた。

   二人きりなら、このまま雰囲気を良くして 距離を縮めるのだが………

勇気
「 また、布団を蹴飛ばして寝ていたんじゃないの  !
由利子先生の寝相は、悪いからなぁ~  」

アリス
「 お~ !  そうなのですね。   兄さんは、逆に 全く動かないので 時々 生きているのか心配になりますで~す 」


「 プー クスクス  意外な一面が知れると面白いよねぇ 」


   しっ  失礼な奴らだな  !……………そんなに寝相が悪いかなぁ ?

   ゴホン、 ゴホン  !

由利子
「 そんな事より村長や仁くん からの申し出で、『 一緒に住まないか  ?』
との話だが どうする ハルト、アリス  ?
   幸い部屋なら、まだ開いているから大丈夫だぞ。
経済的にも防犯的にも、一時的に アリスが一人で家に居るのは 物騒ぶっそうなんだがな。
   田舎とはいえ、最近は 知らない人間が増えて来たようだし 一緒に住む事を薦めるぞ 」

勇気
「 知ってる  !  『あいしゃるりたーん 』と云う奴だね  ! 」


「 『 Iターン』だよ、勇気ちゃん。
今度、一緒に英語の復習しましょうね  」

勇気
「 ぶ~~ !  ちょっと間違っただけだよ 」

…………………

「「「「「「「  アッハハハハハハ  」」」」」」」

ハルト
「 OKで~す。  こちらこそよろしくお願いいたしま~すね 」

アリス
「 やったで~す  !  これで掃除と洗濯と料理の負担が減りま~す 」

ハルト
「 ハッハハハハ、 良いジョークだよ アリス。
料理は、何時もスーパーの『お惣菜 』で 味噌スープは『インスタント』な上にライスは『スズキのパックごはん』だったじゃないか  ! 」

アリス
「  ………………兄さん、嫌い ! 」


……………………

「「「「「「「  アッハハハハハハ  」」」」」」」

由利子
「 なら、これからよろしくな !  ハルト、アリス 」




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