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中学生 編

期末試験 ⑤

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【 勇気side】

    皆と学校から帰って来て茶の間でくつろいでいると楓が、皆に話し始めた。


   楓
「  試験期間中は、軽く教科書を見るくらいで勉強はやり過ぎないようにしましょう。
   体調を崩さない為にも暖かい服などを着て、風邪をひかないように !
夜更かしは厳禁よ  !   早目に寝て疲れを取りましょう。
   無理して徹夜勉強なんかすると、今日の深雪や博子みたいな目になっちゃうわよ ! 」


   お~おー  !   楓が優等生みたいに見えるなぁ~

  皆、納得したのか異論も無く晩御飯を食べた後に交代でお風呂に入り( 仁の後、僕とアリスその後に楓と瞳が入ったんだ)

アリス
「  本当に私は、このまま泊まっても良いのですかぁ~ 」

   アリスが珍しく遠慮している。


「 仁くんはもちろんだけど、ハルト先生や由利子先生にも許可を貰っているから大丈夫よ。
   それに、今から外に出て家に帰ると風邪を引くわよ  ! 」

 勇気
「 一人で寝るのがさみしいなら、誰かと一緒に寝たらどうかな  ?
客間の布団を移動すればいいわけだしね。  」

   他人の家で一人で居るのは不安だもんね。
アリスは、誰を指名するのかな  ?

アリス
「 それなら私は『 ジン 』と一緒に寝~ま~すー  ! 」

「「「  それは駄目ぇーーー  !  」」」


「 ………………冗談、ジョークだよね 」

   まったく、油断も隙もあったもんじゃないなぁ~

   結局、客間に布団を四つ並べて( アリスを監視する為に)仲良く寝る事になったんだよ。
   アリスも要注意だね  !



【 博子side 】

   
   学校から帰ると直ぐにシャワーを浴びてから晩御飯まで楓から貰った高い買い物の予想問題を勉強したわ。
   明日は、一時限目は『保健体育 』で二時限目は『道徳』三時限目が『 英語 』だから少しは気が楽なんだよね。
   『 保健体育 』や『 道徳 』は、オマケみたいなモノだから『 英語 』を勉強しているんだけど、このぶんだと赤点回避は大丈夫そうね。


「 博子ー !   御飯出来たわよぉー ! 」

「 はーい 、 今 行くから待っててねぇ~  」

   晩御飯を食べたら、少しだけ勉強をして早く寝ることにしよう。
リビングに行くと「 トンカツ 」が用意されていた。

「 随分ずいぶん勉強を頑張っているみたいだから、お母さんも頑張っちゃった。   期末試験に『 勝つ 』と、言う意味で『 トンカツ 』にしたわ。
今回は、期待してるわよ ♬ 」

博子
「 ハハハハ、 うん  頑張るよ( 言えないよ、ゲームばかりして徹夜勉強した挙げ句に試験中に爆睡したなんて )」

   少し肩身の狭い想いをしながら晩御飯を食べて、そそくさと自分の部屋に戻ったんだけど……………

   今日は、もう寝るか。
そう思いベッドに入ろうとした時に『 恋・バト 』のゲームが目に入ってしまった。

   少しだけ、 少しだけなら良いよね。
私は、禁断のゲームを始めてしまった……… 


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