【完結】大江戸くんの恋物語

月影 流詩亜(旧 るしあん)

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中学生 編

冬の日常 ②

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※ 作者の学生時代の記憶を元に書いているので 現在の学生とは 違うかもしれません 

【 由利子side 】

    少し頭が 冷えてきたのか 冷静に考えてみると 『クリスマス 』の前に 重大な学校行事があるのを 忘れていた


──  ──  ──  ──【 期末試験 】  ──  ──  ──  ──

    学生にとっても 我々、教師にとっても 重大な イベントである
昔は 教師が 試験問題を考えていたらしいが 今は 業者の試験問題を採用している

    問題は 教科書を 試験範囲まで進めているかだが 幸いな事に 私を始め 同僚教師達は 予定どうりに 教科書を進めているそうだ

    

    ガラ  ガラ  ガラ  ガラ ガラ

    教室のドアを開け 教壇の前に立つと


クラス委員長   神栖かみす 今日子
「  起立 ! 」   「  礼  ! 」   「 着席  ! 」

    何時もの号令の後に


由利子
「 皆も 覚えていると思うが 来月は 『 クリスマス 』の前に 『期末試験 』がある !   試験範囲は 後で教科ごとに発表されるが 各自、予習復習をきちんとやるように !…………けっして 一夜漬けなどで 試験問題に挑まぬようにしなさい  !…………以上 」


多数の生徒
「「「「「「「「「「 ブー  ブー  ブー   」」」」」」」」」」


由利子
「 文句を言っても 決定事項だからくつがえらないからな !
しっかり勉強をするんだぞ ! 」


    連絡事項だけを告げ、一旦 教室を出た


    ガラ  ガラ  ガラ  ガラ  ピシャン !


【 今日子side 】

    由利子先生が教室から出て行くと

伊予
「 大分だいぶ  委員長らしく成ったじゃない  」

今日子
「 もう、半年以上やっているんだから 慣れるわよ 」

聖子
「 あ~あ !  ついこの間 『実力試験 』を やったような気がするんだけどなぁ~  」

秋奈
「 そうだよねぇ~   せっかくの青春なのに 『 試験 』ばかりな気がするわ ! 」

    チラリ と教室を見回すと ………大江戸ファミリーは 落ち着いているわね
前回の実力試験でも 余裕で対処してたみたいだし 正直、羨ましいわ

   アリスも問題ないようだし………………一方、博子や深雪の顔色が悪いのは 私の気のせいでは無いと思う

   あの二人、頭は良いのに 一夜漬けするまで サボるからなぁ~


   楓が スマホで 何やら調べているようだけど 多分 期末試験の予想問題を過去の試験問題から予想をしているのだろう

   見た目は 優等生なのに 我がクラス1の問題児だ…………『背に腹はかえられない』から 後で 楓から予想問題を貰わなければいけないなぁ~ ( 見返り、高いんだよなぁ~ )


「「「「  ハァーーー !  」」」」

    どうやら 伊予、聖子、秋奈 も 同じ事を考えていたみたいだわ


【 博子side 】

    すっかり 期末試験の事なんて忘れていたわよー !
それは 深雪も一緒で 昨日、二人で 『 乙女ゲーム 』 と 『 大作 MMO‐RPGゲーム 』を買って来たばかりなのにぃーーー !

深雪
「 ま  まだ 二週間以上あるから大丈夫よ !  『 乙女ゲーム 』位なら 勉強の合間にやれば物ないわ ! 」

博子
「 でも 『 大作MMO‐RPGゲーム 』も スタートダッシュが 大事なんだけど ? 」


深雪
「  大丈夫よ  まだ 二週間以上あるんだから ! 」

博子
「 そっ  そうよね 」



───── この行動の結果は 果たして…………… ──────
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