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中学生 編

文化祭 ③

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[ 勇気side]

   うーん  僕って 化粧をしたこと無いから ジンに化粧をしてあげられないんだよね
   それは 瞳も同じで 家に帰って来てから リサーハルとして 楓が ジンに化粧をしている

   しばらくすると 楓が やりとげた顔をして 茶の間に戻ってきた
  

「私の最高傑作よ  !  仁くん   入ってきてね  」

   だけど 恥ずかしがっているのか なかなか ジンが入ってこない


「 仕形ないなぁー  」
   そう  言って 楓が ジンを迎えに行った


「 ほら、  恥ずかしがらないで  とっても綺麗よ 」

   おずおずと ジンと楓が 入ってきた

 「  ………………………………………………………………」

「………………………………………………………………」

   僕も 瞳も 声が出なかった

   綺麗だ  !    物凄い 美人だ  !  見惚れてしまった

「 まっ    負けたぁ~   」
   瞳が 可笑しな事を言っているけど ほっておこう


「 楓ちゃんの腕、凄いでしょう  !
素材の良さも あったけどね…………瞳ちゃん、どうしたの  ?  」

   そこには 膝をツキ 両手を床に付けて項垂うなだれている瞳がいた

「男に負けた………仁に負けた………女の私の立場がぁ……」

   大袈裟おおげさだなぁー   確かに綺麗だけど
そんなに気にすることないのになぁ



「 ただいまぁ~😊  今日は 早く帰れたわ
お土産に すき焼きの材料を買って来たから 皆で食べまし……………誰 ?  この美少女は 何処の子なの  ?
うちの学園の生徒じゃ ないよね  」

   由利子先生が お土産を買って帰って来た

   楓が ジンを見せびらかして

「 ジャジャジャーン  !  何と 大江戸 仁くんでーす !
どう  極上美少女でしょ  ‼️  楓ちゃんが 化粧したんだよ    凄いでしょう  ! 」

   由利子先生が ほうけていた

「 負けたぁ~  」
   そう 言って 由利子先生まで うずくまってしまった

   ジンは 恥ずかしがっているし
 
   楓は 何が可笑しいのか 必死に笑うのを我慢してるし

   瞳 や 由利子先生は 何か “  ショック😨  ”を 受けたみたいで “  ブツブツ  ”言っているし

   僕には 解らないなぁー 
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