【完結】大江戸くんの恋物語

中学生 編

夏休み ④

[瞳side]

    今日も また夏休みの宿題をしている  読書感想文だ

   昨日の夜に 由利子先生が
「 やっぱり 『読者感想文』の免除を無しにしてちょうだい
   特別扱いすると いろいろ問題が あるのよ
変わりに 今晩は 『特上鰻重とくじょう うなじゅう』をご馳走するから許してね」

「 先生ー ！  もう一声  ！ 」
楓が 言い

「 ハァー    わかったわよ
『う巻き（中心に 鰻を入れた卵焼き）で いいわね 」

   その後 みんなで 美味しく食べたけど 先生が
財布を見て 💸💸💸タメ息をしてたのが 気になった

   いったい いくらしたんだろう  ？
そんなことを考えていると

[由利子side]

「 先生  ！   『ラノベ』でも い～いぃ  ？ 」  
楓が 聞いてきたので

「 本当は ダメなんだけど 特別に いいわよ  」

「「「「 ヤッタァー  ！ 」」」」

    皆が スマホを いじりだした
便利な時代よね  私より 上の世代は わざわざ書店に
買いにいかないとなかったと聞いた

   今は 電子書籍に ネット小説が あるから家に いながらにして 新作が読めるんだから この時代に 産まれて
ラッキーだわ

    どれどれ 皆が 読んでいる間に 私も読もうかな
私は アプリをひらき 『 オメガ ポリス』につなげた

   ここには 私の ひいきの作者様の物語が いくつもある
のだ
   そう ダイヤの原石のような物語が たくさんある

『 太陽が導く異世界旅行』も そのひとつだ

   アニメ化されて 今度、ハリウッドが 実写化する
話が あるとか
   早くから 注目していた私は 自分の事の様に 嬉しかった
   こういう事が あるから 止められないのよね
私が 夢中で 読んでいる間   皆、読んでいるせいか
静かだった

   やがて 読み終わったのか タブレットに 感想文を
かきはじめた
    昔は 原稿用紙に 書いて提出していたらしい
教頭先生が 昔を 懐かしそうに話していた
   字の 汚い生徒の場合は 読むのが 大変だったとか

   つくづく この時代の教師で よかった  と思った
今の時代  ノートなど とらずに タブレットを活用
している
    私の学生時代は その狭間はざまで 両方を
使っていたので 大変だった

   タブレットなら 字が汚いなんて 関係ないから
私は ほっ  としている

「 書き終わったら 学校の サーバー に送っておいてね
短すぎるのは ダメよ
   最低 1000文字程度は 書きなさいよ
それと 感想文の 書いた『作品名』と どの『サイト』
か かきなさいよ

「「「「 はーい  」」」」

   私も まだまだ あまいなぁ






一方 その頃   某 ファミリー レストランにて

[伊予side]

「 まだ  一ヶ月あるから 宿題は なんとかなるでしょう 」

「 それより 読書感想文は どうする  ？ 」

「 コピペ で いいでしょう   ！  いくら先生でも そこまで  チェックできないでしょぅ」
   
   今日子、秋奈、聖子は ああ言っているけど 嫌な予感
が する

「 他の 宿題は どうするの  ？ 」
    私が 聞くと

「 瞳 や 勇気は ダメだろうけど 楓は 交渉しだいだと
おもうよ 」

「 楓は 顔は 優等生だけど 本性は 結構 ガメツイからね
ハァ   なにを 要求されるやら 」

「 割り勘だからね  皆で 割り勘だからね  」
今日子、秋奈、聖子が 騒いでいる

   嫌な予感が 当たりませんように ………