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中学生 編

夏休み ②

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   その頃  某 ファミリー レストランでは

[ 伊予side]

   私は ストロー を 咥えながら

「 ねえ  皆 、  夏休みの宿題   手を着けたぁ~  ?  」

「 まだだよぉ~  」

「 まだ 夏休みが 始まったばかりなのに 手なんて つけないよぉ~ 」

「 そうそう  私なんか まだ 鞄から 出してないよぉ~ 」
     とは 今日子、秋奈、聖子の 言い分である

「 そうだよねぇ~    でも 瞳 達は かなり宿題を 進めてるみたいよ」

 
「「「 うそぉー  !  本当に  !  」」」

   この反応は 凄く 当たり前の反応だ
私達ほどではないけど あの三人も それほど熱心な
勉強好きではないからだ

「 ほら、  由利子先生が 一緒に住んでいるから 早めに
取り掛かるように 言われて 現在 先生 監視の元 宿題を
やっているみたいだよ 」

「「「 本気まじかぁ~  ! 」」」

「 ねえ  ねえ   それなら 後で 勇気の宿題を 写させて
もらおうよぉ~  」

「そうだね   それなら 楽 できそうだ
持つべきは 友達だね       困った時は 助け合わないと 」

「 それなら 私は 楓に 頼もうかなぁー…………見返りが
恐いけど………」
    秋奈、聖子、今日子 には 困ったもんだ
私も 瞳に 写させて もらおっと  !



「 ところでさぁ    今年の 村祭りは 皆 カップルだよね
そうすると 『ボッチ』は 由利子先生だけかぁ  」

「先生、 可哀想に~  ! 」

「「「「  (*≧∀≦*)キャハハハハハ  ! 」」」」


[由利子side]


   ブエックション !  ブエックション  !  ブエックション  !   ブエックション   !


   誰だぁ   噂しているのはぁー

   アイツらだな    アイツらに決まっている
夏休み開けに 宿題をやってなかったら 覚えておけよぉ


「 仁、勇気、楓、瞳  誰にも 宿題を 写させるなよ
わかっていると思うが これは 命令だ  !
   変わりに 私の教科 国語の宿題『 読書感想文』を
免除してやる      わかったなぁ  ! 」


「「「「 了解です    先生  」」」」

   
   アイツらのことだから 誰かに 写させて 貰おうとしているだろうけど そうはいかない

   メール で 他の生徒達にも 通達しないとな


   クッククク   アイツらの 絶望した顔が みえるようだ
今から 新学期が 楽しみだよ


[楓side]


    あ~あっ    また 悪い顔してるよ   由利子先生  !

   どちらにしても たすかったよ  !
読書感想文なんて 一番 めんどくさい宿題だからね

   私が 書くと『あらすじ』に 成っちゃうので 苦手
なんだよね
 
   祭りを 楽しむ為にも 宿題を少しでも かたずけようかな
   今日子よ   ごめんね      先生には 逆らえないのよ
一応 メールするけど 宿題、自分で 頑張ってね
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