【完結】大江戸くんの恋物語

中学生 編

勇気の 青春 ②

[由利子side]

    そろそろ あの子達仁、楓、瞳が 来る頃なんだけど 遅いなぁ

   真知子に 車を出して貰うよう 頼んだけど 瑠奈るなも 来ると言ってたしなぁ

   大学時代からの親友だけど あの二人に 先を越されてから ギクシャクしている

   いや 意識しているのは 私だけか
正直、天然系てんねんけいの二人に（結婚）で
負けるなんて 思っていなかった 

    新任教師の時は それぞれ別の学校に赴任していたけど 良く悩みを聞いたもんだ

    真知子は 新任教師時代に 今の旦那に良く『セクハラ』されていたそうだ
それを 怒りもせずに 許していたらしい

   瑠奈は 良く誤解して 逆に生徒に迷惑かけていたらしいが それが今の旦那なんだから 人の縁 とはわからないもんだ

   私の場合は………………。


   そんなことを 考えている内に 真知子の車がきた


   皆が 降りて来たので今日の会場である 相手校の
剣道場に 案内した

   今日の練習試合は 我が学園の ライバルである
県立 白薔薇しろばら学園だ

   我が 県立 菖浦あやめ学園とは 昔からのライバル校である

    どれどれ 部員達は ちゃんとアップ! してるかな

   おぉー   やってる  やってる  ！
流石に今日は 真面目に練習しているか

   特に 勇気は ライバルである『水戸 桐子きりこ』との 対戦だから 気合いの入りかたが違う 

   集中しているのか こちらにも気付いていないようだ
また 仁くん達、三人の生徒も 武道経験者だから 静かにしている

   問題は 私の親友二人である
大きな声で応援しようとしたので 口唇に指を当て
『静かに』と合図して 黙らせた


[勇気side]


   ジン が来た  ！     気配で わかった
気合いが はいる    今日の僕は 強いよ、桐子  ！

   反対側で 目を瞑つむり精神統一をしている
ライバルを見た


   間もなく 練習試合が 始まる