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中学生 編

束の間の平穏

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[楓side]

   あれから 私達の関係は 変わらなかった
私や 瞳ちゃんが 仁くんと キスを したのが 判っても
勇気ちゃんは

「 僕は ジンを 一人占めする積もりはないよ
これから 僕達は 家族に 成るんだから仲良くしようよ
   でも これ以上は 増えない様に 相談したいんだけど
いいかなぁ   ? 」


   勇気ちゃんの提案を聞いて 瞳ちゃんを呼んだ
三人で相談して 改めて ライバル候補が 結構いること
が 判った

   上級生を はじめとして 仁くんを 狙っている女子は
多いらしい

   男の子 の人数が少ない上に 仁くんの様な 優しく
勉強、スポーツ、料理 が出来る 男の子が いないらしい

   数が 少ないせいか 乳母日傘おんばひがさ
育てられたせいか わがままな男の子が 多いのだ
 
   特に 上級生は 由利子先生みたいに 売れ残ることに
恐怖を 覚えているようで フリーの 男の子に アタック
している

   私達は これ以上 イチャイチャ する時間が 減るのは
イヤなので 仁くんの嫁を 増やさない方針を建てた

   一応 勇気ちゃんに聞いて貰った所  仁くんも 私達
三人だけで 十分だ  と 言っていたそうだ
   寧ろ 一人に絞れない事を 気にしていたらしい

   仁くんらしい と言えば らしいんだけど 私は とても
嬉しくなった



「 ただいまぁ  」
あっ 仁くんが 帰ってきた


「 お帰りなさーい  ! 」
勇気ちゃんが 仁くんに 抱き着いた

「 お帰り  仁 」
瞳ちゃんが 側で 微笑んでいる

   私も 負けていられない   !
「 お帰りー   ! 」

   私も 仁くんに 抱き着きながら 頬に キスをした

「「 ずるーい ! 」」

   勇気ちゃん も 瞳ちゃんも 負けじと おでこ と 頬に
キスをしていた



「 お前達  !   そこまでだ   !
今日から 私も ここに住む事に 成った

   村長からの 依頼だ    異議は 認めない   !
学生の付き合いの 範疇はんちゅうを 越えるのは
認めない    !

   今日から 私が 保護者 兼 監督をする  」

   由利子先生が 荷物を 持って立っていた


「「「「   えっーー ! 」」」」

「 だから 異議は 認めない
楓  空いてる部屋に 案内してくれ  」

   私は 先生を 空いてる部屋に案内しながら
『 この お邪魔虫めぇー 』と 思った

        ポコッ

「 いっ  痛い    先生  ! なにするんですかぁ 」
私が 抗議すると

「 顔に 出ているぞ  『 この お邪魔虫め 』とか 考えた
だろう 」

   ゲッ       エスパー   か

「 ちなみに 『エスパー』じゃ  ないぞ
楓の場合  表情に出ているぞ    」


   私達の  スイート メモリー が…………

   これからの 生活に うるおいがぁ   !

あぁ  これからの日々に 不安を 抱いていた
  
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