【完結】大江戸くんの恋物語

中学生 編

由利子先生の ターン ！？

[由利子side]


   あれから 村長に 直談判して お見合いをすることになった

   地元の 観光ホテルの ラウンジで 今 相手を 待っていると

「 遅い   ！  遅れるなら 連絡くらい 寄越すのが礼儀だろうに」
   隣で 村長が 怒っていた
約束の時間の 十二時から 既に三十分も 過ぎている

   その時 村長の スマートフォンが 鳴った
「 もしもし   大江戸だよ   ！   お前さん   一体いつまで 待たせる
積もりなんだい   ！     
   えっ    何だって………………………………………約束が 違うじゃないか
…………………………………………… そうかい  判ったよ  ！
もう いい   ！     今後 一切  お前さんの所との 取り引きは 『なし』だ  ！ 
   いい訳は 聞きたくない   」


   いやな  予感が……………

「 単刀直入に 言うよ   ！    見合い相手が 逃げた
……………会社での 『ハラスメント』で 訴えられたらしい
   それも 複数だ  ！  被害者には 自殺未遂したのも いるらしい
エリートで 出世頭だと 言っていたが 部下の手柄を 奪い
自分の ミスを 部下のせいに していたそうだ
   部下が 自殺未遂を 起こしても 平然と していた『クソヤロウ』だとさ 

   知らなかったとは言え 悪かったね
次は きちんと調査するから 今回は 諦めてくれ   」
   村長が 謝ってくれた


「 村長の せいではないですよ
今日は 食事だけして 帰りましょう………この ホテルの『ランチ』  食べてみたかったんですよ  」


「 ありがとうよ    今日は 私の オゴリだ  ！   好きな物を お食べ
次は もっと 良い男を 見付けてやるからね   」


   私、 男運が わるいのかなぁ

今日は 食うぞぉ   ！    自棄食やけぐいだぁ  ！



[伊予side]


   とっ    とんでもないものを 見てしまった   ！
由利子先生が 見合いをする情報を聞いて 内緒で見学に来たん
だけど…………

「「…………………………………………………」」
   流石の 聖子 や秋奈 も 言葉を失っている


   自棄食いしている 由利子先生を見て 少し優しくしてあげよう
と 三人で約束した



   それは  それとして 私達は ホテルの 『 スイーツ バイキング』
に 向かった


   先生   ゴメンネ    同情 と 食欲は 別なのよ



    私達は この時 気付かなかった
スイーツに 夢中に なっていた私達が 『甘い物は 別腹』と スイーツ バイキングに 遠征してきた先生に 見つかるまで そう時間は かからなかった