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中学生 編

夏は やっぱりプールだよね ③

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   列が ドンドン 進んで行って とうとう僕達の番が来た

   高い  高いなぁ  ここから滑るのか
僕は 少し恐くなった


[ 楓side]

   流石に この高さだと クルモのがあるなぁ


「 先に いくね   ! 」
ユウキ達が 躊躇ちゅうちょせずに 滑り落ちて
いった
    かなり スピードが出ている筈なのに 二人共
恐がる様子が 少しもなかった

   やがて着水した二人は スリルを楽しんだ用で
喜んでいた

   次は 私達の番だ
仁くんは 少し緊張しているみたいだけど 私は別の意味
で 緊張していた

   周りの女性達から 注目されているからだ
他にも 男の子は 居るけど みんな鍛えていないせいか
お世辞にも カッコいい とは言えない

   だけど 仁くんは 空手で 鍛えていたせいか 程よく
筋肉が ついている

   ボディービルダー の用な ムキムキな筋肉は 好きでは
ない 
   むしろ シャープに動ける アスリートの用な筋肉が
好きだ


   私は 周りの女性達に 見せ付けるように 仁くんの後ろ
に 座り抱き付くと 滑り落ちていった

   仁くんは 恥ずかしそうにしてたけど これくらい
アピールしないと意識してくれないだろう

「 きゃぁー    仁く~ん  ! 」
   少し あざといけど 私は彼に胸を押し付け 抱き付きながら 滑った

   着水したら どさくさ紛れで『キス』しようかと
考えながら………


[ 瞳side]

   楓が わざとらしく悲鳴を あげながら 滑ってきた
アッ  あの顔は 何か 企んでいるな

「 勇気   ! 楓の奴   何か企んでいるぞ   !
仁 に何か 仕掛けるつもりだ      阻止するぞ  ! 」
   私が声を かけると

「 えっ   本当に   !   ジン を 守らないと 」
いうと すぐに行動に 移した


[ 仁side]

   楓ちゃんに 抱き付かれていたせいで 恐怖心より
羞恥心が 勝ってたせいか アッという間に 水面が
見えてきた

   いきよいよく プールに飛び込んだ僕に 楓ちゃんが
被さるように 倒れてきた

   僕の口唇と楓ちゃんの口唇が 重なりそうになった時
誰かが 飛び込んできた

「 駄目~  !」

   楓ちゃんは 吹き飛ばされ 目を回していた

「 ジン   !  大丈夫かい 」
   ユウキが 心配そうに 覗き込んできた

「 うん  !  大丈夫だよ …………ありがとう  ユウキ  」

「良かった  無事ならいいんだ   」

「 ユウキ……………………」

「 ジン………………………」

    思わず 見詰め会っていると

「後が つかえているから こんな所で イチャイチャ
するな 」
   瞳ちゃんに 促されながら僕達は 移動した 
  
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