【完結】大江戸くんの恋物語

中学生 編

ボーイミーツガール ②

   僕は ユウキに連れられて 田舎道を 歩いていた

   ユウキは道すがら いろいろこの田舎暮らしの事を
教えてくれた

  昔は『水郷』と いわれた観光地だったこと
インターネット設備は キチンと整備してあるので
都会との差は あまりないこと

   人口は 減ったけど 皆 いい人だということ

   彼女との話は楽しく すぐに目的地である祖母の家
に 着いてしまった


   平屋で まさに昔の農家の家 という感じだ
外から声を かけようとしたら ユウキが

「 村長から 鍵を 預かっているよ
先に 中で待っていてくれっていってたよ 」


   ユウキに 鍵を開けてもらい 中に入ったけど
外で ユウキが モジモジしながら待っていた

「 ユウキも 中に入りなよ
お茶くらい 飲んでいきなよ 」

   声をかけて ユウキを中に招き入れた

   中に入り 茶の間で座ると 電話がかかってきた
祖母だ

『 仁かい  ！ もう 着いたかい』

「 今 着いた所だよ     お婆ちゃんは 何処にいるの  ？」

『 今は 別宅に いるよ  その家は 仁にあげるから
好きにするといいよ
   必要な物は 揃っているはずだから 足りない物が
有ったら 後から 買い足しなさい
   
    生活費は 毎月 振り込むけど 足りない時は遠慮しないで いいなさいね

    それと そこに ユウキが居るなら 替わってくれるかい  』

  なので 僕は ユウキを呼んで 電話を渡した


   お婆ちゃんとユウキが話していたけど
だんだん ユウキの顔が 朱くなっていく

   話が 終わったのか ユウキが 電話を 渡してきた

「 お婆ちゃん  ユウキに なにを 話したの   ？
ユウキの顔が 朱いんだけど  」

『 そうか   ！ 朱いかい    その子は 仁の婚約者だ  ！
仲良くするんだよ 』

   僕の顔も 朱くなっていくのが わかった