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仮面夫婦でなく犬猿夫婦
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将生との同居生活。
将生の「婚約破棄していいんだぞ!!」という脅しで、将生の気分で無理矢理抱かれる腹いせに、朝と夜のご飯は、将生の分だけ超手抜きとゲテモノ料理にした。
「何日カレーを出す気だ」
「わたしも仕事が忙しいの。朝ごはんと夜ご飯、ちゃんと作ってるんだから文句言わないで」
平日5日間、毎日作り置きカレー。
ちなみにわたしは仕事帰りに外食してる。
スーパーの半額弁当を買ってきて出したろかと思ったけど、手作りを要求してくるから毎日作る。
週末はさすがに一緒にご飯は食べるからまともなものを作る。
「舞花、料理の腕が落ちた……」
コクを出すためとチョコレートとコーヒーを入れて、魔女みたいに大鍋でぐつぐつ煮て作ったカレーは究極にまずい。
でも、文句を言いながらも毎日完食をする。
「……子供にはこんなまずい料理を食べさせたくないから、料理教室に通ってくれないか?」
「無理。仕事が忙しい。わたし、サクラインテリアを辞めないといけないんでしょ。辞める前に壁紙と底材のデザインをできるだけ多く手がけたいの」
料理教室に通う時間なんてない。家事を必要最低限して、それからスケッチブックを開いてひたすらデザインを描いてる。
イメージが湧いて、それをスケッチブックに残すために鉛筆を走らせたら、将生が帰ってきて、ご飯の準備をさせられ、片付けを終わらせスケッチブックを開いて続きを描こうとしたら寝室に連れていかれて抱かれる。
「結婚式前に妊娠したらまずいんじゃない?今しなくてもいいじゃん!!」
「はっ、婚約した時点で俺はお前以外の女は抱けない。不貞行為になる。だから、俺の相手をしろ!!」
毎日ではないからまだいいら、
5年間付き合っていて、何度も体を交わらせていたかは、将生はわたしのの体を知り尽くしていて、指は的確に弱いところを刺激し、わたしを快楽に堕とす。
「口ではいやがるくせに、体は素直に反応してる」
わたしの最奥を激しく攻められ、体の中心が甘くしびれる。
薄い膜の中に注がれる熱を感じ、そして行為が終わると将生はわたしを抱きしめてしばらくそのままいる。
「……舞花、愛してる」
そう耳元で囁かれたら悪い気はしないけど、でも別れた日の事を思い出すと将生に対して嫌悪感しか持てなかった。
将生はわたしの事を『愛してる』という。それは5年間抱いてたわたしの体を求めてるだけで、わたし自身を愛してるわけではない。
瀬戸工コーポレーションで一級建築士として、マンションやホテル、ショッピングセンターの意匠設計をしてる将生。
将生も多忙で、週末も家で仕事をしてたりする。
わたしは1人でスケッチブックにデザイン画を描きたいのに、『側にいろ』とリビングの机で2人顔を合わせて各々仕事をしてる。
「昼ごはん、下の成城石田で買ってきていい?夜はちゃんと作るから」
「そうだな。よし、買いにいくか!!」
着いてこないでいいのに将生も一緒に地下1階にある成城石田に買い物に行く。
先にお惣菜コーナーを見る。お寿司とローストビーフとマカロニサラダを将生が引いて歩いてるカートのカゴの中に入れる。
「夜はどうする?」
「キムチ鍋にする」
わたしが食べたいメニューで献立を決める。
将生はそれに対して不満は言わない。
成城石田の店内を歩いてるわたしと将生は仲が良いカップルに見えるかもしれない。
でも、「舞花、俺が牡蠣が苦手なのを知って入れただろ!!」
キムチ鍋にこっそりカゴに入れて購入した牡蠣をぶち込み、鍋をつついていて牡蠣を箸で掴み顔をしかめた将生を見て腹の底で笑ってるわたし。
愛し合って夫婦になるわけじゃない。
夫婦になっても心は通じてないから仮面夫婦、いや、わたしは将生の事が嫌いだから犬猿夫婦だ。
今日将生に対してどんな嫌がらせをしようかと考えてる。
将生がわたしに愛想つかす日は近いかもしれない。
将生の「婚約破棄していいんだぞ!!」という脅しで、将生の気分で無理矢理抱かれる腹いせに、朝と夜のご飯は、将生の分だけ超手抜きとゲテモノ料理にした。
「何日カレーを出す気だ」
「わたしも仕事が忙しいの。朝ごはんと夜ご飯、ちゃんと作ってるんだから文句言わないで」
平日5日間、毎日作り置きカレー。
ちなみにわたしは仕事帰りに外食してる。
スーパーの半額弁当を買ってきて出したろかと思ったけど、手作りを要求してくるから毎日作る。
週末はさすがに一緒にご飯は食べるからまともなものを作る。
「舞花、料理の腕が落ちた……」
コクを出すためとチョコレートとコーヒーを入れて、魔女みたいに大鍋でぐつぐつ煮て作ったカレーは究極にまずい。
でも、文句を言いながらも毎日完食をする。
「……子供にはこんなまずい料理を食べさせたくないから、料理教室に通ってくれないか?」
「無理。仕事が忙しい。わたし、サクラインテリアを辞めないといけないんでしょ。辞める前に壁紙と底材のデザインをできるだけ多く手がけたいの」
料理教室に通う時間なんてない。家事を必要最低限して、それからスケッチブックを開いてひたすらデザインを描いてる。
イメージが湧いて、それをスケッチブックに残すために鉛筆を走らせたら、将生が帰ってきて、ご飯の準備をさせられ、片付けを終わらせスケッチブックを開いて続きを描こうとしたら寝室に連れていかれて抱かれる。
「結婚式前に妊娠したらまずいんじゃない?今しなくてもいいじゃん!!」
「はっ、婚約した時点で俺はお前以外の女は抱けない。不貞行為になる。だから、俺の相手をしろ!!」
毎日ではないからまだいいら、
5年間付き合っていて、何度も体を交わらせていたかは、将生はわたしのの体を知り尽くしていて、指は的確に弱いところを刺激し、わたしを快楽に堕とす。
「口ではいやがるくせに、体は素直に反応してる」
わたしの最奥を激しく攻められ、体の中心が甘くしびれる。
薄い膜の中に注がれる熱を感じ、そして行為が終わると将生はわたしを抱きしめてしばらくそのままいる。
「……舞花、愛してる」
そう耳元で囁かれたら悪い気はしないけど、でも別れた日の事を思い出すと将生に対して嫌悪感しか持てなかった。
将生はわたしの事を『愛してる』という。それは5年間抱いてたわたしの体を求めてるだけで、わたし自身を愛してるわけではない。
瀬戸工コーポレーションで一級建築士として、マンションやホテル、ショッピングセンターの意匠設計をしてる将生。
将生も多忙で、週末も家で仕事をしてたりする。
わたしは1人でスケッチブックにデザイン画を描きたいのに、『側にいろ』とリビングの机で2人顔を合わせて各々仕事をしてる。
「昼ごはん、下の成城石田で買ってきていい?夜はちゃんと作るから」
「そうだな。よし、買いにいくか!!」
着いてこないでいいのに将生も一緒に地下1階にある成城石田に買い物に行く。
先にお惣菜コーナーを見る。お寿司とローストビーフとマカロニサラダを将生が引いて歩いてるカートのカゴの中に入れる。
「夜はどうする?」
「キムチ鍋にする」
わたしが食べたいメニューで献立を決める。
将生はそれに対して不満は言わない。
成城石田の店内を歩いてるわたしと将生は仲が良いカップルに見えるかもしれない。
でも、「舞花、俺が牡蠣が苦手なのを知って入れただろ!!」
キムチ鍋にこっそりカゴに入れて購入した牡蠣をぶち込み、鍋をつついていて牡蠣を箸で掴み顔をしかめた将生を見て腹の底で笑ってるわたし。
愛し合って夫婦になるわけじゃない。
夫婦になっても心は通じてないから仮面夫婦、いや、わたしは将生の事が嫌いだから犬猿夫婦だ。
今日将生に対してどんな嫌がらせをしようかと考えてる。
将生がわたしに愛想つかす日は近いかもしれない。
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