復縁なんてしない！！

性悪女に反撃 side翔琉

性悪女吉川せれなは、なんでも自分の思うままに物事が進むと思ってやりたい放題で目に余る行為に頭を悩ませてた。

美玲に対しての僻みと妬みからくる姑息な陰険な行為に、証拠という尻尾を掴んで法的に裁き今までやらかした世間的に晒してやろうとソミーグループの顧問弁護士に依頼をし、吉川せれな征伐を始めた。

吉川せれなは犯罪紛いな事をしでかしてる事から、Twitterで個人探偵を雇って美玲に嫌がらせ行為をしていた。

探偵事務所ならその探偵事務所を見つけて吐かせたらいいと考えていた。
顧客との秘密保持があるが、やってる事は民事で名誉毀損で訴えるレベルまできていて、精神的苦痛による傷害罪で刑事告訴に持っていける事例だ。
うちの顧問弁護士達に任せればすぐに吉川せれなを地獄に堕とせると思っていたが、時間がかかってしまい、吉川せれなが美玲に接触し、美玲が俺の前から居なくなってしまった。

美玲が俺のマンションから出て行く際に、ダイニングテーブルに茶封筒を置いていき、中に入っていた写真を見て目を疑った。

アメリカのgoogle本社で勤めてた時の隠し撮りされたと思われる写真が吉川せれなとの2ショットに加工されて、入っていた。

吉川せれなはパソコン機器メーカーの御令嬢で子会社にフジフィルムがあり、合成写真の作成は本業だ。

吉川せれなの嫌がらせ行為の証拠として、この写真を作成したフジテックもしくはフジフィルムの社員を突き止め、それをネタに今までやってきた卑劣行為を含め顧問弁護士に訴訟手続きを依頼する。

美玲が心配で小型GPSを美玲に身につけてた。
すぐに探偵事務所と契約をし、人を飛ばして貰い、護衛を依頼した。
それと吉川せれなが雇ったと思われる個人探偵に近づき、吉川せれなの企ててる計画について話して貰いそれを証拠のひとつにし、契約解除をする交渉をして貰った。

吉川せれなは御令嬢とはいえ、多額のお金を動かす事はできない。

吉川せれなは俺を見くびっている。
蓮は騙して短期間でも彼女になれたかもしれないが、滲みでている性悪女気質は顔を見ただけでわかる。

蓮も3日で吉川せれなと別れた。
美玲の悪口ばかり話し、男に依存して側に居たがる吉川せれなに疲れ、嫌気をさしたようだった。

遠距離恋愛は続かない。
美玲が他の男を選んだと思った蓮は、男をあげて日本に帰国し、美玲が1人身だったらまた交際を申し込むと言っていた。

吉川せれなが美玲と蓮を別れさせるために裏工作をしてたと知った時の蓮の怒りははかりきれない。

吉川せれなのターゲットが俺になり、蓮と美玲の経緯を知っていた事から警戒しお見合い写真は届いたが会う事もせず丁重にお断りを入れた。
なのに、俺の見合い相手全員に、俺が鬼畜だの女癖が悪いだの根も葉もない噂を流していた。

ーー　吉川せれなを俺は許さない。


美玲から弁護士を通して退職手続きをしてきて、焦った。
顧問弁護士が有給休暇消化と退職金等を理由に、退職日に関して後日連絡をするとして美玲の退職を拒否したが美玲を手放す事は絶対にしたくない俺は、束の間でも彼女を見放す行為はしたくなかった。

健康保険証の関係で通院歴と投薬履歴が俺にバレるかもしれないと思い、美玲はソミーを退職したいのだろう。
もしかしたら美玲は妊娠して、産婦人科に通いたいのかもしれないという予感があった。
俺と離れようとしてる美玲だから、俺に妊娠を悟られたくなくて、健康保険証を国民保険証に早期に切り替えたいのかもしれない。

ーー　美玲をすぐに連れ戻したい。

吉川せれなを追い詰め、制裁を喰らわすまで秒読みまできてた。

悪質な写真加工に関してフジテックとフジフィルムで作成者を探した所、フジテックの優秀なエンジニアが吉川せれなにそそのかれやったと自白し、社長令嬢が犯罪行為を自社の社員にさせた証拠はとれた。

そして、個人探偵からも吉川せれなと交わした契約の書類とメール、録音した会話を入手した。

有罪にするための材料は揃った。

美玲の精神的苦痛による鬱病とメリエール発作の診断書も、美玲が雇った探偵から入手した。

吉川せれなの一連の卑劣行為について、父親の社長に打ち明ける場を用意し、こちらが名誉毀損で刑事告訴をする旨を伝えた。

フジテックの社長は娘のしでかした事に対して謝罪し、吉川せれなのクレジットカードを使えなくし、彼女を拘束してから海外支社に飛ばしてそこで結婚させ日本に2度と帰ったこさせないと言って俺に土下座をした。

フジテックは大手企業だから、娘のしでかした行為は裁判で勝てばマスコミがリークし世間的に晒される。

美玲の過去をマスコミに流した吉川せれなの罪は重い。

世間的に制裁は下す。性悪女だと罵られればいい。

美玲に嫌がらせ行為を長期に渡り行い、精神的苦痛を与え続けてメニエール発作と鬱病にさせ、

刑法204条　人の身体を傷害した者は、15年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する

に該当し傷害罪を言い渡された。


そして、民事事件でなく刑事事件として、美玲の過去を人を使いマスコミに流した事に関し、社会的評価を低下させた事に関しても

刑法230条1項　公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金に処する

に該当し名誉毀損罪で有罪を勝ち取った。

吉川せれなは親から見放され、5年間の刑期を終えた後に海外に飛ばされる事が決まった。

俺が予測できなかった事が起きた。
裁判の後に、吉川せれなが逃走した。
美玲を狙って京都に向かったと思われる事から、警察と一緒に俺も京都へ向かった。

美玲を護衛するために、雇っている探偵にすぐに連絡を入れ、美玲をホテルの客室から出さないよう指示するも、美玲は倒れて総合病院の産婦人科病棟に運ばれたと言われ、焦った。

吉川せれなが他の個人探偵を通じて殺し屋に美玲殺害を依頼してるかもしれないと、雇われていた個人探偵が言っていて、美玲が無事か不安でならなかった。