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捕獲され身柄拘束される
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「……伽音、やっと見つけた。まさか、沖縄にいると思わなかった」
BAR ノアに、怖い表情を浮かべたスーツを着た大翔さんがいた。
「ここの客が伽音の歌声をアメバ動画に投稿してた。ランキング1位にあがってたから見つけられた。伽音、帰ろう」
マスターが申し訳なさそうにわたしを見てくる。
まさか、お客さんが勝手に撮影してアメバ動画に投稿するとは思ってなかった。
「……帰らない。わたしはこのまま沖縄で暮らす」
「許さない。伽音は俺の嫁だろ?常に俺の隣にいろ」
「……もう、嫌。お願い、離婚して」
BARの開店時間になったけど、マスターが気を使ってくれてお客さんを店内に入れなかった。
クリスマスパーティで多くのお客さんが来てくれて、外は騒ついてる。
「……とにかく来い。店に迷惑がかける」
大翔さんはわたしの手を掴み、店の外に連れ出し、わたしをタクシーに押し込んだ。
そして、ヒルトンリゾートホテルにわたしを連れて行った。
「……伽音、明日の朝イチの飛行機で東京に発つからな」
「勝手に決めないで」
「伽音が住んでたコテージの荷物は管理人にいって鍵を開けて貰って、ノートパソコン以外は処分して貰った。それ以外は必要ないだろ」
スイートルームに連れて来られ、広いリビングの窓辺の応接セットのソファーに腰をかけ、決定事項のように大翔さんは言った。
「……大翔さん、わたしと別れて下さい。わたしと別れて、宮瀬愛里と復縁して結婚したらいかがですか?」
「……愛里とは伽音と結婚する前に付き合っていたが別れた。人気歌手だからアメバ動画とブログに投稿して貰うために会っていたが、それは仕事のためだ。愛里は俺が伽音と結婚をしてるのは知ってる。それに食事はしてもそれ以上の事はしてない。今はもう会ってない」
大翔さんがソファーから立ち上がり、リビングの真ん中で立ちすくんでいるわたしのところに来て、わたしを抱きしめた。
「愛里と会ってた事を知って、浮気を疑ってたんだな。やましいことは一切無い。だから、伽音、俺の元へ帰ってきてくれ……」
大翔さんはそういうと抱きしめてたわたしを胸から解放し、わたしの唇に唇を重ね、触れるだけのキスをした。
「……伽音、抱いていい?」
わたしが首を縦にふると大翔さんは今度は重なるだけのキスではなく、舌を絡めるキスをしてから、わたしの手を引きベッドルームへ入り、キングサイズのベッドの上にわたしを押し倒した。
「伽音……2ヶ月ぶりだから手加減できないから。俺が浮気をしてないって、身体で感じて」
一睡もせずに抱かれた。
BAR ノアのマスターにちゃんと挨拶をしたいのと、コテージの私物を片付けたかったから、明日の午後の便で東京に帰る約束をし、大翔さんに先に東京に帰って貰った。
BAR ノアに、怖い表情を浮かべたスーツを着た大翔さんがいた。
「ここの客が伽音の歌声をアメバ動画に投稿してた。ランキング1位にあがってたから見つけられた。伽音、帰ろう」
マスターが申し訳なさそうにわたしを見てくる。
まさか、お客さんが勝手に撮影してアメバ動画に投稿するとは思ってなかった。
「……帰らない。わたしはこのまま沖縄で暮らす」
「許さない。伽音は俺の嫁だろ?常に俺の隣にいろ」
「……もう、嫌。お願い、離婚して」
BARの開店時間になったけど、マスターが気を使ってくれてお客さんを店内に入れなかった。
クリスマスパーティで多くのお客さんが来てくれて、外は騒ついてる。
「……とにかく来い。店に迷惑がかける」
大翔さんはわたしの手を掴み、店の外に連れ出し、わたしをタクシーに押し込んだ。
そして、ヒルトンリゾートホテルにわたしを連れて行った。
「……伽音、明日の朝イチの飛行機で東京に発つからな」
「勝手に決めないで」
「伽音が住んでたコテージの荷物は管理人にいって鍵を開けて貰って、ノートパソコン以外は処分して貰った。それ以外は必要ないだろ」
スイートルームに連れて来られ、広いリビングの窓辺の応接セットのソファーに腰をかけ、決定事項のように大翔さんは言った。
「……大翔さん、わたしと別れて下さい。わたしと別れて、宮瀬愛里と復縁して結婚したらいかがですか?」
「……愛里とは伽音と結婚する前に付き合っていたが別れた。人気歌手だからアメバ動画とブログに投稿して貰うために会っていたが、それは仕事のためだ。愛里は俺が伽音と結婚をしてるのは知ってる。それに食事はしてもそれ以上の事はしてない。今はもう会ってない」
大翔さんがソファーから立ち上がり、リビングの真ん中で立ちすくんでいるわたしのところに来て、わたしを抱きしめた。
「愛里と会ってた事を知って、浮気を疑ってたんだな。やましいことは一切無い。だから、伽音、俺の元へ帰ってきてくれ……」
大翔さんはそういうと抱きしめてたわたしを胸から解放し、わたしの唇に唇を重ね、触れるだけのキスをした。
「……伽音、抱いていい?」
わたしが首を縦にふると大翔さんは今度は重なるだけのキスではなく、舌を絡めるキスをしてから、わたしの手を引きベッドルームへ入り、キングサイズのベッドの上にわたしを押し倒した。
「伽音……2ヶ月ぶりだから手加減できないから。俺が浮気をしてないって、身体で感じて」
一睡もせずに抱かれた。
BAR ノアのマスターにちゃんと挨拶をしたいのと、コテージの私物を片付けたかったから、明日の午後の便で東京に帰る約束をし、大翔さんに先に東京に帰って貰った。
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