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エピローグ

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「眠たい……。愛果、昨日、何時に寝た?」
「……一睡もしてない」
「だよね……私も気がついたら陽が昇ってて、慌てマンションに戻って着替えてきた」

昨日の夜、私は藤堂係長と、美月は馳くんと付き合う事になった。

「美月、また馳くんに何かぶっ込んだの?」
「ぶっ込んでない。ぶっ込むもの持ち合わせてなく、私がぶっ込まれた」

美月は馳くんに最後まで許したらしい。

「愛果も藤堂さんとやったんでしょ!実際どうだった?TLの知識、役にたった?」
「……恥ずかしくて、藤堂係長にされるがままだったよ。美月みたいに攻めたりできないよ」


新橋駅のSL広場の乙女と盲導犬の像前。私も美月も目の下くま子で待ち合わせ場所にきて、付き合い始めた報告をした。

「コミケに藤堂さんくるんだ。馳くんもくるって、赤坂のマンションに戻ってから着替えてここにくるから9時半過ぎるって。藤堂さんは?」

「取引先から問い合わせの電話がかかってきて、その対応で会社に行ってる。でも、資料をメールで送るだけって言ってたか9時には間に合うって……」

時計の針を見ると9時15分で、次のJRに乗らないと幕張メッセに10時に着くのは無理。

「……愛果、先着限定グッツを手に入れれなかったら悔やんでも悔やみきれない。先に行こう!!」

「そうだね!!」

付き合い始めた恋人を置いて、美月とコミケ会場へ向かった。


****

腐女子なのを知った上で付き合い始めたから、趣味を包み隠さずオープンにできるから順調に交際は続いてる。

TL小説を執筆してるけど、プライベートでは恥ずかしくて自分からは積極的にできない私。
そんな私を、藤堂係長が私が投稿してるweb小説をこっそり読んで、リードしてくれて、リアルにTLを楽しませてくれ、幸せな逢瀬を楽しんでる。

美月も……中高時代におかずにしてた人とだから、色々試して楽しんでるみたい。

腐女子はリアルな恋愛はできないと思っていたけれど、趣味を受け入れてくれる人とならノーマルなカップルより濃厚な関係が築ける。

ーー腐女子に幸アレ!!


【終わり】
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