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悪夢の始まり
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ロボット開発……。
いつかはドラ●もんみたいな感情を持ったコミュニケーションがとれるロボットだってできるはず??
無理無理無理………。
車の形と部品から判断して、車種が違う車を同じ生産ラインで作るプログラムをかけと言われ、かなり頭を悩まされ、途方にくれた。
リーダーの成宮がなんとかしてくれたけど、かなり複雑なプログラムになり、高専卒のわたしにはついていけなかった。
「天沢、飲みに行こうぜ!!」
チーム8人全員、なんとか納期にプログラムをしあげ、定時の後に居酒屋に行く事にした。
職務柄、女性はわたしだけで、でも泊まり勤務当たり前でヒアリングでクライアント先に出向く時以外はジーパンにTシャツのラフな格好をしてるから、一般職の女子力高めの女性社員とは天地の差で女として扱われてなかった。
2日間、寝てないと体力的にきつく、レモン酎ハイを半分呑んだだけで意識を飛ばしてしまった。
いつもは飲み会の席で意識を飛ばす事は無い。
飲み会の次の日
寝不足で久しぶりに長い時間眠り、すっきり爽快に目覚めたら、目の前に天敵同期で上司の端正な顔がドアップであり、寝起きドッキリ並みに慌てて起きた。
しかもまだ生理じゃないのに下腹部が痛く、布団を剥ぐと出血をしていて焦る……。
記憶にはないけど、わたしもコイツも全裸で寝てるからやらかしたとしか思えない。
「乙羽、起きたのか。今日は会社休みなんだからもう少し寝よう……」
「……ねぇ、もしかして、成宮、わたしとエッチした?」
「したけど何か?減るもんじゃないし、何、もう一回したい?お前、意識なかったし、なんなら今からやる?」
「………嫌。わたし、先に帰る。これは事故だから、わたしは成宮とこういう事をする関係にはなりたくない」
ベッドから飛び降りて、ベッドの下に落ちてる服と下着を持ってバスルームに走る。
シャワーを浴びて服をきて、ベッドでまた眠りについた成宮を睨みつけ、わたしはビジネスホテルを後にした。
処女を失っただけだと思いたかった。
身体の異変は多忙で日頃から仕事のストレスで胃痛持ちのわたしには気づきにくく、生理が4ヶ月遅れてジーパンがきつくなりお腹の中で何かが動いてる感じがして、もしかしたらと思い妊娠検査薬で検査をして陽性が出て、ムンクの叫び状態になった。
急いで産婦人科へ行き、まさかの20週で中絶をした場合死産扱いで1週間入院しないといけないと言われ、途方に暮れた。
独身で一夜の過ちで妊娠をしてしまい、お腹の中にいる人は元気に動いてる……。
産んで育てるしかない。
でも、わたしのお腹の人ができた種を植えつけたあいつに養育費を請求する事にした。
あいつの事だ。
同期で部下のわたしを孕ますぐらいだから、他にも子供がいるはず。
でも、出世コースの役職でいったら係長のエリートだから高専卒のわたしより給料は多く貰ってるはず。
産婦人科に行った次の日
仕事終わりに成宮を捕まえた。
「成宮……、あのさ、あの……4ヶ月前の事故で子供ができたんだけど。中絶も考えたけど、20週目に入ってて、中で動いてるのがわかるし死産させたくない。だから、養育費出して」
人目がない事を確認して、早口で成宮に伝えた。
「そっか、俺の子がここにいるのか」
成宮がいきなりわたしのお腹を触る。
わたしも中の人も驚き、中の人はぽこっと触られたところを蹴った気がした。
「おっ、元気じゃん。養育費だけは払わない。お前と結婚してコイツを一緒に育てるならなんぼでも払う」
「……えっ」
「お前が孕んで俺のものになったらなって思って、寝てるお前を抱いて中に出した。
お前、俺のことを毛嫌いしてるし、隙がないし、子供できたし、結婚して」
成宮は嬉しそうにわたしに言った。
成宮がわたしを妊娠させて結婚に持っていこうと企んでたと知り、
( バシっーー )
思いっきり頬に平手打ちをした。成宮の左頬に見事な紅葉ができた。
「慰謝料はいらない。1人で育てる……。あんたなんか嫌い。あんたなんかと夫婦になりたくない!!」
処女を奪われただけでなく、妊娠までさせられ、最低極まりない同期で上司な成宮が憎くてならなかった。
いつかはドラ●もんみたいな感情を持ったコミュニケーションがとれるロボットだってできるはず??
無理無理無理………。
車の形と部品から判断して、車種が違う車を同じ生産ラインで作るプログラムをかけと言われ、かなり頭を悩まされ、途方にくれた。
リーダーの成宮がなんとかしてくれたけど、かなり複雑なプログラムになり、高専卒のわたしにはついていけなかった。
「天沢、飲みに行こうぜ!!」
チーム8人全員、なんとか納期にプログラムをしあげ、定時の後に居酒屋に行く事にした。
職務柄、女性はわたしだけで、でも泊まり勤務当たり前でヒアリングでクライアント先に出向く時以外はジーパンにTシャツのラフな格好をしてるから、一般職の女子力高めの女性社員とは天地の差で女として扱われてなかった。
2日間、寝てないと体力的にきつく、レモン酎ハイを半分呑んだだけで意識を飛ばしてしまった。
いつもは飲み会の席で意識を飛ばす事は無い。
飲み会の次の日
寝不足で久しぶりに長い時間眠り、すっきり爽快に目覚めたら、目の前に天敵同期で上司の端正な顔がドアップであり、寝起きドッキリ並みに慌てて起きた。
しかもまだ生理じゃないのに下腹部が痛く、布団を剥ぐと出血をしていて焦る……。
記憶にはないけど、わたしもコイツも全裸で寝てるからやらかしたとしか思えない。
「乙羽、起きたのか。今日は会社休みなんだからもう少し寝よう……」
「……ねぇ、もしかして、成宮、わたしとエッチした?」
「したけど何か?減るもんじゃないし、何、もう一回したい?お前、意識なかったし、なんなら今からやる?」
「………嫌。わたし、先に帰る。これは事故だから、わたしは成宮とこういう事をする関係にはなりたくない」
ベッドから飛び降りて、ベッドの下に落ちてる服と下着を持ってバスルームに走る。
シャワーを浴びて服をきて、ベッドでまた眠りについた成宮を睨みつけ、わたしはビジネスホテルを後にした。
処女を失っただけだと思いたかった。
身体の異変は多忙で日頃から仕事のストレスで胃痛持ちのわたしには気づきにくく、生理が4ヶ月遅れてジーパンがきつくなりお腹の中で何かが動いてる感じがして、もしかしたらと思い妊娠検査薬で検査をして陽性が出て、ムンクの叫び状態になった。
急いで産婦人科へ行き、まさかの20週で中絶をした場合死産扱いで1週間入院しないといけないと言われ、途方に暮れた。
独身で一夜の過ちで妊娠をしてしまい、お腹の中にいる人は元気に動いてる……。
産んで育てるしかない。
でも、わたしのお腹の人ができた種を植えつけたあいつに養育費を請求する事にした。
あいつの事だ。
同期で部下のわたしを孕ますぐらいだから、他にも子供がいるはず。
でも、出世コースの役職でいったら係長のエリートだから高専卒のわたしより給料は多く貰ってるはず。
産婦人科に行った次の日
仕事終わりに成宮を捕まえた。
「成宮……、あのさ、あの……4ヶ月前の事故で子供ができたんだけど。中絶も考えたけど、20週目に入ってて、中で動いてるのがわかるし死産させたくない。だから、養育費出して」
人目がない事を確認して、早口で成宮に伝えた。
「そっか、俺の子がここにいるのか」
成宮がいきなりわたしのお腹を触る。
わたしも中の人も驚き、中の人はぽこっと触られたところを蹴った気がした。
「おっ、元気じゃん。養育費だけは払わない。お前と結婚してコイツを一緒に育てるならなんぼでも払う」
「……えっ」
「お前が孕んで俺のものになったらなって思って、寝てるお前を抱いて中に出した。
お前、俺のことを毛嫌いしてるし、隙がないし、子供できたし、結婚して」
成宮は嬉しそうにわたしに言った。
成宮がわたしを妊娠させて結婚に持っていこうと企んでたと知り、
( バシっーー )
思いっきり頬に平手打ちをした。成宮の左頬に見事な紅葉ができた。
「慰謝料はいらない。1人で育てる……。あんたなんか嫌い。あんたなんかと夫婦になりたくない!!」
処女を奪われただけでなく、妊娠までさせられ、最低極まりない同期で上司な成宮が憎くてならなかった。
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