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信用してたのに!!

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仕事ができて優しい樋山係長に片思いをしてた。
エンジン制御ECUシステム設計課に配属されたわたしに丁寧に仕事を教えてくれた。

「……ヒック、樋山係長に彼女がいるなんて知らなかった。しかもパワートレインシステム開発部のオフィスビルのいつもにこにこしてる受付の女性で半年後に結婚するって、仕事辞めたい!!」

ビールをジョッキで5杯飲んでからの日本酒をガバガバ飲み、わたしの血液の3分の1がアルコールになったんじゃないかってぐらい飲み過ぎて意識が朦朧としてきた。

「……唯川、もう酒を飲むな」

「明日仕事休みだし、今日ぐらい浴びるぐらい飲ませて。受付の加藤さん、小さくて守ってあげない系で癒し系で可愛いもんね」

「……俺は唯川みたいに男と同じように専門職でがむしゃらに頑張る女性の方が魅力的に感じるけどな」

「お世辞を言っても何も出ないよ。初めて恋したのに……もう……無理……」

意識を飛ばし、眠ってしまった。
飲み過ぎて居酒屋でぶっ倒れても、一緒に飲んでる大学時代からの男友達 桐山遥翔がわたしを家まで送ってくれる。

わたしが居酒屋飲み過ぎて意識を飛ばすのは日常茶飯事な事だから……。

わたしは桐谷の事を信用してた……。


いつも以上に飲み過ぎて、身体が麻痺したように動かなくて、ずっと夢のような幻覚を見てた。

樋山係長が体調が悪いわたしを抱き抱えてくれて、オフィスビル内の医務室に連れて行って貰って、寝てるわたしにキスをし……それ以上の事をする。
樋山係長長が誰も受け入れた事がないわたしの中に入ってきて、開拓される痛みでわたしは目を覚ます。
樋山係長はわたしの唇を塞ぎ舌を入れ込み濃厚なキスで黙らされ、痛むそこを突き続け、いつのまにか痛みが快感に変わってた。
何度も交わり、わたしの中に、樋山係長のエキスが注がれる……。

叶わない樋山係長との夢のようなひとときを味わってた……。

それが……男友達だと思って信用してた桐谷にホテルに連れ込まれ、ワンナイトLOVEをしでかしたから見た幻覚で、わたしは樋山係長でなく桐谷に初キスと処女を奪われたとわかり、悔しかった。

桐谷がわたしの事が好きだったなんて全く気づかなかった。
桐谷はモテてて誰にでも優しくて、だからわたしは友達として親しくしてると思ってたから……。

桐谷に『付き合わないか?』と告白されたけど、酔い潰れたわたしを抱いた卑劣な行為に今まで築き上げた信頼と友情を壊され、わたしは桐谷の事を軽蔑し、嫌いになった。



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