貴方の前から居なくなる事を許して下さい

鳴宮鶉子

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プロローグ

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「藤宮美咲さん、息子と別れて下さい」

7年付き合ってる恋人の母親が突然私の前に現れて、わたしに言い放った。

「志貴はソレイユホテルグループの跡取りだから会社のためになるお嬢さんと結婚しないといけないの。
これであの子の前から消えて」

そして、わたしの目の前に100万円の束が入ってそうな茶封筒を突き出す。

許されない恋……
付き合っていた彼がソレイユホテルグループの御曹司だった。

ずっと一緒に居られると思ってた。

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