月明かりの下で泣いてる君に恋した

鳴宮鶉子

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「相楽システム開発の月岡芽衣子です」

ーー 代官山にある香月法律事務所
10時にアポを取り、総務の方と手の空いた弁護士の先生数名から社内システムについてヒアリングに出向いた。

情報システム戦略に基づき必要とされるそれぞれのシステムを検討し、現状の作業工程やシステムについて調査し、問題点、課題を分析し、その解決策と、システム要求を検討する。
システムにおける機能の構造と、個々の機能の使いやすさについてデータを利用するユーザーの立場から検討し、新しい社内システムの内部設計まで終わらせた。

「香月先生、新しい社内システムの件なんですがこんな感じでいいですか?」

受付内にある応接室で持参したノートパソコンを開いて、新しいシステムについてを説明していたら、弁護士の先生が次から次へと来られ、何度も同じ事を説明する。

最初のページに戻し、来られた弁護士の先生に説明を始めようとして固まった。

目の前にいる弁護士の先生が満月の日の深夜に月を眺めながら泣いてる泣き男だった。

泣き男も私を見て、満月の日の深夜に現れる痴女だと思ったに違いない。

仕事できているから冷静さを取り戻し、説明していく。

「素晴らしいシステムですね。あっ、私、香月悟と申します」

説明が終わった後、泣き男が私に名刺を差し出してきたから、わたしも名刺を出して渡した。

12時過ぎにヒアリングを終え、香月法律事務所を出た。



「月岡さん、お昼をご一緒しませんか?」

泣き男 香月弁護士がオフィスビルを出た私を追いかけてきた。

「社に戻り、午後からのクライアント先に向かう準備があるのでごめんなさい」

満月の日の深夜の情事以外で絡む気はない。クライアント先で出くわしてしまったから、もう泣いてる香月弁護士を遊んで慰めてあげたいけど、自然消滅で終わらせないといけないと思った。

「……君と話したい。来て」

そんな事を考えてると強引にオフィスビルの地下にある駐車場へ連れて行かれ、黒のポルシェの助手席に押し込まれた。

「……困ります。仕事が……」

「1時には君の会社の前まで連れて行くから。君と……昼間に会って話をしたかった」

香月弁護士は車を発進させ、5分ほど走らせ、隠れ屋的の個室にわたしを連れて行った。

料理はすでに準備されていて、折角だからご相伴にあずかる。
新鮮なお造りにサクサクの天ぷら、出汁のきいた茶碗蒸し、豪華な料理に舌鼓をうつ。

「……君を探してた。満月の夜はどうしても感情がコントロールできず、君とまともに話せない。君を逃がさないよう抱きしめて眠っても君は朝起きたらいない。君に満月の日の深夜、君とのひとときに癒されてる」

個室に入ってからしばらくの間は会話もなく黙々と料理を食べ勧めてた。
突然、満月の日の深夜の逢瀬について香月弁護士が語り出し、焦る。

「俺は君と真剣に付き合いたいと思ってる。俺と付き合ってくれないか」

真剣な眼差しで告白をされ戸惑う。
満月の日の深夜に月を眺めながら泣く姿を見て、慰めたくなり身体を繋げる行為をしてただけ。

「……お断りします。仕事で絡みができた以上、もう私は満月の日、貴方と遊びません」

「……俺を弄んでおいて今更見捨てるか?強制わいせつで訴えていいか?」

泣き男は弁護士だ。
私が彼をラブホに連れて行き、彼に猥褻行為を働いた手前、彼が被害に合ったといえば、私との行為を楽しんでいて合意の上の行為だとしても、私は犯罪者にされるだろう……。

料理を食べ終えた私を押し倒し、私の唇を唇で塞ぎ、舌を入れ込んでくる。
今まで、唇への口づけだけはなかった。
時間がないのもあり、香月さんは私のパンティとストッキングを下げ、スラックスのジッパーから勇ましいほど勃ったものを出し、私の中に埋め、私の中を激しく突き、中に果てた。

「……君がいつも俺にしてる事だよ。君の中、イッテ俺のを離さないみたいに締め付けてる。身体は正直だな。
満月の日の深夜、俺に付き合ってくれなかったら訴えるから」

「……君もわたしと同じ事を今、私にしたじゃない。無理矢理……しかも中に出すって最低」

「子供ができたら結婚すればいい。君が手に入るなら手段は選ばない。会社に送っていく。明後の満月の日の深夜……来いよ」

そういう時、香月弁護士は私の中に入った男の部分を抜き、わたしもパンティとストッキングをあげた。

わたしの中に放出した彼の遺伝子の種が私の中で芽を出さないか不安に感じつつ、彼の車の助手席に座り、会社へ送り届けて貰った。

午後からのクライアント先でのヒアリングが長引き、トラブルが起きて二徹勤務をするはめになり、満月の日の深夜、恒例になっていた泣き男との逢瀬に行く事ができなかった。




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