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酔い潰れ過ち起きる
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クライアント先に出向き、ヒアリングから要求分析をし、要件定義を行なってからシステム設計(外部設計、内部設計、基本設計、詳細設計)をしていく。
そして、この工程が終わったら、下請け会社に開発(プログラミング、製造)とテスト、導入、保守・管理・QA対応を依頼する。
要件定義とは顧客が求める要件(経営課題解決の施策、事業場の戦略、機能)から、作るべきシステムの要件と取りまとめる仕事で、須藤主任がクライアント先に出向きヒアリングを行い、システム設計を行うわたしに細かくわかりやすく指示してくれる。
「年末年始休暇、取って大丈夫ですか?」
明後日から年始年末休暇に入るのに、年内に終わらせるつもりでいた仕事が終わらず、ため息をつく。
「俺も今日からヒアリングに行かずにシステム設計を手伝う。申し訳ないけど、29と30日、休日出勤して貰えるかな?」
溜まりに溜まった要求定義だけされたシステム設計ファイルを見て、頭を掻きながら須藤主任は言う。
須藤主任を指名してシステム開発を依頼するクライアントが多く、なるべく早期に対応しようとして、須藤主任が仕事を請け負いすぎて、システム設計が追いついてない状態で、てんてこ舞い。
大晦日と元旦はオフィスビルに入れないから休めるけれど、その日以外は休み返上で仕事になるなと思ってた。
「30日、21時に仕事納めにして、忘年会しよう。鉄板焼きのお店に予約入れる。奢るから休日出勤、お願い!!」
「銀座のうかみ亭を予約して下さい。思いっきり上等な肉を食べさせて貰いますから」
2台のパソコンをいったりきたりしてシステム構築をし、設計書とテスト仕様書を作成するわたし。
趣味が仕事で、仕事は楽しいけれど、キャパオーバーで休む暇もなく、過労で倒れる寸前まで疲労が蓄積してた。
年末年始休暇まで後、4日。ラストスパートかけ、高速でパソコンのキーボードを叩いた。
*****
「美味しい!!」
1人3万円もするスペシャルコースを注文し、ワインにシャンパンをガバガバと飲む。
会計が10万円オーバーになりそうな勢いで、わたしも須藤主任も美味しい肉と海鮮を食べながら飲んだ。
わたしは基本的に社内でシステム設計に従事してるけど、須藤主任はクライアントから接待で美味しい店にたまに行くらしく、美味しいお店がどこにあるかを教えてくれた。
そして、「今度一緒に行こう」と声をかけてくれたから嬉しかった。
お酒を普段飲まないのと、蓄積した疲労感から、グラスでシャンパン2杯とワインを3杯飲んで頭の中がうつらうつらになる。
「ーーおい、加瀬、起きろ!!」
デザートのレモンシャーベットとレアチーズをなんとか食べきり、銀座プリンセスホテルの最上階にあるうかみ亭から出るも、足がふらつき歩けない。
須賀主任がホテルの客室に空きがないかホテルスタッフに聞いてくれて、わたしは須賀主任に腰に手を回され、なんとか下の階にある豪華な客室に入り、キングサイズベッドに寝かされ、意識を飛ばした。
喉が渇いて目が醒める。
鉄板焼きメインのコース料理と大量にアルコールを摂取したから、喉がからから。
寝心地が最高のキングサイズベッドに、シャンデリアがある豪華な寝室。
ベッドから立ち上がり、寝室を出たらリビングがあり、冷蔵庫を見つけ、開けてミネラルウォーターのペットボトルを取りだし、半分飲み干す。
ふと、黒革のソファーを見ると須藤主任が眠っていて、エアコンを効かせてるとはいえ12月の終わり。
「須藤主任、風邪をひきます。ベッドで一緒に寝ましょう!!」
須藤主任の腕を譲って起こそうとしたら、抱きしめられてキスをされた。
啄ばむようなキスから、舌をわたしの口内に入れ、わたしの舌に絡めてくる。
とろけるような初めてのする大人のキスに酔い痴れてしまった。
アルコールが抜け切ってないからもある。
互いの唾液が交じり合って、淫らな水音が静かな部屋に鳴り響く。
酸欠気味になった頭はだんだんぼうっとしてきてその時、ソファに押し倒され、手首を拘束された。
「………加瀬、抱いていい?」
薄明かりの中、極上にかっこいい男からわたしに欲情し色っぽい表情を浮かべて言われたら、首を縦に振ってしまう。
わたしが着てるピンクページュのワンピースのファスナーを下げ脱がされ、黒のタイツも剥ぎ取った。
「ーー 加瀬、可愛い」
下着だけになったわたしを組み敷き、全身を愛撫でし、キスを落とす。
そして、下着も剥ぎ取られ、甘い痛みに貫かれ、ぎゅっと閉じた目の端にじわりと涙がにじんだ。
そして、この工程が終わったら、下請け会社に開発(プログラミング、製造)とテスト、導入、保守・管理・QA対応を依頼する。
要件定義とは顧客が求める要件(経営課題解決の施策、事業場の戦略、機能)から、作るべきシステムの要件と取りまとめる仕事で、須藤主任がクライアント先に出向きヒアリングを行い、システム設計を行うわたしに細かくわかりやすく指示してくれる。
「年末年始休暇、取って大丈夫ですか?」
明後日から年始年末休暇に入るのに、年内に終わらせるつもりでいた仕事が終わらず、ため息をつく。
「俺も今日からヒアリングに行かずにシステム設計を手伝う。申し訳ないけど、29と30日、休日出勤して貰えるかな?」
溜まりに溜まった要求定義だけされたシステム設計ファイルを見て、頭を掻きながら須藤主任は言う。
須藤主任を指名してシステム開発を依頼するクライアントが多く、なるべく早期に対応しようとして、須藤主任が仕事を請け負いすぎて、システム設計が追いついてない状態で、てんてこ舞い。
大晦日と元旦はオフィスビルに入れないから休めるけれど、その日以外は休み返上で仕事になるなと思ってた。
「30日、21時に仕事納めにして、忘年会しよう。鉄板焼きのお店に予約入れる。奢るから休日出勤、お願い!!」
「銀座のうかみ亭を予約して下さい。思いっきり上等な肉を食べさせて貰いますから」
2台のパソコンをいったりきたりしてシステム構築をし、設計書とテスト仕様書を作成するわたし。
趣味が仕事で、仕事は楽しいけれど、キャパオーバーで休む暇もなく、過労で倒れる寸前まで疲労が蓄積してた。
年末年始休暇まで後、4日。ラストスパートかけ、高速でパソコンのキーボードを叩いた。
*****
「美味しい!!」
1人3万円もするスペシャルコースを注文し、ワインにシャンパンをガバガバと飲む。
会計が10万円オーバーになりそうな勢いで、わたしも須藤主任も美味しい肉と海鮮を食べながら飲んだ。
わたしは基本的に社内でシステム設計に従事してるけど、須藤主任はクライアントから接待で美味しい店にたまに行くらしく、美味しいお店がどこにあるかを教えてくれた。
そして、「今度一緒に行こう」と声をかけてくれたから嬉しかった。
お酒を普段飲まないのと、蓄積した疲労感から、グラスでシャンパン2杯とワインを3杯飲んで頭の中がうつらうつらになる。
「ーーおい、加瀬、起きろ!!」
デザートのレモンシャーベットとレアチーズをなんとか食べきり、銀座プリンセスホテルの最上階にあるうかみ亭から出るも、足がふらつき歩けない。
須賀主任がホテルの客室に空きがないかホテルスタッフに聞いてくれて、わたしは須賀主任に腰に手を回され、なんとか下の階にある豪華な客室に入り、キングサイズベッドに寝かされ、意識を飛ばした。
喉が渇いて目が醒める。
鉄板焼きメインのコース料理と大量にアルコールを摂取したから、喉がからから。
寝心地が最高のキングサイズベッドに、シャンデリアがある豪華な寝室。
ベッドから立ち上がり、寝室を出たらリビングがあり、冷蔵庫を見つけ、開けてミネラルウォーターのペットボトルを取りだし、半分飲み干す。
ふと、黒革のソファーを見ると須藤主任が眠っていて、エアコンを効かせてるとはいえ12月の終わり。
「須藤主任、風邪をひきます。ベッドで一緒に寝ましょう!!」
須藤主任の腕を譲って起こそうとしたら、抱きしめられてキスをされた。
啄ばむようなキスから、舌をわたしの口内に入れ、わたしの舌に絡めてくる。
とろけるような初めてのする大人のキスに酔い痴れてしまった。
アルコールが抜け切ってないからもある。
互いの唾液が交じり合って、淫らな水音が静かな部屋に鳴り響く。
酸欠気味になった頭はだんだんぼうっとしてきてその時、ソファに押し倒され、手首を拘束された。
「………加瀬、抱いていい?」
薄明かりの中、極上にかっこいい男からわたしに欲情し色っぽい表情を浮かべて言われたら、首を縦に振ってしまう。
わたしが着てるピンクページュのワンピースのファスナーを下げ脱がされ、黒のタイツも剥ぎ取った。
「ーー 加瀬、可愛い」
下着だけになったわたしを組み敷き、全身を愛撫でし、キスを落とす。
そして、下着も剥ぎ取られ、甘い痛みに貫かれ、ぎゅっと閉じた目の端にじわりと涙がにじんだ。
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