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生粋の御曹司と実は御令嬢だった私

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「コウくんと土曜日にネズミーランドに行ってくるから。ママはコウくんのマンションでご飯作って待ってて!!」

平日は江東区大島の実家で暮らし、土日祝の休日に、昂輝のマンションで生活してる。
土曜日の午前8時半に昂輝が車で迎えに来てくれて昂輝を水族館や遊園地などに連れていってくれる。
そして昂輝のマンションへいき、日曜日の夜まで一緒に過ごした。

******
5月の終わり。天気がいいからと車を走らせ、伊豆の別荘地までやってきた。
ログハウス風コテージのテラスで、お昼前から夕方までゆっくりバーベキューを楽しむ。


「このお肉、美味しい!!いつものと違う!!」

バーベキューコンロに炭を入れ、着火剤を使って火を起こし、昂輝が網の上でお肉や野菜、海鮮類を焼いていく。

大輝が食べれるよう薄切りのブランド牛を取り寄せ、ミディアムレアで焼き上げ食べさせる。
炭火で焼いたせいなのか、外で食べているせいなのか、高級レストランで食べるより美味しい。

2歳だからそんなにたくさん食べられない。
それに好き嫌いが多く、肉類は食べたがらない大輝だけど、パクパク食べた。
だから、食べなかった時用に作って持ってきてたマカロニサラダとポテトサラダと野焼き野菜と海鮮類が私と昂輝の食事になった。

普段食が細く、標準より小さいから、食べてくれると嬉しい。
昂輝も美味しそうにお肉を食べる大輝を見て、目尻を下げてた。

食事を終え片付けが終わった後、散歩がてら温泉地を散策し、入浴する。
昂輝が大輝と入ってくれるからゆっくり温泉を楽しみ、コテージに戻ると辺りは真っ暗になっていた。

「うぁ、コウくんのうちから見えるキラキラと違う!!」

都会暮らしの大輝は人工灯の夜景に見慣れていて、夜空に光る星を知らない。

「子供が産まれたらキャンプや釣りとかアウトドアを家族で楽しみたいと思ってた。やっと夢が叶った」

昂輝は良き夫で良き父になれると思う。
父親という存在が産まれた時からいなかった私には、夫婦という間柄がよくわからない。

紬さんとマサくんは今は男と女の関係かもしれないけど、私が小学校にあがるぐらいまでは先生と生徒のような関係だった。

紬さんがLIVING&LIFEで水回り機器と照明器具のデザイナーをしてた。
紬さんがデザインした商品がいまだにベストセラーを出してるぐらいの天才的なセンスを持ってた。

紬さんがLIVING&LIFEを退職したのは、私を妊娠したから。
LIVING&LIFEに勤めながらシングルマザーで私を育てるのは無理だからと退職した。

私の父親に関する事を紬さんは話してくれない。LIVING&LIFEもしくはスーパーゼネコンの妻子持ちの重役と不倫をし、妊娠してしまい、相手を守るために退職したという噂があったと私がLIVING&LIFEに入社した時に、狸の置物にしかみえない中里課長や中間管理職の上司から聞かされた。

私の父親が誰かという事を気にする社員は多い。

不誠実にできた子供だから、昂輝とは結婚できない。
流されて週末に昂輝と親子3人で過ごしてるけど、このままではいけないと私は思ってた。

「大輝、寝ちゃったんだ。疲れたんだね」

20時過ぎ。昂輝と大輝がお風呂に入った後に私も入れ替わりで入り、出た時には大輝はソファーで寝てしまい、寝室のベッドに連れて行かれてた。

昼間に昂輝が大輝と思いっきり遊ぶから、土曜日は寝るのが早い。
昂輝と遊びたいからと朝の6時前に起き、昂輝にLINE通話をかて、わがまま言って早い時間に迎えに来て貰う事もある。

「ご飯作ってマンションで待ってる」

都内中心部のテーマパークや大型遊具がたくさんある公園に行く日は、昂輝に大輝を預けて2人で行って貰ってる。
休日に毎週のように遊びに連れて行ってくれるお兄さん的な存在ができ、大輝は嬉しそうだった。

「遥、大輝、寝たし、いい?」

私の手をとりソファーに連れていき座らせると、昂輝が啄むキスを何度もしてくる。

「……避妊してくれるならいいよ」

毎週のように土曜日の夜、日が昇る時間まで身体を重ねているけど、タイミングをみて、昂輝との関係を終わらせようと思ってる。

紬さんに執着し、独身貴族になってしまったマサくん。
社長の1人息子で仕事がかなりできるから次期社長になる事は決定してる。
だけど、跡取りがいない事で、従兄弟に社長の椅子を奪われそうになってる。
紬さんは、自分のせいでマサくんを独身にさせたと責任を感じてる。

私もずるずる昂輝との関係を続けていたら、昂輝をマサくんと同じようにさせてしまう。

「俺は遥以外の女を抱けない。遥だけを愛してる」

別れた発端はこんなに私に執着して溺愛してるのに浮気を疑い、私を繋ぎ止めようと妊娠させられた事。

『昂輝、私は絶対に結婚しないから。だから、縁談でいい人いたらその人と結婚して瀬戸工の跡取り作ってね』

日曜日の夜、大島の実家に送り届けられた後に、帰り際に私は運転席にいる昂輝に言う。

身体を重ねてる時に伝えると、容赦無くナカに出され、妊娠させようとしてくるから。

「俺はもう1人、いやもう2人、子供が欲しい。遥に似た女の子が欲しい。Healing Homeは女社長だろ。昂輝は瀬戸工を継がせる」

昔は必ず避妊具を装着してくれてたのに、今は外出しで全く避妊になってない。

「遥、籍を入れて夫婦になろう。瀬戸工にきて。また俺の片腕としてプライベートも仕事も隣にいてくれ」

口説かれながら抱き潰される夜。
イカされながら、私に結婚すると言わせようとする昂輝との心理戦。

「……遥、コレ、ナカに入れて欲しいだろ?なら、俺と結婚して。これにサインしてくれたら何度でも遥をイカせるから」

保証人欄に紬さんとマサくんの名前が書かれた結婚届をチラつかされる。

挿れたいのは昂輝もだから、言いなりにならず欲望に駆られた雄を掴んで口の中に入れて扱けば、耐えきれなくなり、私を押し倒してナカに挿入してくる。

「コウくんと一緒に作った!!」

日曜日の正午前に、大輝が私を起こしにくる。
私は昼前まで休んでるけど、昂輝は一睡もせずに、大輝のお世話をしてくれてる。
私が情事で意識をなくした後、昂輝は浴槽で身体を清めてくれて、下着と室内着を着せて、ベッドまで運んでくれる。
その後、汚れたソファーを綺麗にしてベッドルームに入ると大輝が目を覚ましてる。
だから、昂輝は一睡もせず、朝ごはんを作って食べさせ、その後はレゴで遊んだりして大輝の相手をしてくれてる。

大輝はお昼ご飯の後にお昼寝をする。
その時間帯に昂輝は一緒に寝てる。
2人がソファーで寝てるのをみると微笑ましい。

もう少しだけ、もう少しだけ、この生活を続けたいとずるずる続けてしまってた。

「遥ちゃん、来週から1ヶ月間、瀬戸工に出向してくれる。他県のクリスタルスタータワーマンションのいくつかが着工開始した。間取りは同じだが土地柄に合わせた外装をしてるから内装の色を変える事になったから、視察に行って欲しい」

ブルジョワタワーマンションの案件は専務取締役をしてるマサくんに引き継いでた。

「昂輝くんと工事監査で全国を回ってきて。泊まりになる日もあると思うけど、大輝の事は任せて」

来週から1、2ヶ月、仕事が多忙になると昂輝が言ってた。
立場的にやらないといけない仕事はたくさんある。
だけど、週末家族の生活を始めてからは休日出勤を全くしてなく、たまにかかってくる仕事関係の電話も的確に指示を出し、速攻切ってた。
さすがに全国に25ヶ所建築中のクリスタルスタータワーマンションの着工が始まると、週末出勤もせざるを得ないようで、観光といって私と大輝を連れていこうとしてた。

仕事だから仕方がないから瀬戸工に出向する。

「椎名さん、久しぶり!!」

3年半ぶりの元職場。
異動していないメンツはいるけど、大半見知った社員で、ほっとした。

「椎名、引き受けてくれてありがとう!!」

昂輝の補佐で内装設計を任された大倉くんだけど、センスがないと書類作成と現場監査でこき使われてるようだった。

クリスタルスタータワーマンション以外もオフィスビルや高級ホテルの案件も多数受けていて、昂輝はかなり多忙だった。
雑務を全て大倉くんに押しつけ、部長室に引きこもりひたすら設計に集中してるようだけど、平日はマンションには着替えに戻るだけでストイックに仕事をしてるようだった。

「椎名さん、これからの予定について話したいから部長室にきてくれる?」

大倉くんの山積みの仕事を手伝いながら、内装設計を任されてる意匠設計士とインテリアプランナーからLIVING&LIFEの商品について、カラーやランクなどの相談を受けてたら昂輝が部署に入ってきて、呼び出された。

かなり疲れた表情をしてた。
建築設計部のフロアーの奥にある部長室に入る。

「遥……癒される」

部屋に入るなり、鍵を締めてから、昂輝が私を抱きしめてきた。
耳元で囁かれ、ドキッとしてしまう。

「……仕事の話をしないといけないけど、それより遥を抱きしめて、遥を感じたい」

耳朶を唇ではむはむされながらそんな事を言われたら、思わず首を縦にふりそうになる。

「……ダメだよ。昂輝、かなりの仕事量をこなしてるんでしょ。そんな事してたら、週末に休みがとれなくなって大輝に会えなくなるよ」

「大丈夫だ。遥が出向してくるから、それを見据えて仕事は片付けてる。1ヶ月間のスケジュールと検討する内容は書類にまとめた。だから15分でいいから、遥を感じさせて」

応接セットの2人がけの本革のソファーに組み敷かれ、服の上から胸を弄られながら、舌を絡め合う濃厚なキスをする。

「……社員や取引先の人、こない?」

「大丈夫。俺、アポとってない相手は通さないし、俺に恐れて誰もここには訪ねてこない」

昂輝が私のスーツのジャケットとブラウスのボタンを外し、キャミソールを巻く仕上げ、ブラジャーから膨らみをだすと立ち上がってる実を口に含む。

そして、タイトスカートの下から手を入れ、破かないようにストッキングとショーツを下げた。

「……もう、ここ濡れてる。挿れていい?」

昂輝の股間が盛り上がってる事に気づく。必死に喘がないよう堪えてる私の耳朶を啄みながら、昂輝はそんな言葉をかけてくる。
さっさと熱をもった欲望の雄を解放させないと仕事に戻れないから、首を縦に振るとソファーに座った大輝に跨る体勢で貫かれた。

「……遥は奥でイキたいだろ?」

舌を絡め合わせながら下から剛直で抽送していた昂輝が、私の身体をくるっと反転させ、机に両手をつかせ、バックの体勢でいきり立つ雄を打ち付けてきた。

喘ぎ声が溢れそうな私の口の中に長い指が差し入れられ、思いっきり噛んで声を殺し、野生的に抱かれ胎内を激しく貫かれ、同時に絶頂がきて身体を震わせた。

「……中に出したらパンツが汚れて気持ち悪いだろ?」

用意周到で普段つけないのに避妊具を持ち合わせてた昂輝。

「……遥、毎日、ここで抱かせて」

あまりに慣れてるから、私以外の女をここに連れ込んでるのではと思ったけど、使用期限が2年前の避妊具の箱を見て、マンションに残ってた買い置きを見つけて持ってきたとわかり、疑うのを辞めた。

「……昂輝、真面目に仕事をして!!」

昂輝からの仕事中の呼び出しは、席で極力聞き、部長室には付いていかなかった。

当たり前だけど……。


「1泊2日で視察……」

全国一斉に着工を開始し、2週に分けて視察にいく事になった。

寝る時は基本的に私と一緒に寝てる大輝を置いて泊まりがけの出張は、極力避けたかった。

初日に愛知に2軒、大阪2軒、京都2軒、兵庫1軒、次の日に岡山1軒、広島1軒、福岡2軒を回る予定になってる。

「金曜日が最終日で将生さんが大輝を連れて中津まで来てくれるっていってるから、週末は九州で過ごそう」

大輝のご機嫌取りで県外の観光地巡りを思いついたらしい。
福岡は昂輝が3年間出向された地で温泉地や釣りなどを楽しんでたらしく、仕事以上に週末をどう過ごすかを昂輝は考えてた。

「大輝に本場のもつ鍋と豚骨ラーメンを食べさせたい」

食が細い大輝に色々食べさせたいと思ってる昂輝。
あまり食べさせたくないけど、大輝が海鮮丼が好物だからと土曜日にわざわざ食べさせるために湘南や伊豆に車を走らせ、毎週のように北海道からお取り寄せもしていて、甘やかしすぎと苦言してる。
でも、週末にしか会えないせいか、大輝を甘やかせる。

「高千穂峡の運河を観光した後にハウステンボスのハロウィンイルミネーションを見に行こう」

鬱屈な出張だけど、昂輝から週末の計画がLINEメッセージで届き、それを楽しみに、出張準備を進めた。

出張先では基本的にシステムキッチンやバスやトイレのカラー変更のみで、壁紙と床材のカラーについての提案をする事もあるけどそれぐらいで、何も問題なく順調に視察をこなしていく。
瀬戸工からは昂輝以外に構造設計士の速水課長と設備設計士の井上課長、そしてマサくんも帯行してた。
木曜日の夜に宿泊ホテルの屋上のBARで食事をしながら呑んだけど、さすがにこの日は昂輝は襲いにこなかった。
私の父親代わりのザルどころワクな酔わない音のマサくんに潰されたからだけど、次の日は二日酔いの中、昂輝はなんとか業務を卒なく遂行してた。


******

次の日の午後に福岡に移動し、博多と天神の着工開始したタワーマンションに移動する。


「昂輝さん、なんで、クリスタルスタータワーマンションの水回り機器をTATAに発注してくれなかったんですか!!」

博多の建築中のマンションに入ろうとしたら、アイドルいやモデルいやグラドル……なナイスバディで美人な女の人が昂輝に抱きついてきた。

「……TATAの瀬生美園さんです。瀬戸部長にお熱でずっとストーカー並にアプローチしてました」

どこで情報を得たのか、昂輝が視察にくる事をリサーチして待ち伏せしていたライバル会社の御令嬢。

福岡支社の社員も社長令嬢の営業に困ってるらしい。
極上に美しい姿に見惚れてしまったけど、かなりクセがありしつこい。

「LIVING&LIFEよりTATAの方が水回り機器は性能いいよ?まだ発注してないんでしょ!!うちのメーカーに乗り換えてよ!!」

昂輝の腕にマスクメロン並の胸を押しつけ交渉してきた。
苦笑いを浮かべ、昂輝はスルーしてる。

逃げるように建築中のマンションの中に入っていく。
極上の美人が昂輝にまとわりつくのを見て苛立ちを感じた。


「TATAの御令嬢はクセがあるとは聞いてたけど、あそこまでとは思ってなかった」

完成してる3階までを見て回る。
ブルーシートで囲ってるから外の景色は見えないけれど、外壁の色は決まっている。
壁紙と床材の住宅メーカー白鳥インテリアコーポレーションの御令嬢でインテリアプランナーの白鳥彩音さんがボソリと呟く。
福岡で合流し視察に同行する事になった彼女は、昂輝とは結婚相手候補として顔見知りみたいで擦り寄ってた。

清楚なパステルカラーのAラインのふんわりした花柄スカートに白いブラウスにクリーム色のワンピースを重ねた女子アナファッションをしている白鳥さんと、見事なバストとヒップにキュッと引き締まったウェストと足首を強調させるブラックのタイトワンピース姿だった瀬生さん。

「遥ちゃんもパンツスーツに作業着じゃなく、女性らしい格好をしてきたら良かったのに」

マサくんに哀れみの眼差しを向けられるも、私は婚活でなく仕事でここにきてる。
建築中のマンションの視察だから、足元が悪いから歩きやすいヒールが低いパンプスにパンツスーツにヘルメットを被るのは一般的な格好だと思う。
2人の御令嬢がTPOをわきまえてない。

「TATAも白鳥インテリアも、瀬戸工の御曹司を狙ってるんだな。マンション建設の施工実績はいまやスーパーゼネコンを越してるもんな」

住宅機器メーカーの御令嬢達が昂輝を射止めたい理由がわかる。
経営してる企業を安泰に維持するために、政略結婚をする事で企業同士の絆を強める思惑がある。
住宅機器メーカーはどこもあまり業績がよくない。
それを挽回させるために、なんとしても瀬戸工の御曹司と結婚したいんだと思う。

「うちの御曹司、最上級の御令嬢から口説いてくるのに全くなびかない。独身貴族を突き進むのかなぁ……」

速水課長と井上課長がぼやく。40代前半の2人は結婚して子供もいる。
昂輝が結婚しない事に関して、父親の社長がヤキモキしてるのもあり、重役から御令嬢との仲を取りもつよう言われるも、昂輝は御令嬢に全く興味を示さなくてお手上げ状態らしい。

「独身で子供がいないと、社長の器として認められないからなぁ」

独身貴族社長に就任予定のマサくんが速水課長のぼやきにコメントする。
速水課長と井上課長は焦り出す。
そして調べないといけない事があると他のフロアに移動した。


LIVING&LIFEの次期独身貴族社長のマサくん。
マサくんが社長になって引退する時、後継者候補で揉めそうな気がする。
それに、側近として副社長を務める奥さんがいない。

「紬さんとの結婚を反対していた副社長をしてたお袋も亡くなったし、社長就任したら彼女と籍を入れる。紬さんにまだ口止めされてるんだけど、昂輝くんがよその御令嬢にもってかれたら嫌だから、話す。遥ちゃんは俺の父親の隠し子なんだよ。だから俺の異母兄弟。でも赤ん坊の時からお世話してたし、娘だよ!!」

マサくんがいきなりずっと知りたかった私の出生についてを打ち明けてきた。

「遥ちゃんに、俺の血の繋がりがある娘としてLIVING&LIFEを継いで貰う」

紬さんが私をLIVING&LIFEに修行といって就職させたのはそのためだったのかもしれない。

「遥ちゃんはLIVING&LIFEの御令嬢。瀬戸工よりは格下だけど、TATAと白鳥インテリアよりは上。だから昂輝くんの結婚相手としてふさわしいよ」

マサくんは私が昂輝の求婚を断ってる理由に気づいてた。

「昂輝くん、瀬戸工とLIVING&LIFEとHealing Homeの後継ぎが必要だから、後2人頑張ってね」

背後を振り向くと昂輝がいた。

「遥ちゃん、瀬戸工の社長とは話ついてるから安心して昂輝くんと結婚しな!!」

視察を終え、昂輝が協力会社に細かい指示をし終えるのを待ってた。
業務中だから、2人のこれからについては話してない。
天神の物件に移動し、最後の視察を終え、紬さんと大輝と合流し、マサくんが予約を入れたもつ鍋の名店に向かった。



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