犬と猿

鳴宮鶉子

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犬系男の溺愛にときめいて

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優と恋人同士になる事を真剣に考えると言った手前、優と2人で会って一緒に過ごす事に……。

優が涼にわたしに告白した事を伝えたようで、涼はそれに関しては何も言ってこず、土曜日の夕方にわたしを抱きに来る……。

金曜の夜と日曜日の昼間に優と2人きり出会う。
金曜日は美味しいご飯を食べに連れて行ってくれて、日曜日は車でドライブに行くか映画を観に行く。

紳士的な優と一緒にいると、わたしの事を大切にしてくれるからとても幸せな気持ちになり、ずっと好きだった人だったから嬉しかったりする。

手を繋いで歩くと安心して、わたしが優に恋をしてるのは間違いなかった。

10月になり、優は係長から課長に昇進した。
ちなみに涼は主任でわたしは平社員……。
優の出世は優がリーダーとして医療ロボット等のシステムを開発してる事から最年少で課長職に就いた。

3ヶ月間、金曜日の夜と日曜日の昼間に優とデートをした。
その間もわたしが生理の日以外は土曜日の夕方に涼がわたしの家にきて、わたしを抱いた。
後半はLINEメッセージを無視して居留守を使ってもきて、わたしを無理矢理抱く。

「……もう、この関係辞めたい」

「……優に俺と毎週のようにセックスしてた事、バラされたい?」

バラされたくないわたしは抵抗をやめ、マグロ……いや、まな板の鯛状態。

だけど、気持ちが完全に優にいっていて、テクニシャンな涼のテクで感じなくなり濡れない恥部に巨大な男を挿れられ、痛みに涙する行為になり、涼もわたしを抱く事にむなしさを感じてきてるようだった。



「彩音、クリスマスイブに品川プリンセスホテルの水族館へ行って、その後に最上階にあるレストランでディナーを食べて、……プチスイートルームに一緒に泊まりたいんだけど、いい?
ダメと言われても、もう予約済みだけど」

クリスマスの前の週の金曜日の夜、2人でご飯を食べてる時に言われた。

クリスマスイブが今年は金曜日で、優はこの日にわたしと深い仲になろうと決めたらしい……。

優は今までに彼女という関係の女性はいなかった。
そして、涼みたいに身体の関係だけある女性もいない。

たぶん、優もわたしが処女だと思ってる……。

2年前に涼によって身体を開かれた。
優はきっとわたしを抱いたらがっかりするだろう……。

優と清い付き合いを始め、わたしは優に抱かれたいと思いながらも涼と行為を続けてる背信心に苦しみ、優と一線を越えるのが怖かった。

次の日。夕方に涼がわたしのアパートにきた。

……もう、行為は終わりにしたい。

「……彩音、優と付き合うの?」

「……そのつもり。優は無理矢理はしないし優しい。だから、この関係をもう終わりにしたい」

「……彩音の心は優にあるんだろうな。抱いてたらわかる。俺に反応する身体にしたのに、あいつと付き合い始めて不感症になった。彩音の心が手に入らないから身体で俺のものにしようと思ったのに。
童貞のあいつがお前を満足させれるとは思わない。
あいつに抱かれたら、彩音は満足できなくて必ず俺の元へ戻ってくる。
今日で……しばらくは関係は辞めてやる。
最後だから、俺が満足するまでやらせろ」

そう言うと涼はわたしを抱きしめて唇を塞いできた。
……キスは涼とはしたくなかった。
それなのに舌を口内に入れられて、お互いの唾液が交わりそれを飲み干すことでお互いの身体が中和していくような感覚になり、今までに感じた事がないぐらい身体が疼いた。

わたしをベッドに押し倒し、濃厚なキスをしながら、涼が胸の膨らみを強く掴み、右手で太腿をさする。

その行為にわたしの恥部が反応し、蜜が溢れ止まらず、焦らされやっと涼のものを埋めて貰ったた時にそれだけでイッテしまった。

キスをしながらの行為がこんなに気持ちがいいものとは思わなかった……。

涼に求められ、家に残ってる10個のゴムを使いきり、これ以上はできないから行為を辞め、涼は帰っていった。

わたしも……まだ涼と繋がりたかった。

最後の最後に、涼にまた快楽の麻薬を与えられ、涼の身体に溺れてしまっ……。

涼が言ったように、優との行為に満足できるか不安になった。
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