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夫は私以外の人を愛してる
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「……なんとか、間に合った、凛花ちゃん、ありがとう!!」
フリーランスでIT関連の世界最大手企業から仕事を請け負ってる伽音ちゃん。
Yahuuのポータルサイトのトップページリニューアル版を日本仕様に編集する仕事を請け負っていて、納期に間に合わないからとヘルプを頼まれた。
伽音ちゃんの仕事ぶりを見て、カッコいいと思った。
今まで入った事がない仕事部屋。
10畳の部屋にオフィス机が12台あり、5台づつ対面で設置されていて、高機能デスクトップパソコンが6台並び、キャスター付きの椅子に座って移動しながら全てのパソコンを操作してる。
Yahuu専用のパソコン2台のうち1台を任され、ただ、伽音ちゃんに指示された通りに、私は入力してた。
「ママ、終わった?」
「終わったよ。頼翔、ご飯食べに行こうか!!」
「僕、ママが作ったオムライスとマカロニサラダが食べたい」
「じゃ、すぐに作るね」
伽音ちゃんが仕事で手が離せないから、私が頼翔くんのお世話をしてた。
料理があまり得意じゃなく、黄身の潰れた目玉焼きや焦げた焼き魚、パスタも時間通りに茹でたのに伸びてしまい、頼翔くんに申し訳なかった。
伽音ちゃんが作ってくれた美味しいオムライスは、子供が大好きなモンポケのキャラクターをケチャップで描いていて、頼翔くんが大喜び。
仕事もできて、女子力も高い伽音ちゃんに羨望の眼差しを向ける。
「伽音ちゃんはGW、いつから休みとるの?」
「GW、無いよ。クライアントが海外だと、土日と正月の三ヶ日しか基本的に休みない。凛花ちゃんはロング休暇だよね。実家帰るの?」
アメリカにあるIT関連企業からの仕事が多い伽音ちゃん。
日本に住んでいるから日本のカレンダーにそって仕事をするもんだと思ってたけど、フリーランスだから顧客に合わさないといけないみたい。
「実家には帰らない。気を使わせるし。伽音ちゃんが休みとれるなら、一緒に旅行に行けたらなと思ったんだけどな」
「ごめんね。請け負ってる仕事が捌けそうにないから、土日も返上して仕事してる状態だから、休めないわ」
4月に入って、伽音ちゃんは忙しそう。
忙しいのに、私の離婚騒動で色々動いてくれてたから、今、大変なのかもしれない。
「私が手伝える仕事あったら言ってね。掃除、洗濯、料理、頼翔くんのお世話、何でもするから!!」
「ありがとう」
仕事に関しては、Yahuuからのだったから今回は手伝ったけど、守秘義務があるから、本来はいけない事。
家事は苦手。自分の部屋は荒れ果ててる。
「あっ、……言いにくいんだけど、こないだ仕事でkittyに行った時に相葉社長と凛花ちゃんのご主人の事で少し話したんだけど、ご主人、今、浮気相手だった玲香さんと一緒に暮らしてるってね。で、玲香さん、妊娠7ヶ月だって」
「知ってる。相葉社長から聞いた」
誠司くんが離婚届にサインしろと家に来た日の夜、相葉社長から電話を貰い、その時に誠司くんの現状と玲香さんとの関係についてを教えて貰った。
誠司くんと玲香さんは同じチームで仕事をしていて、常に側に寄り添ってた。
担当しているインフルエンサーと良い関係が築けるよう玲香さんが誠司くんとの間を取り持ってた。
仕事に妥協しない誠司くんの性格から、納期に間に合わなかった時にインフルエンサーに頭を下げるのは玲香さん。
2人の仕事ぶりについてを相葉社長が語る。
『玲香ちゃんは、真宮にとって必要な存在なんだ』
私は誠司にとって、ただの彼女から奥さんになっただけの存在。
玲香さんは仕事面で誠司にとって必要なパートナーで、長い時間一緒にいて、私生活でも必要な存在になった。
『2人の事をよく知る立場の俺としては、真宮との離婚を受け入れて欲しい』
相葉社長から言われた言葉に、グサッときた。
誠司くんは玲香さんの事が必要で、心の底から愛してる。
職場が違うから仕事のサポートができないだけでなく、家事と料理も苦手で女らしさもかけてる私。
誠司くんが他の女性に目移りしても仕方がないのかなと、なんでもできて超絶に可愛い伽音ちゃんといて、自信がなくなり、そう思ってしまう。
フリーランスでIT関連の世界最大手企業から仕事を請け負ってる伽音ちゃん。
Yahuuのポータルサイトのトップページリニューアル版を日本仕様に編集する仕事を請け負っていて、納期に間に合わないからとヘルプを頼まれた。
伽音ちゃんの仕事ぶりを見て、カッコいいと思った。
今まで入った事がない仕事部屋。
10畳の部屋にオフィス机が12台あり、5台づつ対面で設置されていて、高機能デスクトップパソコンが6台並び、キャスター付きの椅子に座って移動しながら全てのパソコンを操作してる。
Yahuu専用のパソコン2台のうち1台を任され、ただ、伽音ちゃんに指示された通りに、私は入力してた。
「ママ、終わった?」
「終わったよ。頼翔、ご飯食べに行こうか!!」
「僕、ママが作ったオムライスとマカロニサラダが食べたい」
「じゃ、すぐに作るね」
伽音ちゃんが仕事で手が離せないから、私が頼翔くんのお世話をしてた。
料理があまり得意じゃなく、黄身の潰れた目玉焼きや焦げた焼き魚、パスタも時間通りに茹でたのに伸びてしまい、頼翔くんに申し訳なかった。
伽音ちゃんが作ってくれた美味しいオムライスは、子供が大好きなモンポケのキャラクターをケチャップで描いていて、頼翔くんが大喜び。
仕事もできて、女子力も高い伽音ちゃんに羨望の眼差しを向ける。
「伽音ちゃんはGW、いつから休みとるの?」
「GW、無いよ。クライアントが海外だと、土日と正月の三ヶ日しか基本的に休みない。凛花ちゃんはロング休暇だよね。実家帰るの?」
アメリカにあるIT関連企業からの仕事が多い伽音ちゃん。
日本に住んでいるから日本のカレンダーにそって仕事をするもんだと思ってたけど、フリーランスだから顧客に合わさないといけないみたい。
「実家には帰らない。気を使わせるし。伽音ちゃんが休みとれるなら、一緒に旅行に行けたらなと思ったんだけどな」
「ごめんね。請け負ってる仕事が捌けそうにないから、土日も返上して仕事してる状態だから、休めないわ」
4月に入って、伽音ちゃんは忙しそう。
忙しいのに、私の離婚騒動で色々動いてくれてたから、今、大変なのかもしれない。
「私が手伝える仕事あったら言ってね。掃除、洗濯、料理、頼翔くんのお世話、何でもするから!!」
「ありがとう」
仕事に関しては、Yahuuからのだったから今回は手伝ったけど、守秘義務があるから、本来はいけない事。
家事は苦手。自分の部屋は荒れ果ててる。
「あっ、……言いにくいんだけど、こないだ仕事でkittyに行った時に相葉社長と凛花ちゃんのご主人の事で少し話したんだけど、ご主人、今、浮気相手だった玲香さんと一緒に暮らしてるってね。で、玲香さん、妊娠7ヶ月だって」
「知ってる。相葉社長から聞いた」
誠司くんが離婚届にサインしろと家に来た日の夜、相葉社長から電話を貰い、その時に誠司くんの現状と玲香さんとの関係についてを教えて貰った。
誠司くんと玲香さんは同じチームで仕事をしていて、常に側に寄り添ってた。
担当しているインフルエンサーと良い関係が築けるよう玲香さんが誠司くんとの間を取り持ってた。
仕事に妥協しない誠司くんの性格から、納期に間に合わなかった時にインフルエンサーに頭を下げるのは玲香さん。
2人の仕事ぶりについてを相葉社長が語る。
『玲香ちゃんは、真宮にとって必要な存在なんだ』
私は誠司にとって、ただの彼女から奥さんになっただけの存在。
玲香さんは仕事面で誠司にとって必要なパートナーで、長い時間一緒にいて、私生活でも必要な存在になった。
『2人の事をよく知る立場の俺としては、真宮との離婚を受け入れて欲しい』
相葉社長から言われた言葉に、グサッときた。
誠司くんは玲香さんの事が必要で、心の底から愛してる。
職場が違うから仕事のサポートができないだけでなく、家事と料理も苦手で女らしさもかけてる私。
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