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魔が刺したではすまない
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愛知で生まれ育った子供の将来勤めたい会社No.1のトミタだと思う。
小学校の卒業文集を開くと、男子が7割女子は4割がトミタの社員と書いてある。
私もそうで、でも小学生の頃は開発ではなく、海外マーケティングの仕事につきたかった。
それが中学生になり朔と付き合うようになって、ミニ四駆やラジコン、ドローンを作るのが趣味だった彼の側にいたのもあり技術開発に興味を持つようになった。
そして、将来、朔と一緒にトミタで車の開発をしようと同じ夢を抱くようになった。
トミタに入社するには就職率が高い京都大学に入るのが確実。
だから、高校時代は寝る間を惜しんでひたすら勉強をした。
なんとか京都大学工学部に合格し、学生時代もトミタに採用して貰えるよう、真面目にエンジン関係のシステムに関する研究をした。
ーー だけど、私はトミタに就職できなかった。
エンジンの制御に関する部品は部品メーカーが開発してるから、私が大学で学んだ領域がトミタが求める人材ではなく、不採用になり、教授の推薦で私はデンタに就職した。
燃料をエンジンにタイミングよく、そして最適に噴射するために電子制御を行う、エンジンECUの開発に私は携わってる。
燃焼をコントロールすることでエンジン本来の性能を高め、高出力化や燃費向上を実現し、車両に搭載されているさまざまなセンサーからの入力信号をもとに、より精度の高い燃焼制御を行えるようシステムを組む。
燃料噴射や点火などを高精度に制御することで、効率的な燃焼を実現でなく、燃費の向上だけでなく、クリーンな排気にもつながる。
自動車メーカーからの要求仕様に沿うようにシステムを組むも、なかなか思うようにできなくて、同期や先輩に相談をしアドバイスを貰い、なんとか完成させてる。
入社して半年間は朔が側にいない寂しさと、業務内容が難しくて理解ができず辛かった。
それが、今は朔が側にいない寂しさを紛らわせるために仕事に打ち込んでる。
『美結、ごめん。金曜日の夜、飲み会だからビデオ電話できん』
就職して半年たったぐらいから、水曜日と金曜日の夜に、遅くまで飲むからとその日だけはLINEビデオ電話をしないようになった。
でも、仕事絡みの話に集中したいからだと思ってた。
なのに、朔は合コンに参加してた。
愛知で生まれ育った子供の将来勤めたい会社No.1のトミタだと思う。
小学校の卒業文集を開くと、男子が7割女子は4割がトミタの社員と書いてある。
私もそうで、でも小学生の頃は開発ではなく、海外マーケティングの仕事につきたかった。
それが中学生になり朔と付き合うようになって、ミニ四駆やラジコン、ドローンを作るのが趣味だった彼の側にいたのもあり技術開発に興味を持つようになった。
そして、将来、朔と一緒にトミタで車の開発をしようと同じ夢を抱くようになった。
トミタに入社するには就職率が高い京都大学に入るのが確実。
だから、高校時代は寝る間を惜しんでひたすら勉強をした。
なんとか京都大学工学部に合格し、学生時代もトミタに採用して貰えるよう、真面目にエンジン関係のシステムに関する研究をした。
ーー だけど、私はトミタに就職できなかった。
エンジンの制御に関する部品は部品メーカーが開発してるから、私が大学で学んだ領域がトミタが求める人材ではなく、不採用になり、教授の推薦で私はデンタに就職した。
燃料をエンジンにタイミングよく、そして最適に噴射するために電子制御を行う、エンジンECUの開発に私は携わってる。
燃焼をコントロールすることでエンジン本来の性能を高め、高出力化や燃費向上を実現し、車両に搭載されているさまざまなセンサーからの入力信号をもとに、より精度の高い燃焼制御を行えるようシステムを組む。
燃料噴射や点火などを高精度に制御することで、効率的な燃焼を実現でなく、燃費の向上だけでなく、クリーンな排気にもつながる。
自動車メーカーからの要求仕様に沿うようにシステムを組むも、なかなか思うようにできなくて、同期や先輩に相談をしアドバイスを貰い、なんとか完成させてる。
入社して半年間は朔が側にいない寂しさと、業務内容が難しくて理解ができず辛かった。
それが、今は朔が側にいない寂しさを紛らわせるために仕事に打ち込んでる。
『美結、ごめん。金曜日の夜、飲み会だからビデオ電話できん』
就職して半年たったぐらいから、水曜日と金曜日の夜に、遅くまで飲むからとその日だけはLINEビデオ電話をしないようになった。
でも、仕事絡みの話に集中したいからだと思ってた。
なのに、朔は合コンに参加してた。
「美結、お疲れ様!!今からご飯食べにいかない?」
名鉄三河線の刈谷駅で電車を待ってたら愛菜ちゃんに肩を叩かれた。
デンタとアイチン精機は最寄りの駅が同じ。だから、時々行き帰りが一緒になる。
「うん!!知立駅前の居酒屋ビル内に新しくできた焼き鳥専門店に行こう!!」
iPhoneを取り出し、ホットペッパーのアプリを開きそのお店の口コミを愛菜ちゃんに見せる。
愛菜ちゃんから了解を得て、一緒に電車に乗り込むと知立駅まで向かった。
****
「……美結、あれ、須藤くんじゃない?」
知立駅からでて居酒屋ビルに向かって歩いてると、奇遇な事に朔がビルの前で会社の同僚4人と話してるのが見えた。
トミタからだと土橋駅の居酒屋街の方が近いしチェーン店も多いのに、わざわざ知立駅まで出てきてる事に疑問に思う。
「お待たせしてすみません。知立駅まできて下さりありがとうございます!!」
朔達に駆け寄る着飾った女性陣を見て思わず目を見開いて固まってしまった。
トミタ社員との合コンをセッティングするよう私に言い寄ってくる5人が朔達に話しかけ、そして一緒に居酒屋ビル内に入っていく。
仕事絡みの飲みでなく合コンだとわかり、裏切られた感に苛まれ、ショックで立ち竦んでしまった。
「トミタの技術開発部の社員、部品メーカーの女の子達からチヤホヤされてるよね。うちの会社の子達とも合コンしてる。須藤くんを狙ってる子を何人か知ってる。須藤くん、さすがに彼女と同じ会社の女の子と合コンするとはね……。部署が違うから大丈夫だと思ったのかな」
愛菜ちゃんは朔が合コンに参加してるのを知ってた。
でも、私に隠してた。
「……13年も付き合ってると魔が刺す事あるよ。須藤くん、美結が本命なのは確かだから。他の女の子をつまみ食いしたいだけだから、今見た事は忘れた方がいい。駅ビル内のいつものお店に行こう!!」
愛菜ちゃんが腕を掴んで駅の方に連れて行こうとする。
愛菜ちゃんの優しさなんだと思う。
駅ビル内に入り、安くて美味しい海鮮居酒屋に入る。
朔の話題は避け、手がけてる仕事の話や無料漫画サイトを開いておすすめのコミックの話をしながらご飯を食べる。
ーー料理の味も酎ハイの味も全くしなかった。
今週末は会う約束はしてない。
土曜日の昼間はフットサルの練習で日曜日は試合があるっていってたから。
応援にいこうと思ったけど、トミタの社員じゃないから社内のグラウンドには入れないし、試合も1人で試合を観戦して終わったら何も言わずに帰る感じで、トミタに入社できなかった自分が不甲斐なく感じ塞ぎ込んでしまうから行かなくてなった。
土日の夜は朔からLINEビデオ通話があった。
いつもは私からかけるけど、自分からはかけたくなかった。
自分から話題をふる事なく、朔が一方的にフットサルであった事を私に話す。
いつもは楽しく聞いてるけど、右から左で話が頭の中に入ってこなかった。
フットサルのメンバーと合コンしてるんだよね。
ーーご飯だけで終わってるの!?
ーー2次会の後に女の子をホテルに連れ込んだりしてないよね!?
聞きたいけど、聞けない。
愛菜ちゃんが本命は私だからと言ってた事から、女の子と遊んでるのは確か。
****
「辻井さん、お願い!!第1エンジン開発部の須藤朔弥さんとの間を彼氏にお願いして取り持ってくれないかな!!」
週明けの月曜日、残業をしていたら合コンに参加していたメンバーの1人 奇跡の美少女で話題になった 坂本環奈にそっくりな吉井彩葉さんがきて、とんでもないお願いをされた。
「……金曜日の合コンで一目惚れして、一夜限りで恋人にして貰ったの。納得はしてたんだけど、彼の事が忘れられない」
合コンの後にラブホテルに行って、一夜を楽しんだという意味だろう……。
朔が女性を一夜限りと言いくるめてホテルに連れ込んでる事を知る。
若手の至りで赦せる事なのか、愛菜ちゃんは見て見ぬ振りをするよう私に考えさせないようにしてくれてた。
「……第1エンジン開発部とは関わりないから無理だと思う」
最低極まりない色男が私の恋人というのは隠し通した方がいい。
納期間近のエンジンECUシステムがあり、それを理由に吉井さんに帰って貰い、私は仕事に打ち込み、考えない事にした。
朔が私以外の女の子を抱いてると知り、ショックだった。
倦怠期で長く連れ添ってるから、つまみ食いしたくなる。
浮気をしても本命は私なのは確かで、でも、朔の不貞を知り、私は傷つき、赦せなかった。
小学校の卒業文集を開くと、男子が7割女子は4割がトミタの社員と書いてある。
私もそうで、でも小学生の頃は開発ではなく、海外マーケティングの仕事につきたかった。
それが中学生になり朔と付き合うようになって、ミニ四駆やラジコン、ドローンを作るのが趣味だった彼の側にいたのもあり技術開発に興味を持つようになった。
そして、将来、朔と一緒にトミタで車の開発をしようと同じ夢を抱くようになった。
トミタに入社するには就職率が高い京都大学に入るのが確実。
だから、高校時代は寝る間を惜しんでひたすら勉強をした。
なんとか京都大学工学部に合格し、学生時代もトミタに採用して貰えるよう、真面目にエンジン関係のシステムに関する研究をした。
ーー だけど、私はトミタに就職できなかった。
エンジンの制御に関する部品は部品メーカーが開発してるから、私が大学で学んだ領域がトミタが求める人材ではなく、不採用になり、教授の推薦で私はデンタに就職した。
燃料をエンジンにタイミングよく、そして最適に噴射するために電子制御を行う、エンジンECUの開発に私は携わってる。
燃焼をコントロールすることでエンジン本来の性能を高め、高出力化や燃費向上を実現し、車両に搭載されているさまざまなセンサーからの入力信号をもとに、より精度の高い燃焼制御を行えるようシステムを組む。
燃料噴射や点火などを高精度に制御することで、効率的な燃焼を実現でなく、燃費の向上だけでなく、クリーンな排気にもつながる。
自動車メーカーからの要求仕様に沿うようにシステムを組むも、なかなか思うようにできなくて、同期や先輩に相談をしアドバイスを貰い、なんとか完成させてる。
入社して半年間は朔が側にいない寂しさと、業務内容が難しくて理解ができず辛かった。
それが、今は朔が側にいない寂しさを紛らわせるために仕事に打ち込んでる。
『美結、ごめん。金曜日の夜、飲み会だからビデオ電話できん』
就職して半年たったぐらいから、水曜日と金曜日の夜に、遅くまで飲むからとその日だけはLINEビデオ電話をしないようになった。
でも、仕事絡みの話に集中したいからだと思ってた。
なのに、朔は合コンに参加してた。
愛知で生まれ育った子供の将来勤めたい会社No.1のトミタだと思う。
小学校の卒業文集を開くと、男子が7割女子は4割がトミタの社員と書いてある。
私もそうで、でも小学生の頃は開発ではなく、海外マーケティングの仕事につきたかった。
それが中学生になり朔と付き合うようになって、ミニ四駆やラジコン、ドローンを作るのが趣味だった彼の側にいたのもあり技術開発に興味を持つようになった。
そして、将来、朔と一緒にトミタで車の開発をしようと同じ夢を抱くようになった。
トミタに入社するには就職率が高い京都大学に入るのが確実。
だから、高校時代は寝る間を惜しんでひたすら勉強をした。
なんとか京都大学工学部に合格し、学生時代もトミタに採用して貰えるよう、真面目にエンジン関係のシステムに関する研究をした。
ーー だけど、私はトミタに就職できなかった。
エンジンの制御に関する部品は部品メーカーが開発してるから、私が大学で学んだ領域がトミタが求める人材ではなく、不採用になり、教授の推薦で私はデンタに就職した。
燃料をエンジンにタイミングよく、そして最適に噴射するために電子制御を行う、エンジンECUの開発に私は携わってる。
燃焼をコントロールすることでエンジン本来の性能を高め、高出力化や燃費向上を実現し、車両に搭載されているさまざまなセンサーからの入力信号をもとに、より精度の高い燃焼制御を行えるようシステムを組む。
燃料噴射や点火などを高精度に制御することで、効率的な燃焼を実現でなく、燃費の向上だけでなく、クリーンな排気にもつながる。
自動車メーカーからの要求仕様に沿うようにシステムを組むも、なかなか思うようにできなくて、同期や先輩に相談をしアドバイスを貰い、なんとか完成させてる。
入社して半年間は朔が側にいない寂しさと、業務内容が難しくて理解ができず辛かった。
それが、今は朔が側にいない寂しさを紛らわせるために仕事に打ち込んでる。
『美結、ごめん。金曜日の夜、飲み会だからビデオ電話できん』
就職して半年たったぐらいから、水曜日と金曜日の夜に、遅くまで飲むからとその日だけはLINEビデオ電話をしないようになった。
でも、仕事絡みの話に集中したいからだと思ってた。
なのに、朔は合コンに参加してた。
「美結、お疲れ様!!今からご飯食べにいかない?」
名鉄三河線の刈谷駅で電車を待ってたら愛菜ちゃんに肩を叩かれた。
デンタとアイチン精機は最寄りの駅が同じ。だから、時々行き帰りが一緒になる。
「うん!!知立駅前の居酒屋ビル内に新しくできた焼き鳥専門店に行こう!!」
iPhoneを取り出し、ホットペッパーのアプリを開きそのお店の口コミを愛菜ちゃんに見せる。
愛菜ちゃんから了解を得て、一緒に電車に乗り込むと知立駅まで向かった。
****
「……美結、あれ、須藤くんじゃない?」
知立駅からでて居酒屋ビルに向かって歩いてると、奇遇な事に朔がビルの前で会社の同僚4人と話してるのが見えた。
トミタからだと土橋駅の居酒屋街の方が近いしチェーン店も多いのに、わざわざ知立駅まで出てきてる事に疑問に思う。
「お待たせしてすみません。知立駅まできて下さりありがとうございます!!」
朔達に駆け寄る着飾った女性陣を見て思わず目を見開いて固まってしまった。
トミタ社員との合コンをセッティングするよう私に言い寄ってくる5人が朔達に話しかけ、そして一緒に居酒屋ビル内に入っていく。
仕事絡みの飲みでなく合コンだとわかり、裏切られた感に苛まれ、ショックで立ち竦んでしまった。
「トミタの技術開発部の社員、部品メーカーの女の子達からチヤホヤされてるよね。うちの会社の子達とも合コンしてる。須藤くんを狙ってる子を何人か知ってる。須藤くん、さすがに彼女と同じ会社の女の子と合コンするとはね……。部署が違うから大丈夫だと思ったのかな」
愛菜ちゃんは朔が合コンに参加してるのを知ってた。
でも、私に隠してた。
「……13年も付き合ってると魔が刺す事あるよ。須藤くん、美結が本命なのは確かだから。他の女の子をつまみ食いしたいだけだから、今見た事は忘れた方がいい。駅ビル内のいつものお店に行こう!!」
愛菜ちゃんが腕を掴んで駅の方に連れて行こうとする。
愛菜ちゃんの優しさなんだと思う。
駅ビル内に入り、安くて美味しい海鮮居酒屋に入る。
朔の話題は避け、手がけてる仕事の話や無料漫画サイトを開いておすすめのコミックの話をしながらご飯を食べる。
ーー料理の味も酎ハイの味も全くしなかった。
今週末は会う約束はしてない。
土曜日の昼間はフットサルの練習で日曜日は試合があるっていってたから。
応援にいこうと思ったけど、トミタの社員じゃないから社内のグラウンドには入れないし、試合も1人で試合を観戦して終わったら何も言わずに帰る感じで、トミタに入社できなかった自分が不甲斐なく感じ塞ぎ込んでしまうから行かなくてなった。
土日の夜は朔からLINEビデオ通話があった。
いつもは私からかけるけど、自分からはかけたくなかった。
自分から話題をふる事なく、朔が一方的にフットサルであった事を私に話す。
いつもは楽しく聞いてるけど、右から左で話が頭の中に入ってこなかった。
フットサルのメンバーと合コンしてるんだよね。
ーーご飯だけで終わってるの!?
ーー2次会の後に女の子をホテルに連れ込んだりしてないよね!?
聞きたいけど、聞けない。
愛菜ちゃんが本命は私だからと言ってた事から、女の子と遊んでるのは確か。
****
「辻井さん、お願い!!第1エンジン開発部の須藤朔弥さんとの間を彼氏にお願いして取り持ってくれないかな!!」
週明けの月曜日、残業をしていたら合コンに参加していたメンバーの1人 奇跡の美少女で話題になった 坂本環奈にそっくりな吉井彩葉さんがきて、とんでもないお願いをされた。
「……金曜日の合コンで一目惚れして、一夜限りで恋人にして貰ったの。納得はしてたんだけど、彼の事が忘れられない」
合コンの後にラブホテルに行って、一夜を楽しんだという意味だろう……。
朔が女性を一夜限りと言いくるめてホテルに連れ込んでる事を知る。
若手の至りで赦せる事なのか、愛菜ちゃんは見て見ぬ振りをするよう私に考えさせないようにしてくれてた。
「……第1エンジン開発部とは関わりないから無理だと思う」
最低極まりない色男が私の恋人というのは隠し通した方がいい。
納期間近のエンジンECUシステムがあり、それを理由に吉井さんに帰って貰い、私は仕事に打ち込み、考えない事にした。
朔が私以外の女の子を抱いてると知り、ショックだった。
倦怠期で長く連れ添ってるから、つまみ食いしたくなる。
浮気をしても本命は私なのは確かで、でも、朔の不貞を知り、私は傷つき、赦せなかった。
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