7 / 12
私の存在って何?
しおりを挟む
コロンウイルスの猛威はなかなか治らず、緊急事態宣言はなかなか解除されない。
事務所をオフィスビル内から橘先輩のマンションに移転し、クライアントに移転お知らせの葉書を発送したりと建築設計以外の仕事を橘先輩と手分けして行う。
『橘先輩のタワマンに引っ越されたんですね!!』
橘先輩のタワマンは過ごしやすい。
1階に食品スーパーとクリーニングが併設され、予約制のミーティングルームが3部屋もあるからクライアントとの商談に使用できるから助かる。
朝と夕方に2度、ビデオ通話でミーティングをする。
ビデオ通話で顔が見えるから、離れているけど一緒に働いてる感覚になる。
「従業員とオンライン会議をした際のお弁当代は1人5千円まで会議費に計上できるみたいです」
在宅勤務で仕事には支障なくても人間関係が気薄になる。
それを埋めるために、毎週水曜日はランチミーティングという項目でデリバリーで仕出し弁当を配り、食べながらビデオ通話でたあいのない話に花を咲かせる事にした。
『橘社長、お弁当ありがとうございます!!』
在宅勤務でもランチミーティングをしてるからか今まで通りね社員との良好な関係を築けた。
橘先輩の部屋は、3LDKの間取りでリビングフロアに1つ部屋がついているタイプ。
自宅兼オフィスに使えるよう間取りが考えられていて、リビングフロアに寝室を置けるようになっている。
「俺がソファーで寝るから久保はベッドを使って」
6畳の寝室スペースにダブルベッドが置かれてた。
リビングのソファーは大型のカウチソファ。180cm以上ある橘先輩が横になっても問題ない。
「ベッド広いから一緒に使おう。ソファーだと疲れが取れないよ」
「……いいのか?俺、男だぞ。襲うかもしれないぞ!!」
「橘先輩は無理やり襲ってくるような人じゃないって信じてる。先にシャワー浴びてくるね」
同じベッドで眠るも、橘先輩は私に何もしてこなかった。
背中合わせに眠り、朝を迎える。
橘先輩が私に好意を持っている事はわかってる。
だけど、それを伝えてこない。
『美羽ちゃん、橘先輩と進展あった?』
久しぶりに愛里ちゃんから寝る前にLINE通話がかかってきた。
「何もありません。オフィス兼自宅で同棲してますけど、同じベッドで寝ていても何もありません」
『えっ、マジで!?』
橘先輩にとって私の存在は何なのかわからなくなった。
『橘先輩、美羽ちゃんの事を大事にしてるからね。1度プロポーズを拒絶されてるし自分から交際申し込む勇気がらないんじゃない?』
会社を買収(M&A)され未納してる取引先への借金を肩代わりをする代わりに結婚を申し込まれたら、誰だって相手が好きな人だったら裏切られた感にさいなまれ拒絶するだろう。
『美羽ちゃん、橘先輩の事、好きでしょ。美羽ちゃんから告白したら?』
橘先輩にずっと助けられてる。
会社の買収がきっかけに私の両親は自殺してしまったけど、あの状況下だったら借金返済のために橘先輩との事がなくても命を絶ってたと思う。
橘先輩は私の事を思って動いてくれてる。
「橘先輩、私の事、好きですか?」
シャワーを浴びて寝室に入ってきた橘先輩に質問をする。
「……この世で1番好きだよ、愛してる」
私からの質問形式の告白に、橘先輩は速攻で返事を返してくれた。
「私も橘先輩の事、好きです。愛してます。私の恋人になって下さい」
ベッドの上に座り、橘先輩を見上げ気持ちを伝えた。
「恋人通り越して俺の奥さんになって。久保、美羽と家族になりたい」
ベッドに駆け寄るとベッドに上がり、私を抱きしめる。
「美羽と両想いになったから今すぐでも押し倒したいけど、さすがにダメだよな。美羽を大切にしたいし」
私をベッドに押し倒し胸の中に閉じ込めて頭を撫で回す。
「今日はもう寝ようか。おやすみ、美羽。愛してる」
橘先輩もとい翔琉さんが私の耳元で囁き、温かい堅い胸の中で私は眠りについた。
事務所をオフィスビル内から橘先輩のマンションに移転し、クライアントに移転お知らせの葉書を発送したりと建築設計以外の仕事を橘先輩と手分けして行う。
『橘先輩のタワマンに引っ越されたんですね!!』
橘先輩のタワマンは過ごしやすい。
1階に食品スーパーとクリーニングが併設され、予約制のミーティングルームが3部屋もあるからクライアントとの商談に使用できるから助かる。
朝と夕方に2度、ビデオ通話でミーティングをする。
ビデオ通話で顔が見えるから、離れているけど一緒に働いてる感覚になる。
「従業員とオンライン会議をした際のお弁当代は1人5千円まで会議費に計上できるみたいです」
在宅勤務で仕事には支障なくても人間関係が気薄になる。
それを埋めるために、毎週水曜日はランチミーティングという項目でデリバリーで仕出し弁当を配り、食べながらビデオ通話でたあいのない話に花を咲かせる事にした。
『橘社長、お弁当ありがとうございます!!』
在宅勤務でもランチミーティングをしてるからか今まで通りね社員との良好な関係を築けた。
橘先輩の部屋は、3LDKの間取りでリビングフロアに1つ部屋がついているタイプ。
自宅兼オフィスに使えるよう間取りが考えられていて、リビングフロアに寝室を置けるようになっている。
「俺がソファーで寝るから久保はベッドを使って」
6畳の寝室スペースにダブルベッドが置かれてた。
リビングのソファーは大型のカウチソファ。180cm以上ある橘先輩が横になっても問題ない。
「ベッド広いから一緒に使おう。ソファーだと疲れが取れないよ」
「……いいのか?俺、男だぞ。襲うかもしれないぞ!!」
「橘先輩は無理やり襲ってくるような人じゃないって信じてる。先にシャワー浴びてくるね」
同じベッドで眠るも、橘先輩は私に何もしてこなかった。
背中合わせに眠り、朝を迎える。
橘先輩が私に好意を持っている事はわかってる。
だけど、それを伝えてこない。
『美羽ちゃん、橘先輩と進展あった?』
久しぶりに愛里ちゃんから寝る前にLINE通話がかかってきた。
「何もありません。オフィス兼自宅で同棲してますけど、同じベッドで寝ていても何もありません」
『えっ、マジで!?』
橘先輩にとって私の存在は何なのかわからなくなった。
『橘先輩、美羽ちゃんの事を大事にしてるからね。1度プロポーズを拒絶されてるし自分から交際申し込む勇気がらないんじゃない?』
会社を買収(M&A)され未納してる取引先への借金を肩代わりをする代わりに結婚を申し込まれたら、誰だって相手が好きな人だったら裏切られた感にさいなまれ拒絶するだろう。
『美羽ちゃん、橘先輩の事、好きでしょ。美羽ちゃんから告白したら?』
橘先輩にずっと助けられてる。
会社の買収がきっかけに私の両親は自殺してしまったけど、あの状況下だったら借金返済のために橘先輩との事がなくても命を絶ってたと思う。
橘先輩は私の事を思って動いてくれてる。
「橘先輩、私の事、好きですか?」
シャワーを浴びて寝室に入ってきた橘先輩に質問をする。
「……この世で1番好きだよ、愛してる」
私からの質問形式の告白に、橘先輩は速攻で返事を返してくれた。
「私も橘先輩の事、好きです。愛してます。私の恋人になって下さい」
ベッドの上に座り、橘先輩を見上げ気持ちを伝えた。
「恋人通り越して俺の奥さんになって。久保、美羽と家族になりたい」
ベッドに駆け寄るとベッドに上がり、私を抱きしめる。
「美羽と両想いになったから今すぐでも押し倒したいけど、さすがにダメだよな。美羽を大切にしたいし」
私をベッドに押し倒し胸の中に閉じ込めて頭を撫で回す。
「今日はもう寝ようか。おやすみ、美羽。愛してる」
橘先輩もとい翔琉さんが私の耳元で囁き、温かい堅い胸の中で私は眠りについた。
0
お気に入りに追加
53
あなたにおすすめの小説
さして仲良くない職場の先輩と飲み会の後に毎回セックスして繰り返し記憶をなくしている百合
風見 源一郎
恋愛
真雪が目を覚ますと、セックスをした後だった。隣には、すごくエッチな体をした女の人がいた。前日には会社の飲み会があったことだけを覚えている。
酔った勢いで、さして仲良くもない会社の先輩を相手に処女を散らしてしまった真雪は、しかし、見知らぬはずの部屋に、見知ったものばかりが置かれていることに気がついたのだった。
【R18 大人女性向け】会社の飲み会帰りに年下イケメンにお持ち帰りされちゃいました
utsugi
恋愛
職場のイケメン後輩に飲み会帰りにお持ち帰りされちゃうお話です。
がっつりR18です。18歳未満の方は閲覧をご遠慮ください。
やさしい幼馴染は豹変する。
春密まつり
恋愛
マンションの隣の部屋の喘ぎ声に悩まされている紗江。
そのせいで転職1日目なのに眠くてたまらない。
なんとか遅刻せず会社に着いて挨拶を済ませると、なんと昔大好きだった幼馴染と再会した。
けれど、王子様みたいだった彼は昔の彼とは違っていてーー
▼全6話
▼ムーンライト、pixiv、エブリスタにも投稿しています
【R18】あなたの身体に惚れました
やまだ
恋愛
起きたら隣に裸の男。
遂にやってしまった……
酒癖最悪の会社員美里はやらかしたワンナイトラブを闇に葬り、しばらく禁酒することにした。
かったんだけれども。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる