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   大学進学はせず、小説家兼シンガーソングライターとして生きていくと決め、上京した私は、賃貸マンションではなく、思い切って赤坂にある中古のタワーマンションを分譲した。
 シリーズ物の小説を3本と、アニメ映画とドラマの脚本も任されていて、その挿入歌を歌わせて貰ってたから、月々のローン返済と生活費はなんとか稼げると安易に考えてた。

 動画再生と書籍の印税と、文学賞の賞金でそれなりに貯蓄をしていたから、それを頭金にして購入をした。

 作品を産み出すための環境は妥協したくない。都内が一望できるタワーマンションの1室で創作活動をしていきたいと、背伸びをしてしまった。

  月々の住宅ローンが21万円、それに修繕積立金と管理費が4万円。光熱費と水道代含む生活費は切り詰めても月5万円かかる。

「月々30万円稼げると思ったのに」

   通帳の残高を見てため息をつく。
 上京してから月々15万円近く減っていて、このままでは貯蓄を使い果たし、借金を抱える事になる。

 月に1冊小説出版していて、そのたびに45~60万円貰ってた。
 それとは別に小説と動画再生などの印税が月に8~10万円ぐらいあり、不定期に脚本の依頼とその作品の主題歌と挿入歌を歌わせて貰ってたから、余裕で支払えると思ってた。

「……コロアウイルスで出版延期。小説の仕事が流れるとキツい。動画再生と書籍売り上げの印税だけで30万円稼ぐのは無理だ!!」


   上京して半年も経ってないのに、金沢には戻れない。
 でも、このマンションの月々のローンを返済する宛はなく、父からも仕送りはしない。生活ができないなら金沢に帰ってこいと言われてた。

「……金沢には今は戻れないよね」

 仕事柄、ステイホームな毎日で、外出は地下にある食品スーパーぐらいで外には出歩く事はない。
 だから、コロアウイルスには感染するはずもない。
 だけど、金沢に戻る時に東京駅から新幹線に乗車する際に感染するリスクがある事から諦めた。
 東京の大学に進学した友人達も生活が苦しいとグループLINEのメッセージで嘆いてる。
 両親が仕送りをしてくれて、節約生活をしてる。
 ダイエットのためだと納豆と豆腐とご飯だけ食べてる子や、卵と自家栽培の青ネギだけをいれた袋ラーメンで生活をしてる子もいる。
 ベランダでベビーリーフとラディッシュを栽培したり、中高一貫校時代の気心知れた友人達と励まし合いながら生活をする。

“美蓮は小説と動画再生の印税が入るから、生活困ってないでしょ?いいな、リモートワークで稼げる人は!!”

  上京して運良く在宅できる電話応対の仕事につけた子は、バイト代が入る。
 だけど、高校を卒業してまもない経験のない大学生を雇う会社も少なく、家の中で1人時間を持て余して生活を送る子が大半だった。
 だから、嫌味を言われるようになり、グループLINEを抜けた。

 グループLINEを放置するようになってから、個別で連絡をくれた子がいて、その子達と時々リモート女子会を開いたりして寂しさを紛らわす。

 中高一貫校時代は私は浮いてた存在で、クラスメイトと距離を持って付き合ってた。
 卒業してからこの時期に、上京組の同級生の何人かと仲良くなった。

  シンガーソングライターとしてメジャーデビューしていた私は、所属事務所からYouTubeに“歌ってみた”の動画配信は控えるよう言われた。
 だけど、ステイホームの暇つぶしになればと人気アーティストやタレントがやっていたから、所属事務所に相談し、週に1曲までという条件で昔の名曲を“歌ってみた”でカバーし、CG映像をつけて配信した。

 CG映像が女子高生に受け、再生回数がどの曲も1ヶ月で百万回いく事ができ、そのおかげで月20万円近く稼げた。

「今は書き貯める時!!よし、書くぞ!!新曲も作るぞ!!」

 “歌ってみた”の動画作成時間以外は、小説と新曲をひたすら創作して過ごしてた。

 外出自粛期間は一時期解除されるもすぐに感染拡大が起きてしまい、再度緊急事態宣言がでてしまった。
 
 小説の原稿を5本、出版社に買い取って貰うも安い金額で引き取って貰ったため、250万円にしかならなかった。

 上京してからの半年間。生活を送る事が大変で不安な毎日を過ごしてた。

 そんな時に、私はマンションのロビーで酔いつぶれた座り込んでいる瀬川遥翔と出会った。
 カードキーで施錠を解除して自宅に戻る事ができないぐらい、意識が朦朧としていた。
 だから、ほってはおけず、自宅に連れて帰る事にした。

「瀬川さん、大丈夫ですか?」

   国民的、いや、世界的に有名なアーティストで飲食チェーンとアプリゲーム開発の会社を経営している実業家の瀬川遥翔を酔っ払ってるからと家に連れ込むなんて、逆、狼だ。

 プロフィールによると186cm68kgの彼を152cm36kgの私が身体を支えてエレベーターホールまで連れていき、エレベーターに乗る。
 よろけてるけど自身で立って歩けてるから、なんとか部屋まで連れてけた。

 リビングのソファーで休んで貰うのは失礼な気がして、寝室のベッドのシーツを替えて使って貰う事にした。
 ひとまず瀬川遥翔をリビングに案内し、冷蔵庫から出したペットボトルのミネラルウォーターを渡してソファーで待ってて貰う。


「瀬川さん、こちらで休まれて下さい。……シーツは替えました」

  寝室のベッドまで案内をし、ベッドに腰をかけた彼を1人残してリビングに戻ろうとしたら、手を掴まれてしまった。

「本物の杉宮美蓮だよな」

「ーーえっ、……は、はい」

「ちっちゃいな。それに……いいにおいがする」

 いきなり腕を掴まれ、抱きしめられ、頭の上をくんくん匂われた。

 音楽活動などではCGキャラクターを使用してる。SNSでごくたまに自身を晒す事はあるけど、フォロワーは女子中学高校生が大半で、それを瀬川遥翔が見ているとは思えない。

 私が杉宮美蓮だと瀬川遥翔がなんでわかったのか、不思議でならなかった。

「ーーえっ、……やっ、辞めて下さい!!瀬川さん!!」

    酔っ払って理性を失ってるのか、私の肩に両手を置き、ワンピースを下にストッと落とした。
 下着の上にキャミソールといった無防備な姿にされ、彼から離れようとするも、両肩をガシッと掴まれてしまい、逃れられない。
 ベッドに座ってる彼と立ってる私の身長差はちょうどよく、抱き寄せられ、大きなてのひらで後頭部を覆われ、いきなり唇にキスをされた。
 ぎゅっと唇を強く吸われ、顔の角度を変えながら唇をすり合わせ、吸いつかれる。
 肉厚なざらっとした舌が口腔内に割り込まれ、噛み付かれるような激しいキスをされ、舌先で舌の根本をグリグリされ、舌を思いっきり強く吸い上げてくる。
 溢れる唾も吸いあげられ、あまりの激しすぎるキスに、頭がくらくらし、ぐったりして、意識がなくなりそうになり、魂が抜かれるような錯覚に陥り苦しくてならない。

「ーー可愛い。大人のキス……初めて?18歳だったよな」

 大人のキスどころか啄むだけの触れ合うキスもした事はない。


 形のいい唇が、耳裏をぺろっと舐めてから耳朶をはむっと甘噛みし、首筋へと降りていく。
 キャミソールの上からふくらみを掴まれ、先端の実をを親指の腹で強く摩擦され、くりくりと押しつぶされる。

 あまりの気持ちよさに、ビクッと肩が震えた。

 大きなてのひらが私のキャミソールを捲り上げ、片手でブラジャーのホックを外し、一緒に頭から抜きとる。
 あらわになった膨らみを、両手で掴まれて揉まれ、寄せあげるよう持ち上げ、ちゅぱちゅぱと卑猥に立ち上がってる先端の実を吸いつかれ、舌でくるくる舐めまわされ、ふくらみも下から上にぺろっと舐められ、今までに感じた事がない刺激が走った。
 もう片方の膨らみの先端の実も、人差し指と親指で摘み上げられ、ひたすら甘い刺激を与え続けられ、全身が火がついたように熱い。

 今までに感じた事がない熱に侵され、甘い疼きが大きく広がっていき、身体を震わせた。

「あっ、……えっ!ーーやっ!!」

 瀬川遥翔の腕が私の身体に巻き付き、ギシッとベッドに押し倒され、端正な顔立ちと抜群のスタイルをした極上過ぎる大人の男性に見下ろされ、美しい姿に目を奪われた。


「ひゃ、あぁんっ!!」

  彼に見惚れていたら、熱を持ち疼いていたところをショーツの上からそっと優しくなぞられ、身体がびくっと跳ねた。
 長い指先が秘裂に沿って上下するたびに、身体の奥から何かが溢れでてきて、脚から力が抜けていく。
 クチュクチュと卑猥な水音も聞こえてきて、触られて気持ちがいい突起を強めに擦られ、強烈な痺れが走った。


 私の反応を見た瀬川遥翔がそこを集中的に攻めたてる。

「あ、ぁああっ……!!」

 ショーツの上から爪で引っ掻かれ指の腹で押しつぶされ、あまりの気持ちよさに、奥がジンと痺れ、なんとも言えない脱力感で身体が震える。

「やぁっ……そこ、は……や、あっ」

 抵抗できない私のショーツを剥ぎ取ると、太腿を掴み、大きく開くと、あらわになった付け根に顔を埋めた瀬川遥翔が、蜜が滴れ落ちてる割れ目を舌で舐めてきた。

 秘裂を指で開き、舌を入れられて溢れでる蜜を啜られ、強烈な刺激に身を震わせ、ビクビクと全身を小刻みに揺らす。

 与えられる快感に、身体がどんどん昂ぶっていく。

 蜜が溢れでる孔に長い指をくちゅっと沈め、腰が撥ねあがる。
 ぬちゃぬちゃとナカをかき混ぜられ、淫らな蜜音が耳に入り、恥ずかしくて耳を塞ぎたくなる。

「……身体が小柄だから狭いけど、そろそろ、いいかな」

 瀬川遥翔が私の股間から顔を上げ、ブラックのTシャツを脱ぎ捨て、ベッドから立ち上がりブラックジーンズとボクサーパンツを下ろした。
  ギシッと膝立ちでベッドに上がった彼の股間に目がいく。
 お腹にあたるのではと思うぐらいに獰猛にそそり立っている太くて長いもの。
 私の脚を掴み開き、蜜で潤ってひくついてる秘園にそれをグッと埋めてききた。
 熱い先端が膣道を切り拓いていく。
 あまりにも太くて硬い質量に、狭い私の膣壁は無理矢理開かれ、身体が2つに引き裂かれるような痛みに涙が溢れでる。

「ーー痛い。抜いて!!」

 根元までみっしり埋められ、破瓜のジンジンとする痛みと圧迫感に、涙を流しながら訴えるも、ぎゅっと抱きしめられ、唇にキスを落とされ、噛みつくようなキスではない、甘い濃厚なキスで慰められる。

「……じきに慣れて、気持ちがよくなるから」

   優しく頭を撫でられ、身体中を優しく唇とてのひらで愛撫されるも、埋め込められた雄槍の破壊力に快楽は得られない。
 隘路が雄塊のサイズに慣れた頃合いに、瀬川遥翔に容赦なく太い杭で擦られ突かれ、それが出入りすることでグチョグチョという音をたて、処女の証の紅い血と愛蜜が混ざった淫露が辺りに飛び散った。


 もう……無理っと力つきそうになった時に、腰をグッと抱き寄せ、腰が密着し、先端を子宮口にぶっ刺し、熱い精を吐き出された。

「……もしかして、初めてだった?」

 放精が終わるとすぐに凶器のような雄槍を抜かれるも、猛烈な痛みと出血は続く。

「ーー未成年の女の子の初めてを奪ってそれでサヨナラはできない。結婚しよう」

 酔いが覚めたのか我に返った瀬川遥翔が、真剣な眼差しを私に向け、プロポーズしてきた。

「責任なんて取らなくていいです。瀬川さん、酔ってましたし」

「そういうわけにはいかない。個人的に君に興味あったし、抱いてみて、欲しいと思った。ひと眠りしたら区役所に婚姻届を出しに行こう」

   瀬川遥翔がサイドテーブルに立てかけて置いていたノートパソコンとタブレット端末が入ったブランド物のバックから、二つ折りの書類を出してきた。

「須藤聡太さんと星谷元さんが俺の誕生日にサインして渡してくれたんだ。10年ぐらい特定の彼女作ってないのに、こんなもん渡された。杉宮美蓮ちゃんとは、夫婦としてやっていけると思う。だから、ここにサインして!!」

 サイドテーブルに広げられた婚姻届。オリコン結婚したい男No.1の自信なのか、私がサインに応じると思ってる。

「出会って初めての人と結婚なんてできません。憧れはあっても好きとかそういう気持ちはないから無理です」

「そういう感情は必要ない。お互いを束縛するようになるから。夫婦になって、子供作って育てて、歳とって死ぬ時に側にいてくれたらいい。withコロアで外出自粛で安易に出歩けないこの時だから、深く考えずに俺の奥さんとして側にいて」

 マンションのローンを全額一括で支払ってくれるという申し出てくれたから、生活苦から結婚に応じてしまった。
 極秘婚にする事と生活は別々送る事を了承してくれたから、私は瀬川遥翔の奥さんになった。

 

 
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