ベンチャー社長の元彼のヤンデレが異常過ぎる件

タイムリミット side 蓮

マンションの部屋に超小型監視カメラを45台設置し、AIを活用して最高のカメラアングルで莉愛の姿を24時間365日盗撮。
外出時も顔認証追跡機能をつけたカナブンサイズの超小型ドローンで盗撮。
莉愛の日常を把握するためにIT技術を駆使した盗撮システムを開発してしまった俺。

それだけではない。
位置情報発信GPSと健康測定機器を超小型ハイテクマイクロチップにして莉愛の耳裏に貼り付けた。

「さすがに、夜中に家に入り込むのはマズいよな」

人としてやってはいけない事だとは思いつつも、睡眠状態を把握し、夜な夜な家に忍び込み、熟睡している莉愛ちゃんの匂いを嗅ぎ、体に触れてしまう。

「蓮、……ストーカー行為がバレる前に莉愛ちゃんと結婚しろ」

インフルエンザで寝込んだ莉愛を家に押しかけ付きっきりで看病した事で、彼女に対する狂気な欲情が治らない。

「莉愛に再プロポーズ申込みたいが、どうしたらいいかわからない。この中途半端な関係が苦しい」

犯罪紛いな事をしでかしている自分が情けない。

「蓮、半年以内に莉愛ちゃんを堕とせよ。シリコンバレーに戻るからな！！」

アンドロイドエージェントの本社はシリコンバレーにあり、立ち上げた子会社の事業拡大のために現在、日本に駐在している。

刻々と迫るタイムリミットに焦りを感じ、莉愛に対し狂気じみた事をしでかしている。