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恋に堕ちるわけない
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リフォーム案件の仕事がやっと片付いた。
しばらくは、ドーマオンホテルの厨房や大浴場、客室などの設備や、床・壁紙などのインテリア、照明・コンセントの位置にかかわる電気配線を、設計図を描く仕事を、急ピッチに進めていく。
「新井さん、内線3番に建築設計部第1課の成瀬さんからお電話です」
社内でカタログとにらめっこしながら、予算を気にしつつ、アイデアを膨らませてたら、成瀬主任から、内戦がかかってきた。
「お疲れ様です、新井です」
「お疲れ様です、成瀬です。ドーマオンホテルの床・壁紙、決まりました?」
「すみません。もう少し、お時間いただけますか?予算内に収まるように、今、検討しているところです」
予算があまりにも少なく、頭を抱えてる。建物の感じから、仕上がりイメージはできてる。
「照明・コンセントの位置にかかわる電気配線の図面も、できるだけ、早急にお願いしていいですか?」
「それはできあがってますので、データを送りますね」
内線電話で話しをしながら、パソコンを触り、照明・コンセントの位置に関わる電気配線の図面を成瀬主任にメールに添付して送った。
初日は、カッコいい感じのいい人に思えた、成瀬主任だけど、ときどき本性がダダ漏れし、ドSな言動と態度がでていて、わたしは、要注意人物だと判断した。
納期はまだ先なのに、早く図面をあげろとか、インテリアに関しても、無茶な事を言ってくる。
彼が設計したホテルだから、内装が残念な仕上がりになるのが、許せないのだろう……。
ドーマオンホテルの要望と成瀬主任からの指示する仕様の壁紙と床を選定すると、予算がかなりオーバーしてしまい、頭を抱える。
5社に30ほど見積もりを出して貰ったけれど、どこも、わたしが考えてる金額までは、下げてくれない。
仕事に煮詰まり、22時に、帰宅する事にした。
「新井さん」
オフィスビルを出て、住んでいるマンションに向かって歩いてると、後ろから男性の声が聞こえて、振り向く。
「成瀬主任、お疲れ様です」
成瀬主任がわたしの隣まで駆け寄ってきた。
「照明・コンセントの位置にかかわる電気配線の図面見たけど、あれでいくの?」
「問題、ありましたか?」
照明・コンセントの位置は、だいたいパターンがあり、それにそって図面を作成した。
「あれだと、使い勝手が悪くないか?」
「どこがですか?」
「飯に付き合え、どこに問題あるか、教えるから」
照明・コンセントの位置にかかわる電気配線の図面のどこが悪いか教えてくれるといいのに断ったりしたら、仕事に対して責任感を持ってないように思われそうだから、着いていく事にした。
マンションの側にある個人経営らしいおしゃれな創作料理居酒屋に入る。
「成瀬さん、いらっしゃい。あれ、彼女を連れてくるなんて、初めてじゃない?」
女将さんが成瀬主任にフレンドリーに話しかけた。
「会社の同僚です。すみません、個室空いてます?」
「空いてるよ。2階の奥の個室、どうぞ」
「ありがとう」
成瀬主任が階段を上って行くのに、着いていく。
小スペースの座敷に入る。
「古くて汚らしいかもしれないけど、味はうまいから」
成瀬主任が注文用の電話を取り、慣れた感じで、注文していく。
「新井さん、ビール?」
「グレープフルーツサワーがいい」
成瀬主任が、『グレープフルーツサワーを1つ』と、注文し、電話を切った。
料理とお酒は、すぐに、大学生ぐらいのバイトの女の子が持ってきてくれた。
バイトの女の子が、成瀬主任を見て、見惚れ、顔を赤くしてた。
テーブルをはさみ、わたしの前に座る成瀬主任
性格には問題はありそうだけど、見た目もよく、仕事は若手建設設計士の中でNo.1
ボーっと、わたしは成瀬主任を見てた。
「先に食べて、その後に、照明・コンセントの位置の問題点を話すわ」
成瀬主任が注文しただし巻き卵に天ぷらの盛り合わせ、手羽先の唐揚げ、海鮮サラダと、どれも、すごく美味しかった。
食事の後、皿を机の端にやり、成瀬主任がカバンから、わたしが成瀬主任にメールに添付して送った図面を印刷したものをだし、赤のボールペンと黄色の蛍光ペンで的確なアドバイスをくれた。
成瀬主任の、端整な顔立ちと、わたしが手がけた図面の問題点のどこが悪いと、どうしたらいいかを丁寧に教えてくれた姿に、今まで感じたことがないような、胸の高まりを感じた。
わたしが、成瀬主任に対して、尊敬の念や好意を感じ始めたのに……、
「あれ、もしかして、新井さん、俺に惚れた?」
意地悪なドSな成瀬さんが出てきた。
「はっ、惚れるわけない!!」
3歳年上の成瀬主任に対して、こんな態度をとったらいけないと思いつつも、からかってくるから、敬語を忘れてしまう。
それから、成瀬主任と仕事帰りに会うと、この居酒屋でご飯を食べて、仕事の話をした。
成瀬主任と一緒にいる時間が、楽しいと思う、わたしがいた。
しばらくは、ドーマオンホテルの厨房や大浴場、客室などの設備や、床・壁紙などのインテリア、照明・コンセントの位置にかかわる電気配線を、設計図を描く仕事を、急ピッチに進めていく。
「新井さん、内線3番に建築設計部第1課の成瀬さんからお電話です」
社内でカタログとにらめっこしながら、予算を気にしつつ、アイデアを膨らませてたら、成瀬主任から、内戦がかかってきた。
「お疲れ様です、新井です」
「お疲れ様です、成瀬です。ドーマオンホテルの床・壁紙、決まりました?」
「すみません。もう少し、お時間いただけますか?予算内に収まるように、今、検討しているところです」
予算があまりにも少なく、頭を抱えてる。建物の感じから、仕上がりイメージはできてる。
「照明・コンセントの位置にかかわる電気配線の図面も、できるだけ、早急にお願いしていいですか?」
「それはできあがってますので、データを送りますね」
内線電話で話しをしながら、パソコンを触り、照明・コンセントの位置に関わる電気配線の図面を成瀬主任にメールに添付して送った。
初日は、カッコいい感じのいい人に思えた、成瀬主任だけど、ときどき本性がダダ漏れし、ドSな言動と態度がでていて、わたしは、要注意人物だと判断した。
納期はまだ先なのに、早く図面をあげろとか、インテリアに関しても、無茶な事を言ってくる。
彼が設計したホテルだから、内装が残念な仕上がりになるのが、許せないのだろう……。
ドーマオンホテルの要望と成瀬主任からの指示する仕様の壁紙と床を選定すると、予算がかなりオーバーしてしまい、頭を抱える。
5社に30ほど見積もりを出して貰ったけれど、どこも、わたしが考えてる金額までは、下げてくれない。
仕事に煮詰まり、22時に、帰宅する事にした。
「新井さん」
オフィスビルを出て、住んでいるマンションに向かって歩いてると、後ろから男性の声が聞こえて、振り向く。
「成瀬主任、お疲れ様です」
成瀬主任がわたしの隣まで駆け寄ってきた。
「照明・コンセントの位置にかかわる電気配線の図面見たけど、あれでいくの?」
「問題、ありましたか?」
照明・コンセントの位置は、だいたいパターンがあり、それにそって図面を作成した。
「あれだと、使い勝手が悪くないか?」
「どこがですか?」
「飯に付き合え、どこに問題あるか、教えるから」
照明・コンセントの位置にかかわる電気配線の図面のどこが悪いか教えてくれるといいのに断ったりしたら、仕事に対して責任感を持ってないように思われそうだから、着いていく事にした。
マンションの側にある個人経営らしいおしゃれな創作料理居酒屋に入る。
「成瀬さん、いらっしゃい。あれ、彼女を連れてくるなんて、初めてじゃない?」
女将さんが成瀬主任にフレンドリーに話しかけた。
「会社の同僚です。すみません、個室空いてます?」
「空いてるよ。2階の奥の個室、どうぞ」
「ありがとう」
成瀬主任が階段を上って行くのに、着いていく。
小スペースの座敷に入る。
「古くて汚らしいかもしれないけど、味はうまいから」
成瀬主任が注文用の電話を取り、慣れた感じで、注文していく。
「新井さん、ビール?」
「グレープフルーツサワーがいい」
成瀬主任が、『グレープフルーツサワーを1つ』と、注文し、電話を切った。
料理とお酒は、すぐに、大学生ぐらいのバイトの女の子が持ってきてくれた。
バイトの女の子が、成瀬主任を見て、見惚れ、顔を赤くしてた。
テーブルをはさみ、わたしの前に座る成瀬主任
性格には問題はありそうだけど、見た目もよく、仕事は若手建設設計士の中でNo.1
ボーっと、わたしは成瀬主任を見てた。
「先に食べて、その後に、照明・コンセントの位置の問題点を話すわ」
成瀬主任が注文しただし巻き卵に天ぷらの盛り合わせ、手羽先の唐揚げ、海鮮サラダと、どれも、すごく美味しかった。
食事の後、皿を机の端にやり、成瀬主任がカバンから、わたしが成瀬主任にメールに添付して送った図面を印刷したものをだし、赤のボールペンと黄色の蛍光ペンで的確なアドバイスをくれた。
成瀬主任の、端整な顔立ちと、わたしが手がけた図面の問題点のどこが悪いと、どうしたらいいかを丁寧に教えてくれた姿に、今まで感じたことがないような、胸の高まりを感じた。
わたしが、成瀬主任に対して、尊敬の念や好意を感じ始めたのに……、
「あれ、もしかして、新井さん、俺に惚れた?」
意地悪なドSな成瀬さんが出てきた。
「はっ、惚れるわけない!!」
3歳年上の成瀬主任に対して、こんな態度をとったらいけないと思いつつも、からかってくるから、敬語を忘れてしまう。
それから、成瀬主任と仕事帰りに会うと、この居酒屋でご飯を食べて、仕事の話をした。
成瀬主任と一緒にいる時間が、楽しいと思う、わたしがいた。
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