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バレてしまった
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「咲良、高遠教授から聞いた。俺の子を産んで、1人で育ててるんだってな」
口の軽い叔父さんは口止めしてたのに、蓮翔くんに伝えてた。
「……、はい。でも、相馬助教授に責任を取ってとか言いませんから。
わたしが最後だからお願いして、勝手に産んだんです。
気になさらないで下さい」
蓮翔くんは、わたしを、じっと見つめてくる。
目を、そらしたいのにそらせない。
「咲良、責任とかそういうんじゃなくて、俺、咲良の事を愛してる。ずっと忘れられなかった。
だから、咲良に苦労かけてしまったけど、咲良が俺の子を身籠もって、産んで育ててくれた事が俺は嬉しい。
咲良、再会していきなりだけどさ、俺と結婚してくれないか。
俺を、翔くんの父親にさせて欲しい」
どうするべきなのか悩んだ。
蓮翔くんが責任を感じて、言ってる気がしたから。
トントン
ドアをノックする音が聞こえた。
わたしは研修会に勉強に来てる身だけど、蓮翔くんは執刀医で、これから来賓されてる教授方と食事に行かないといけない。
「咲良、翔くんに会わせてくれ。近いうちに、親子3人で食事に行こう」
蓮翔くんと部屋を出た。
蓮翔くんは翔の父親。
だから、会いたいと言ってくれるなら会わせたい気もする。
翔も父親がいない事でさみしい不憫な思いをさせてきた。
蓮翔くんから渡された、名刺に書かれたプライベートの電話番号とLINEアドレスを登録する。
そして、
“土曜日の夜、空いてたら、食事に行きましょう。翔を連れて行きます”
とLINEメッセージを送った。
2時間後に、
“ありがとう。必ず都合つけて行く”
蓮翔くんから、返信がきた。
翔くん、蓮翔くんを父親として受け入れるかな…。
翔くんは、賢いし見た目もかっこよく育った。
翔くんは、わたしが産んだ子だけど、蓮翔くんの遺伝子しか受け継いでないように思うぐらい、蓮翔くんにそっくり。
だから、蓮翔くんの事を忘れる事ができなかった。
蓮翔くんとは、家庭教師と生徒の関係で、恋人関係ではなかった。
でも、蓮翔くんが好きで、蓮翔くん以外の人を好きになる事はなかった。
口の軽い叔父さんは口止めしてたのに、蓮翔くんに伝えてた。
「……、はい。でも、相馬助教授に責任を取ってとか言いませんから。
わたしが最後だからお願いして、勝手に産んだんです。
気になさらないで下さい」
蓮翔くんは、わたしを、じっと見つめてくる。
目を、そらしたいのにそらせない。
「咲良、責任とかそういうんじゃなくて、俺、咲良の事を愛してる。ずっと忘れられなかった。
だから、咲良に苦労かけてしまったけど、咲良が俺の子を身籠もって、産んで育ててくれた事が俺は嬉しい。
咲良、再会していきなりだけどさ、俺と結婚してくれないか。
俺を、翔くんの父親にさせて欲しい」
どうするべきなのか悩んだ。
蓮翔くんが責任を感じて、言ってる気がしたから。
トントン
ドアをノックする音が聞こえた。
わたしは研修会に勉強に来てる身だけど、蓮翔くんは執刀医で、これから来賓されてる教授方と食事に行かないといけない。
「咲良、翔くんに会わせてくれ。近いうちに、親子3人で食事に行こう」
蓮翔くんと部屋を出た。
蓮翔くんは翔の父親。
だから、会いたいと言ってくれるなら会わせたい気もする。
翔も父親がいない事でさみしい不憫な思いをさせてきた。
蓮翔くんから渡された、名刺に書かれたプライベートの電話番号とLINEアドレスを登録する。
そして、
“土曜日の夜、空いてたら、食事に行きましょう。翔を連れて行きます”
とLINEメッセージを送った。
2時間後に、
“ありがとう。必ず都合つけて行く”
蓮翔くんから、返信がきた。
翔くん、蓮翔くんを父親として受け入れるかな…。
翔くんは、賢いし見た目もかっこよく育った。
翔くんは、わたしが産んだ子だけど、蓮翔くんの遺伝子しか受け継いでないように思うぐらい、蓮翔くんにそっくり。
だから、蓮翔くんの事を忘れる事ができなかった。
蓮翔くんとは、家庭教師と生徒の関係で、恋人関係ではなかった。
でも、蓮翔くんが好きで、蓮翔くん以外の人を好きになる事はなかった。
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