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大好きな人以外から口説かれてもその気になれない
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銀座のBAR 蒼月
戸を開けて入ると、ライブハウスも併設されていて、賑わってた。
耳をすませて、曲を聴いて、驚く。
人気アーティストの雨月陽太と知念日和が、大ヒットした【海辺で交わした約束】のデュエットソングを熱唱していた。
ここは、雨月陽太と知念日和がお忍びでシークレットライブを行うBARだったらしい。
雨月陽太と知念日和が、見つめ合い、ラブソングを歌ってる姿を、モニターで見る。
幸せそうな2人
わたしも、志貴と、あんな風に、笑い合う関係になりたかった。
「あれ、堀田さん」
カウンターで、軽めのマンゴー系のカクテルを作って貰って飲んでると、安達副院長がわたしに声をかけてきた。
「ツイッターで雨月陽太と知念日和がシークレットライブをしてると書いてあって、俺、大ファンだから、タクシー飛ばしてきた」
そう言うと、安達副院長は、わたしの隣の席に腰をかけ、マスターにブランデーをオーダーした。
そして、モニターに映る、雨月陽太と知念日和をじっと見ていた。
「せっかく来られたのに、直接、姿を見に行かれないんですか?」
「あの人だかりだと……無理だろ」
安達副院長が、すしづめ状態の人だかりに指を差す。
ツイッター効果で、秒単位で人が増えて、入店にストップがかかってた。
「去年の紅白歌合戦、最高だったよな」
安達副院長が呟く。
会場で雨月陽太が、沖縄の海辺で知念日和が交互にデュエットソングを歌うパフォーマンスは、最高に良かった。
年末は毎年、志貴の部屋で一緒に紅白歌合戦を見てた。
大好きなアーティストの曲以外の時は、トランプやオセロをしてた。
雨月陽太と知念日和の曲が始まった時、志貴と魅入った。
本当に愛し合ってる2人が、離れた所から、愛を叫んでるような感じがした。
バーのモニターに映る、雨月陽太と知念日和は、幸せそうに、寄り添って、交互に持ち歌を熱唱してた。
シークレットライブだから、1時間で終了した。
雨月陽太と知念日和のシークレットライブが終わると共に、ライブ目的で来ていた人達は、BARから去って行った。
モニターで雨月陽太と知念日和のシークレットライブの録画がずっと流されていて、2人が歌うラブソングを聴きながら、軽めのカクテルを次々と身体の中に流し入れる。
失恋したわたし、雨月陽太と知念日和のラブソングを聴きながら泣きそうになりながら、必死に涙を堪えた。
わたしは、心の中で、志貴とこんな恋をしたかったと、嘆いてた。
「堀田さん、飲み過ぎてない?大丈夫?」
さっきまで居酒屋で飲んでいて、さらに今、BARで飲んでる。
「大丈夫です。わたし、今日、失恋して、ちょっと、塞ぎ込んでます。報われない恋だったんです。彼は、わたしの事を、妹のようにしか思ってない」
ずっと堪えていたけれど、耐えれなくなり、涙が溢れ、止まらない……。
そんなわたしの背中を、安達副院長がさすってくれた。
「俺さ、堀田さんに初めて会った日から、堀田さんの事を好きになってた。
見た目もだけど、真面目で、よく働く子で、良い子だなって。堀田さん、俺と付き合わない?今は失恋してすぐで、気持ち的に無理だと思うから、今すぐとは言わない……。前向きに考えて欲しい。
夜中の1時だし、そろそろ帰ろうか」
安達副院長はそういうと、支払いをし、タクシーを手配して貰い、酔ってふらついてるわたしの手を引いてタクシーに乗り込んで、送ってくれた。
マンションに着き、一緒に家まで付き添ってくれようとした安達副院長に、1人で大丈夫と断り、マンションの中に入り、エレベーターに乗った。
そして、ふらふらな中、なんとか、家にたどり着いた。
戸を開けて入ると、ライブハウスも併設されていて、賑わってた。
耳をすませて、曲を聴いて、驚く。
人気アーティストの雨月陽太と知念日和が、大ヒットした【海辺で交わした約束】のデュエットソングを熱唱していた。
ここは、雨月陽太と知念日和がお忍びでシークレットライブを行うBARだったらしい。
雨月陽太と知念日和が、見つめ合い、ラブソングを歌ってる姿を、モニターで見る。
幸せそうな2人
わたしも、志貴と、あんな風に、笑い合う関係になりたかった。
「あれ、堀田さん」
カウンターで、軽めのマンゴー系のカクテルを作って貰って飲んでると、安達副院長がわたしに声をかけてきた。
「ツイッターで雨月陽太と知念日和がシークレットライブをしてると書いてあって、俺、大ファンだから、タクシー飛ばしてきた」
そう言うと、安達副院長は、わたしの隣の席に腰をかけ、マスターにブランデーをオーダーした。
そして、モニターに映る、雨月陽太と知念日和をじっと見ていた。
「せっかく来られたのに、直接、姿を見に行かれないんですか?」
「あの人だかりだと……無理だろ」
安達副院長が、すしづめ状態の人だかりに指を差す。
ツイッター効果で、秒単位で人が増えて、入店にストップがかかってた。
「去年の紅白歌合戦、最高だったよな」
安達副院長が呟く。
会場で雨月陽太が、沖縄の海辺で知念日和が交互にデュエットソングを歌うパフォーマンスは、最高に良かった。
年末は毎年、志貴の部屋で一緒に紅白歌合戦を見てた。
大好きなアーティストの曲以外の時は、トランプやオセロをしてた。
雨月陽太と知念日和の曲が始まった時、志貴と魅入った。
本当に愛し合ってる2人が、離れた所から、愛を叫んでるような感じがした。
バーのモニターに映る、雨月陽太と知念日和は、幸せそうに、寄り添って、交互に持ち歌を熱唱してた。
シークレットライブだから、1時間で終了した。
雨月陽太と知念日和のシークレットライブが終わると共に、ライブ目的で来ていた人達は、BARから去って行った。
モニターで雨月陽太と知念日和のシークレットライブの録画がずっと流されていて、2人が歌うラブソングを聴きながら、軽めのカクテルを次々と身体の中に流し入れる。
失恋したわたし、雨月陽太と知念日和のラブソングを聴きながら泣きそうになりながら、必死に涙を堪えた。
わたしは、心の中で、志貴とこんな恋をしたかったと、嘆いてた。
「堀田さん、飲み過ぎてない?大丈夫?」
さっきまで居酒屋で飲んでいて、さらに今、BARで飲んでる。
「大丈夫です。わたし、今日、失恋して、ちょっと、塞ぎ込んでます。報われない恋だったんです。彼は、わたしの事を、妹のようにしか思ってない」
ずっと堪えていたけれど、耐えれなくなり、涙が溢れ、止まらない……。
そんなわたしの背中を、安達副院長がさすってくれた。
「俺さ、堀田さんに初めて会った日から、堀田さんの事を好きになってた。
見た目もだけど、真面目で、よく働く子で、良い子だなって。堀田さん、俺と付き合わない?今は失恋してすぐで、気持ち的に無理だと思うから、今すぐとは言わない……。前向きに考えて欲しい。
夜中の1時だし、そろそろ帰ろうか」
安達副院長はそういうと、支払いをし、タクシーを手配して貰い、酔ってふらついてるわたしの手を引いてタクシーに乗り込んで、送ってくれた。
マンションに着き、一緒に家まで付き添ってくれようとした安達副院長に、1人で大丈夫と断り、マンションの中に入り、エレベーターに乗った。
そして、ふらふらな中、なんとか、家にたどり着いた。
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