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社長からのcrazy love
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「紗良、いつのまに黒瀬社長とそういう仲になったんだ!!」
京都大学情報工学科の倉元ゼミメンバーのグループLineで“関東地区メンバー集まれーー”と飲み会の招集がかかり、金曜日の夜、ルンルン気分で新橋にある居酒屋チェーン店に入った。
「ブラック企業を辞めた後にラスベガスに旅行して、その時に知り合った……」
大貴先輩がゼミのメンバーに私が理人社長に溺愛されて社長室に閉じ込められてる話を面白がってするから、集まったメンバー達は興味を持って私を質問攻めにしてきて受け答えに困る。
『社長室でやってるだろっ!!』って聞かれて、『はい、やってます』なんて白状できない。
私とやるためだけに徹夜勤務する事があると理由をつけて使われてない資料室を専用の仮眠室にした理人社長には呆れた。
社長室のソファーで押し倒される事がなくなり、人目につかないから安心ではある。
内鍵つきの仮眠室だからと仕事中なのに理人社長が時間をかけて私を抱いてくる事に関してはかなり困ってる。
「ーー紗良、お前、鞄に何つけてるんだ!?」
サーモンピンクの肩掛けバックの紐に小さな金属がついてた。
「……これ、盗聴器じゃん!!しかもスピーカーついてるから、つけた相手と話せる仕様になってる!!」
小さいのにハイテクな盗聴器。
製品化されてる物でなく、理人社長が私につけるためにわざわざ作ったようだった。
居酒屋チェーンから出ると外に理人社長がいた。
盗聴器にはGPS機能もついていて、飲み会が終わる時間を会話から予測して私を迎えにきたらしい。
ゼミのメンバーに送り狼をされたらいけないと心配しての行為かもしれないけど、盗聴器をつけられ行動を監視され、他の人と交わす会話を聞かれてたと思うと気持ち悪く思う。
付き纏われてはないけど盗聴器をつけられてるならされてるのと同じ。
「紗良ちゃん、送っていきます。乗って下さい!!」
理人社長は車で迎えにきていた。愛車はブラックのアルフォロメオのスポーツクーペ。
海外生活が長いから左ハンドルの車に乗ってた。
「紗良、黒瀬社長を待たせるな。早く乗れ!!またな!!」
私以外のメンバーは二次会会場へ向かった。私もオシャレなBARに行くのを楽しみにしてたのに、理人社長のせいで連れていって貰えなかった。
しかも私の住むマンションに送り届けてくれると思っていたら、理人社長が送り狼で品川駅側にあるタワーマンションの上層階にある理人社長の家に連れ込まれた。
「今週末はここで一緒に過ごしましょう」
部屋に入るなり身体をむさぼられ、意識を飛ばすぐらい抱き潰され寝落ちしてしまった私。
衣服と靴を隠され、外に出られなくなり、2日間ずっとベッドの上で理人社長に抱かれて過ごした。
理人社長の狂った溺愛。
AIエンジニアとして世界的にも認められてる彼だから、私を監視するための盗聴器が日に日に進化を遂げ、『紗良、試験的に作った鳥型ロボットのモニターになってくれ』とかなり精密にプログラミングされたセキセイインコの形をしたぬいぐるみ。
私に纏わり付き、戯れついてくる。
目はカメラで、会話を録音する機能がついてると思われる鳥型ロボット。
私が盗聴器を見つけるたびにすぐに容赦なく壊すから、理人社長は壊す気が起きないようペット型盗聴器に仕上げた。
飛んで私の肩に止まり、名曲の“ピーマン”と“Mikan”を歌うパフォーマンスと、頭を下げて撫で撫でしてっと甘えてくる鳥型盗聴器。
盗聴器とわかっていても壊す事なんてできない。
私の肩に止まり、耳朶をハミハミする仕草にノックダウンで常に肩か指に乗せて鳥型盗聴器 ミントちゃんを可愛がってた。
ホワイトフェースのブルーオーパリンの雄の姿をしたミントちゃん。
幸せの青い鳥で、ロボットだから夜は充電しないといけないけれど、本物のセキセイインコみたいだった。
理人社長は私の行動を監視するために
プリえもんみたいな猫型ロボットは無理でも、鳥型盗聴器を開発した。
4次元リュックサックは背負ってなくて、ミラクル道具は持ってないけど、リアルな感じで3歳児並の会話ができる鳥型盗聴器 ミントに私はメロメロになった。
鳥型盗聴器を開発した理人社長のAIエンジニアとしての知識の深さに、最近の行動から絶倫ストーカーとしか思えなかったけど、エンジニアとしては尊敬の念を抱いた。
ミントの目についたカメラで常に私の行動をビデオで録画し、スマホに連動して見てる変態行為も許せた。
ミントがトイレやお風呂の前で待ってるのは複雑な感情を抱くも、鳥型盗聴器だけど見た目はセキセイインコ。
ベタ慣れで可愛すぎて、許してしまってた。
セキセイインコの形をしたアニマル見守りGPSが商品化された。
登録している人について行けるよう飛んだり歩けたりでき、言葉も教えたら覚える。
本物のセキセイインコの行動に似た仕草もして、でも、防犯アイテムだから登録者の行動を録画し、登録してるスマホにそのデータと居場所を知らせる優れ物。
3万円と高額なのに売れに売れて、10ヶ月の予約待ちになった。
****
「黒瀬社長、凄いな。紗良の行動を監視するために開発した鳥型盗聴器、大ヒットしたな。品薄で入荷の知らせが入った日の家電量販店、2日前から購入するために並ぶ人が出てるって」
倉本ゼミメンバーとの月1恒例の飲み会。
私の行動を監視してる鳥型盗聴器のミントは私の肩に止まって、しっかり理人社長に飲み会現場を中継してる。
『サラチャン、ノンダラダメダヨ!!』
伝えたいメッセージを話す機能までついていて、いきなり話しかけられ驚かされたりする。
「紗良、黒瀬社長と結婚しないの?プロポーズされてるんだろ?」
大貴先輩がまたそんな事を話題にするから、ゼミのみんなから注目されてしまう。
そして、鳥型盗聴器のミントもカメラの目でじっと私を見つめてくる。
「……理人社長から直接また言われたらその時は承諾するつもり。この話題は辞めて!!」
もしものためにアルコールは飲まないようにしてるわたし。
避妊無しでほぼ毎日、理人社長に抱かれてるから妊娠してたらいけないからアルコール断ちしてる。
アイス烏龍茶を飲みながら、ニヤニヤしてるゼミのみんなから顔を背けた。
ミントはそんな私の顔をじっと見つめ、理人社長のスマホにデータを送信してる。
京都大学情報工学科の倉元ゼミメンバーのグループLineで“関東地区メンバー集まれーー”と飲み会の招集がかかり、金曜日の夜、ルンルン気分で新橋にある居酒屋チェーン店に入った。
「ブラック企業を辞めた後にラスベガスに旅行して、その時に知り合った……」
大貴先輩がゼミのメンバーに私が理人社長に溺愛されて社長室に閉じ込められてる話を面白がってするから、集まったメンバー達は興味を持って私を質問攻めにしてきて受け答えに困る。
『社長室でやってるだろっ!!』って聞かれて、『はい、やってます』なんて白状できない。
私とやるためだけに徹夜勤務する事があると理由をつけて使われてない資料室を専用の仮眠室にした理人社長には呆れた。
社長室のソファーで押し倒される事がなくなり、人目につかないから安心ではある。
内鍵つきの仮眠室だからと仕事中なのに理人社長が時間をかけて私を抱いてくる事に関してはかなり困ってる。
「ーー紗良、お前、鞄に何つけてるんだ!?」
サーモンピンクの肩掛けバックの紐に小さな金属がついてた。
「……これ、盗聴器じゃん!!しかもスピーカーついてるから、つけた相手と話せる仕様になってる!!」
小さいのにハイテクな盗聴器。
製品化されてる物でなく、理人社長が私につけるためにわざわざ作ったようだった。
居酒屋チェーンから出ると外に理人社長がいた。
盗聴器にはGPS機能もついていて、飲み会が終わる時間を会話から予測して私を迎えにきたらしい。
ゼミのメンバーに送り狼をされたらいけないと心配しての行為かもしれないけど、盗聴器をつけられ行動を監視され、他の人と交わす会話を聞かれてたと思うと気持ち悪く思う。
付き纏われてはないけど盗聴器をつけられてるならされてるのと同じ。
「紗良ちゃん、送っていきます。乗って下さい!!」
理人社長は車で迎えにきていた。愛車はブラックのアルフォロメオのスポーツクーペ。
海外生活が長いから左ハンドルの車に乗ってた。
「紗良、黒瀬社長を待たせるな。早く乗れ!!またな!!」
私以外のメンバーは二次会会場へ向かった。私もオシャレなBARに行くのを楽しみにしてたのに、理人社長のせいで連れていって貰えなかった。
しかも私の住むマンションに送り届けてくれると思っていたら、理人社長が送り狼で品川駅側にあるタワーマンションの上層階にある理人社長の家に連れ込まれた。
「今週末はここで一緒に過ごしましょう」
部屋に入るなり身体をむさぼられ、意識を飛ばすぐらい抱き潰され寝落ちしてしまった私。
衣服と靴を隠され、外に出られなくなり、2日間ずっとベッドの上で理人社長に抱かれて過ごした。
理人社長の狂った溺愛。
AIエンジニアとして世界的にも認められてる彼だから、私を監視するための盗聴器が日に日に進化を遂げ、『紗良、試験的に作った鳥型ロボットのモニターになってくれ』とかなり精密にプログラミングされたセキセイインコの形をしたぬいぐるみ。
私に纏わり付き、戯れついてくる。
目はカメラで、会話を録音する機能がついてると思われる鳥型ロボット。
私が盗聴器を見つけるたびにすぐに容赦なく壊すから、理人社長は壊す気が起きないようペット型盗聴器に仕上げた。
飛んで私の肩に止まり、名曲の“ピーマン”と“Mikan”を歌うパフォーマンスと、頭を下げて撫で撫でしてっと甘えてくる鳥型盗聴器。
盗聴器とわかっていても壊す事なんてできない。
私の肩に止まり、耳朶をハミハミする仕草にノックダウンで常に肩か指に乗せて鳥型盗聴器 ミントちゃんを可愛がってた。
ホワイトフェースのブルーオーパリンの雄の姿をしたミントちゃん。
幸せの青い鳥で、ロボットだから夜は充電しないといけないけれど、本物のセキセイインコみたいだった。
理人社長は私の行動を監視するために
プリえもんみたいな猫型ロボットは無理でも、鳥型盗聴器を開発した。
4次元リュックサックは背負ってなくて、ミラクル道具は持ってないけど、リアルな感じで3歳児並の会話ができる鳥型盗聴器 ミントに私はメロメロになった。
鳥型盗聴器を開発した理人社長のAIエンジニアとしての知識の深さに、最近の行動から絶倫ストーカーとしか思えなかったけど、エンジニアとしては尊敬の念を抱いた。
ミントの目についたカメラで常に私の行動をビデオで録画し、スマホに連動して見てる変態行為も許せた。
ミントがトイレやお風呂の前で待ってるのは複雑な感情を抱くも、鳥型盗聴器だけど見た目はセキセイインコ。
ベタ慣れで可愛すぎて、許してしまってた。
セキセイインコの形をしたアニマル見守りGPSが商品化された。
登録している人について行けるよう飛んだり歩けたりでき、言葉も教えたら覚える。
本物のセキセイインコの行動に似た仕草もして、でも、防犯アイテムだから登録者の行動を録画し、登録してるスマホにそのデータと居場所を知らせる優れ物。
3万円と高額なのに売れに売れて、10ヶ月の予約待ちになった。
****
「黒瀬社長、凄いな。紗良の行動を監視するために開発した鳥型盗聴器、大ヒットしたな。品薄で入荷の知らせが入った日の家電量販店、2日前から購入するために並ぶ人が出てるって」
倉本ゼミメンバーとの月1恒例の飲み会。
私の行動を監視してる鳥型盗聴器のミントは私の肩に止まって、しっかり理人社長に飲み会現場を中継してる。
『サラチャン、ノンダラダメダヨ!!』
伝えたいメッセージを話す機能までついていて、いきなり話しかけられ驚かされたりする。
「紗良、黒瀬社長と結婚しないの?プロポーズされてるんだろ?」
大貴先輩がまたそんな事を話題にするから、ゼミのみんなから注目されてしまう。
そして、鳥型盗聴器のミントもカメラの目でじっと私を見つめてくる。
「……理人社長から直接また言われたらその時は承諾するつもり。この話題は辞めて!!」
もしものためにアルコールは飲まないようにしてるわたし。
避妊無しでほぼ毎日、理人社長に抱かれてるから妊娠してたらいけないからアルコール断ちしてる。
アイス烏龍茶を飲みながら、ニヤニヤしてるゼミのみんなから顔を背けた。
ミントはそんな私の顔をじっと見つめ、理人社長のスマホにデータを送信してる。
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