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繁忙期が過ぎ、また営業アシスタントの仕事に専念し、定時に帰れるようになった。
お盆前まではこき使われ、大貴くんにかなり腹立ててたけれど、今は毎日ウチに来てご飯を食べてやることやって帰っていくけど、いつもの事かと、習慣化したルーチンを受け入れてる。
家に帰ったからと、お互い副業しないとこの億ションで生活できないから、平日の寝る前と午後のひとときは真剣に自宅パソコンにむかう。
大貴くんとわたしの関係はなんなのか、時々考えてしまう。
大切な愛する人というカテゴリーでなく、たんなる仕事と生活のパートナーなだけな気がする。
彼が戯れついてきても、冷たくあしらったり、自分の時間が欲しいと何度か拒絶した。
今の生活には不満を感じては無い。
でも、彼との関連性がなんなのかわからなく、苦悩する。
部署は営業なのに、システム課に籠り、客先で受けた仕事を難易度の高いシステム構築の仕事のプログラミングをしている大貴さん。
午後から客先周りに出るとかで、書類と資料を3社分を持ってくるよう内線で呼ばれ、久しぶりにシステム課へ入る。
昼休憩になってすぐだったから、ランチに行こうとしていた凛花がわたしに気づき、駆け寄ってきた。
「咲良、おひさっ。有川さんにおつかい?」
「うん。さっき、午後から客先回るから三社、書類と資料を持ってくるよう内線来て持ってきたんだ」
いつも座ってる席にいなくて困る。お昼時間は1時間しかない。家に帰って食事する時間が無くなる。
「有川さん、もう休憩に行った?」
有川さんの下についてるSEの5人に凛花が聞いてくれた。
「さっき、急ぎとかで、得意先の営業さんが来て、ランチしながら話しをするとかで出たよ。あっ、杉瀬さん。書類は僕が預かります」
わたしに気づき、持っていたファイルを預かってくれた。
「咲良、せっかくだから、ランチ行こう」
今日は仕事が落ち着いてるみたい凛花。
納期が近い仕事が終わる見込みがないと休憩時間なんてとってる暇はない。
凛花が誘ってくれたから、一緒に近くのイタリアンの店に入った。
「ここのウニクリームパスタ、美味しいんだよねー」
凛花がパスタを一口食べてうなった。
凛花の同僚が席取りをしてくれてたから、すぐに、席に座れた。
外出を滅多にしないから、メニューを見せられ悩み、今日のランチパスタを注文する。
ほうれん草と海老トマトソースのパスタで、美味しくて思わず、笑みがこぼれた。
「杉瀬さんって、物静かな可愛い系美人だから、近寄り難い印象あったけど、実際は癒し系の妖精みたいだよね」
パスタを食べてるわたしを見て、凛花と同じチームで仕事をしている後輩くんが、顔を赤らめ呟いた。
「竹本くんは咲良のファンだからね。夏前のあの有川さんが受けたとんでもない数の仕事を短期間に完璧に終わらした姿は圧巻だったよ。本当にシステム課に咲良が欲しいわ」
SEの仕事は過酷だ。わたしはヘルプでももう絶対に嫌と心の中で思った。
「そうそう、咲良、プログラミングの貴公子が10月にうちの会社に中途入社するってよ。しかも、システム課の部長だって」
プログラミングの貴公子こと新堂蓮先輩はわたしより2歳年上で、彼が奏でるプログラミングは天才的で、映像として流すとあまりにも美しく芸術的で誰もがうなった。
わたしが尊敬する唯一の先輩だった。
大学卒業後、オレンジに入社し、彼が創り出すアプリや映像は世界的評価を受けた。
オレンジで活躍してる定かに日本に帰国し、アメバドアに部長職で途中入社するのは勿体無い気がする。
アメバドアは日本では最大手のIT企業だけど、オレンジのような斬新的な革命を起こすような仕事はしてない。
「咲良、新堂先輩と仲良かったじゃん。何か連絡とか来てないの?」
新堂先輩はわたしが唯一、《天音歌恋》として活躍をしている事を知ってる人。
わたしは、新堂先輩からたくさんアドバイスを貰い教えて貰った。
「卒業したら、それっきりだよ」
わたしは、新堂先輩の事が好きだった。
大学に入学し、先輩と大学のCP室で出会った瞬間、わたしは先輩に虜になった。
お互い講義がらある時以外は、常に一緒にいて、プログラミングについて語ってた。
先輩とはパソコンで素晴らしい映像を作る楽しさを求め、男女の関係には至らなかった。
でも、いつも眠りにつく時は、頭を撫でてくれて抱きしめてくれた。
新堂先輩とのひとときを思い出し、大貴くんとの関係性について、なんとも言えない虚しさを感じた。
わたしは仕事面で利用価値がある駒で、雄の本能を発散させるために丁度良い存在なんだ。
9月初めぐらいから、夏のあの地獄の繁忙期の成果を認められた大貴くんは、社長や副社長、幹部との食事会で、月・水・金曜日は深夜まで接待で、わたしに身体の関係を求めなくなった。
彼から呼ばれないと彼の家には行かず、うちのファミリーカードキーは彼に渡してないから、彼とのすれ違いの日々が続いた。
営業アシスタントとして、書類と資料を取引先ごとにまとめたファイルは毎日、朝と昼休憩前にシステム課に持って行った。
そして、システム課の凛花と同僚とランチに行った。
「有川さん、社長の孫とお見合いして、結婚前提でお付き合い始めたんだってね」
ランチの時間。今日は駅前の蕎麦屋さんに入った。
大貴くんが社長達幹部と頻繁に食事会に行く中で、社長のお孫さんを紹介され、野心の強い人だから、社長の椅子をちらつかされてお付き合いに至ったんだと思う。
社長のお孫さんはオシャレな彫りの深い美人でスタイルが良いらしい。
わたしはお目にかかった事がないけれど、大貴くんに会いにたびたびシステム課に来てるらしい。
そんなこんなで、同じ億ションに住んでいて、あれだけわたしの身体を求めた彼だけど、ぷっつり連絡が途絶え、わたしは直ぐに彼の部屋のファミリーカードキーを、いつもの書類と資料を取引先ごとにまとめたファイルを渡す時に
《さようなら。お幸せに》
と書いたメモと鍵を一緒に茶封筒に入れて返した。
彼は何も言ってこなかった。
全てが終わった。
10月の半ば。
暑かった夏が過ぎ、肌寒い季節になった。
ちょっと気まずいけど、大貴くん、こと有川さんと普通に営業と営業アシスタントとして業務をこなした。
10月から、有川さんは管理職研修を受けながら営業の仕事に専念する事になった。
受けた仕事に関しては本来の形、システム課が作成する。
T大の理1類を首席で入学し卒業した人だから、人としてはどうかと思うけど、プログラミングの技術はピカイチで、彼がシステム課から離れた穴は大きかった。
有川さんが管理職研修を受けるのは、社長のお孫さんを孕ませてしまい、11月に結婚をするとかで、社長のお孫さんの婿殿に相応しいポジションに就くためとの事だった。人事異動の季節では無いけど、11月に1日に、システム課の部長と営業課の部長が代わる。
システム課が請け負った仕事を処理できる人材がいない事からかなりテンパっていて、凛花に頼まれ、定時の後にシステム課に寄り、仕事を手伝った。
有川さんが受けた仕事に関してはかなり複雑なプログラミングが必要で、わたしが代わりに作成し、引き継ぐ後輩に丁寧に教えた。
営業が仕事を多く請け負ってきても、システム課で処理できてない現実を、有川さんに伝えるも対処をしない。
そういう人だったんだ。
こんな人に振り回されていた自分が情けなくなる。
定時後にシステム課により、日々溜まっていくHP作成やアプリ開発などのプログラミングを手伝う。
量が量で教えながら作成していたら間に合わない。
とにかく、手を止めてる暇はない。
パソコンのキーをひたすら叩き、こなしていく。
11月1日。
本来は人事異動の時期では無いけど、アメリカのオレンジからプログラミングの貴公子の新堂蓮先輩がシステム部の部長として引き抜かれて就任する。
そして、営業部の部長に、社長のお孫さんを孕ませて大出世した有川大貴さんが就任する。
そんな事、知っちゃこっちゃ無しで、システム課はみんな目の下クマ子とクマ男が仕事に追われていた。
わたしも遅くまで残って手伝った。
一般職の営業アシスタントのわたしは20時以降は残業手当がつかないのを気にし、システム課のみんなが24時までに家に帰してくれるから、わたしは目の下クマ子にはならずに済んでる。
そんなこんなだから、11月1日の人事異動について、すっかり忘れていた。
11月1日の朝。
わたしは、システム部部長補佐に異動を言い渡された。
たぶん、有川新部長と恋仲だったという事がばれて離されたのだと思う。
システム課の凛花の同僚たちと一緒にランチを食べにいくようになり仲間意識が芽生え、彼らが大変なのを見捨てられない心境で、この辞令が有り難く思った。
私物を持ち、営業部からシステム部に移動すると、懐かしい人がそこにいた。
わたしは彼と目が合った途端に、全身に電流が走ったようにドキッとして、彼から目が離せなくなった。
彼が近づいてきて、わたしの頭を撫でる。
昔の彼の癖。
「咲良、ただいま」
彼の言葉にドキリ。ただいまというチョイスがわたしのところに戻って来てくれた気がして感動した。
多くの社員が見てる中で
「おかえりなさい」
と抱きついたわたしは、その後しばらく、そのネタでみんなからからかわれた。
システム部の新しい部長、新堂蓮。
わたしの憧れ尊敬している先輩で、
今はわたしが補佐する上司。
お盆前まではこき使われ、大貴くんにかなり腹立ててたけれど、今は毎日ウチに来てご飯を食べてやることやって帰っていくけど、いつもの事かと、習慣化したルーチンを受け入れてる。
家に帰ったからと、お互い副業しないとこの億ションで生活できないから、平日の寝る前と午後のひとときは真剣に自宅パソコンにむかう。
大貴くんとわたしの関係はなんなのか、時々考えてしまう。
大切な愛する人というカテゴリーでなく、たんなる仕事と生活のパートナーなだけな気がする。
彼が戯れついてきても、冷たくあしらったり、自分の時間が欲しいと何度か拒絶した。
今の生活には不満を感じては無い。
でも、彼との関連性がなんなのかわからなく、苦悩する。
部署は営業なのに、システム課に籠り、客先で受けた仕事を難易度の高いシステム構築の仕事のプログラミングをしている大貴さん。
午後から客先周りに出るとかで、書類と資料を3社分を持ってくるよう内線で呼ばれ、久しぶりにシステム課へ入る。
昼休憩になってすぐだったから、ランチに行こうとしていた凛花がわたしに気づき、駆け寄ってきた。
「咲良、おひさっ。有川さんにおつかい?」
「うん。さっき、午後から客先回るから三社、書類と資料を持ってくるよう内線来て持ってきたんだ」
いつも座ってる席にいなくて困る。お昼時間は1時間しかない。家に帰って食事する時間が無くなる。
「有川さん、もう休憩に行った?」
有川さんの下についてるSEの5人に凛花が聞いてくれた。
「さっき、急ぎとかで、得意先の営業さんが来て、ランチしながら話しをするとかで出たよ。あっ、杉瀬さん。書類は僕が預かります」
わたしに気づき、持っていたファイルを預かってくれた。
「咲良、せっかくだから、ランチ行こう」
今日は仕事が落ち着いてるみたい凛花。
納期が近い仕事が終わる見込みがないと休憩時間なんてとってる暇はない。
凛花が誘ってくれたから、一緒に近くのイタリアンの店に入った。
「ここのウニクリームパスタ、美味しいんだよねー」
凛花がパスタを一口食べてうなった。
凛花の同僚が席取りをしてくれてたから、すぐに、席に座れた。
外出を滅多にしないから、メニューを見せられ悩み、今日のランチパスタを注文する。
ほうれん草と海老トマトソースのパスタで、美味しくて思わず、笑みがこぼれた。
「杉瀬さんって、物静かな可愛い系美人だから、近寄り難い印象あったけど、実際は癒し系の妖精みたいだよね」
パスタを食べてるわたしを見て、凛花と同じチームで仕事をしている後輩くんが、顔を赤らめ呟いた。
「竹本くんは咲良のファンだからね。夏前のあの有川さんが受けたとんでもない数の仕事を短期間に完璧に終わらした姿は圧巻だったよ。本当にシステム課に咲良が欲しいわ」
SEの仕事は過酷だ。わたしはヘルプでももう絶対に嫌と心の中で思った。
「そうそう、咲良、プログラミングの貴公子が10月にうちの会社に中途入社するってよ。しかも、システム課の部長だって」
プログラミングの貴公子こと新堂蓮先輩はわたしより2歳年上で、彼が奏でるプログラミングは天才的で、映像として流すとあまりにも美しく芸術的で誰もがうなった。
わたしが尊敬する唯一の先輩だった。
大学卒業後、オレンジに入社し、彼が創り出すアプリや映像は世界的評価を受けた。
オレンジで活躍してる定かに日本に帰国し、アメバドアに部長職で途中入社するのは勿体無い気がする。
アメバドアは日本では最大手のIT企業だけど、オレンジのような斬新的な革命を起こすような仕事はしてない。
「咲良、新堂先輩と仲良かったじゃん。何か連絡とか来てないの?」
新堂先輩はわたしが唯一、《天音歌恋》として活躍をしている事を知ってる人。
わたしは、新堂先輩からたくさんアドバイスを貰い教えて貰った。
「卒業したら、それっきりだよ」
わたしは、新堂先輩の事が好きだった。
大学に入学し、先輩と大学のCP室で出会った瞬間、わたしは先輩に虜になった。
お互い講義がらある時以外は、常に一緒にいて、プログラミングについて語ってた。
先輩とはパソコンで素晴らしい映像を作る楽しさを求め、男女の関係には至らなかった。
でも、いつも眠りにつく時は、頭を撫でてくれて抱きしめてくれた。
新堂先輩とのひとときを思い出し、大貴くんとの関係性について、なんとも言えない虚しさを感じた。
わたしは仕事面で利用価値がある駒で、雄の本能を発散させるために丁度良い存在なんだ。
9月初めぐらいから、夏のあの地獄の繁忙期の成果を認められた大貴くんは、社長や副社長、幹部との食事会で、月・水・金曜日は深夜まで接待で、わたしに身体の関係を求めなくなった。
彼から呼ばれないと彼の家には行かず、うちのファミリーカードキーは彼に渡してないから、彼とのすれ違いの日々が続いた。
営業アシスタントとして、書類と資料を取引先ごとにまとめたファイルは毎日、朝と昼休憩前にシステム課に持って行った。
そして、システム課の凛花と同僚とランチに行った。
「有川さん、社長の孫とお見合いして、結婚前提でお付き合い始めたんだってね」
ランチの時間。今日は駅前の蕎麦屋さんに入った。
大貴くんが社長達幹部と頻繁に食事会に行く中で、社長のお孫さんを紹介され、野心の強い人だから、社長の椅子をちらつかされてお付き合いに至ったんだと思う。
社長のお孫さんはオシャレな彫りの深い美人でスタイルが良いらしい。
わたしはお目にかかった事がないけれど、大貴くんに会いにたびたびシステム課に来てるらしい。
そんなこんなで、同じ億ションに住んでいて、あれだけわたしの身体を求めた彼だけど、ぷっつり連絡が途絶え、わたしは直ぐに彼の部屋のファミリーカードキーを、いつもの書類と資料を取引先ごとにまとめたファイルを渡す時に
《さようなら。お幸せに》
と書いたメモと鍵を一緒に茶封筒に入れて返した。
彼は何も言ってこなかった。
全てが終わった。
10月の半ば。
暑かった夏が過ぎ、肌寒い季節になった。
ちょっと気まずいけど、大貴くん、こと有川さんと普通に営業と営業アシスタントとして業務をこなした。
10月から、有川さんは管理職研修を受けながら営業の仕事に専念する事になった。
受けた仕事に関しては本来の形、システム課が作成する。
T大の理1類を首席で入学し卒業した人だから、人としてはどうかと思うけど、プログラミングの技術はピカイチで、彼がシステム課から離れた穴は大きかった。
有川さんが管理職研修を受けるのは、社長のお孫さんを孕ませてしまい、11月に結婚をするとかで、社長のお孫さんの婿殿に相応しいポジションに就くためとの事だった。人事異動の季節では無いけど、11月に1日に、システム課の部長と営業課の部長が代わる。
システム課が請け負った仕事を処理できる人材がいない事からかなりテンパっていて、凛花に頼まれ、定時の後にシステム課に寄り、仕事を手伝った。
有川さんが受けた仕事に関してはかなり複雑なプログラミングが必要で、わたしが代わりに作成し、引き継ぐ後輩に丁寧に教えた。
営業が仕事を多く請け負ってきても、システム課で処理できてない現実を、有川さんに伝えるも対処をしない。
そういう人だったんだ。
こんな人に振り回されていた自分が情けなくなる。
定時後にシステム課により、日々溜まっていくHP作成やアプリ開発などのプログラミングを手伝う。
量が量で教えながら作成していたら間に合わない。
とにかく、手を止めてる暇はない。
パソコンのキーをひたすら叩き、こなしていく。
11月1日。
本来は人事異動の時期では無いけど、アメリカのオレンジからプログラミングの貴公子の新堂蓮先輩がシステム部の部長として引き抜かれて就任する。
そして、営業部の部長に、社長のお孫さんを孕ませて大出世した有川大貴さんが就任する。
そんな事、知っちゃこっちゃ無しで、システム課はみんな目の下クマ子とクマ男が仕事に追われていた。
わたしも遅くまで残って手伝った。
一般職の営業アシスタントのわたしは20時以降は残業手当がつかないのを気にし、システム課のみんなが24時までに家に帰してくれるから、わたしは目の下クマ子にはならずに済んでる。
そんなこんなだから、11月1日の人事異動について、すっかり忘れていた。
11月1日の朝。
わたしは、システム部部長補佐に異動を言い渡された。
たぶん、有川新部長と恋仲だったという事がばれて離されたのだと思う。
システム課の凛花の同僚たちと一緒にランチを食べにいくようになり仲間意識が芽生え、彼らが大変なのを見捨てられない心境で、この辞令が有り難く思った。
私物を持ち、営業部からシステム部に移動すると、懐かしい人がそこにいた。
わたしは彼と目が合った途端に、全身に電流が走ったようにドキッとして、彼から目が離せなくなった。
彼が近づいてきて、わたしの頭を撫でる。
昔の彼の癖。
「咲良、ただいま」
彼の言葉にドキリ。ただいまというチョイスがわたしのところに戻って来てくれた気がして感動した。
多くの社員が見てる中で
「おかえりなさい」
と抱きついたわたしは、その後しばらく、そのネタでみんなからからかわれた。
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今はわたしが補佐する上司。
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