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epilogue
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予定帝王切開で38週ちょうどの6月12日に2480gの息子 結斗《ゆいと》を出産した。
執刀したのは……将生。
将生が主治医の澤井莉乃《さわいりの》に威圧して、執刀医の座を譲って(?)貰ったらしい。
私の体に傷を残したくないと、オペ室でごねたらしい……。
「……芽生も子供も無事で良かった!!」
部分麻酔だったから意識はあった。
将生が私のお腹にメスを入れて、息子を取り出す所を……。
元気な泣き声をあげる結斗を抱き上げ、医療鋏でへその緒を切る。
そして、院長に息子を渡し、心臓に異常が無いかの検査を託し、私のお腹を縫い合わせていった。
縫合が終わり、後産の処置も終わり、個室の病室に戻る時もずっと私の側にいてくれた。
結斗は先天性心疾患もなく健康そのものだった。
私も陣痛がくる前に帝王切開をしたのもあり、心臓に負担がかからず、将生がオペをしてくれたからか傷があまり痛まなくてお産が軽くすんだ。
医師は産後すぐに仕事に戻る人が多いけど、生後1年間育休をとらせて貰った。
育休が明けて、仕事復帰はしても入院患者は持たずに外来担当医師をして診察時間が終わるとすぐに退社した。
「ただいま、芽生、結斗!!」
「お帰りなさい!!」
結斗を抱っこして、玄関まで出迎える。
帰ってくるなり、私の顎に指をかけてクイッと持ち上げると、『チュッ』とキスを落とす将生。
将生に愛されてるのを感じ、幸せな日々を感じてる。
執刀したのは……将生。
将生が主治医の澤井莉乃《さわいりの》に威圧して、執刀医の座を譲って(?)貰ったらしい。
私の体に傷を残したくないと、オペ室でごねたらしい……。
「……芽生も子供も無事で良かった!!」
部分麻酔だったから意識はあった。
将生が私のお腹にメスを入れて、息子を取り出す所を……。
元気な泣き声をあげる結斗を抱き上げ、医療鋏でへその緒を切る。
そして、院長に息子を渡し、心臓に異常が無いかの検査を託し、私のお腹を縫い合わせていった。
縫合が終わり、後産の処置も終わり、個室の病室に戻る時もずっと私の側にいてくれた。
結斗は先天性心疾患もなく健康そのものだった。
私も陣痛がくる前に帝王切開をしたのもあり、心臓に負担がかからず、将生がオペをしてくれたからか傷があまり痛まなくてお産が軽くすんだ。
医師は産後すぐに仕事に戻る人が多いけど、生後1年間育休をとらせて貰った。
育休が明けて、仕事復帰はしても入院患者は持たずに外来担当医師をして診察時間が終わるとすぐに退社した。
「ただいま、芽生、結斗!!」
「お帰りなさい!!」
結斗を抱っこして、玄関まで出迎える。
帰ってくるなり、私の顎に指をかけてクイッと持ち上げると、『チュッ』とキスを落とす将生。
将生に愛されてるのを感じ、幸せな日々を感じてる。
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