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最低極まりない外科医

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心臓発作は夜間に集中する。

そういう患者さんが緊急搬送された時の対応を、私は大阪にある国立循環器センターでしてる。

救急搬送された患者にすぐに、血液をさらさらにする点滴を入れながら、心電図を取り、オペの必要性があるかを検討し外科医に執刀を依頼する。

「有馬将生先生、心筋梗塞で救急搬送された患者さん、冠動脈バイパス手術する必要性があるのですぐに来て下さい」

『………すぐ、行く』

夜間当直の可愛いナースを仮眠室に連れ込んでお楽しみ中だったと思われる、病院に住みついてる天才外科医
有馬将生。
オペ狂で患者の体をメスで開き、難しい手術を完璧にこなす天才だけど変人。
オペしたさに病院に住み着き、夜な夜な可愛いナースとアバンチュールを楽しみつつ、緊急オペをしてる。

内科医だけど夜間は医者は最低限の人数で回してるのもあり、オペ補助としてオペに携わってる私。

オペの技量に関してはいつも惚れ惚れしてる。

医療用手術ロボットを使わず、メスで体を開き、器用に執刀する有馬将生先生の腕前に関しては尊敬をしてた。

手遅れと思った患者の命をも救う神の手を持ってる。

でも、オペの技術は最高レベルだけど
人としては最低極まりない。


「宮瀬先生、有馬将生先生、知りません?」
「……仮眠室で寝てるんじゃないですか?」

忘年会シーズンで夜間に5件も患者が緊急搬送され、一睡もせずに対応に追われ、患者の引き継ぎカルテをパソコンに入力してる私。

夜間は大阪循環器センターで救急外来医を務めてるけど、京都大学付属病院で後期研修医をしてる身分。

徹夜明けだけど、これから京都大学付属病院に移動し研修を受けないといけない。

「お先に失礼します。患者さんの容態は安定してます。宜しくお願いします!!」

他の病院の医局に在籍にしながら後期研修医をしてる人は多い。
いかに研修医時代に経験を積むかが大事で、多忙な中、二足のわらじで修行をしてる。

8時のミーティングを終えてからすぐに新幹線で京都へ行き、京都大学付属病院に向かう。

循環器内科医の専門医になるために邁進してた。

プライベートの時間が全くなく、寝不足で疲労困憊な日常だけど、2年後は専門医となり、1人前医師としてやっていけると思い、なんとかこなしてた。


京都大学付属病院で後期研修医として昼間、入院患者を定期的に見回り、指導医の指示で投薬やリハビリを行ってる私。
国立循環器センターで夜間と休日診療医を勤めてるから、常に寝不足で、昼間は眠くて堪らない。

夜間勤務は救急搬送が無ければ仮眠ができると聞いてたのに、ここ数日、寝る間もなく担ぎ込まれ、命の瀬戸際の患者さんに医療行為を行ってる。
オペ補助に入り、その後患者の容態を診て投薬の指示を看護師に出さないといけないから神経を尖らせてる。

意識が飛びそうになるのを堪えながら、京都大学付属病院の循環器内科の病棟を回診する。
小児内科にも顔をだし、患者さんの容態を診て、薬が効いて回復してるかの確認をしてる。

「天才外科医 有馬将生のオペ捌きはやっぱり凄い?」

同じ循環器内科医を目指してる後期研修医の同期 柳原舞美《やなぎはらまみ》ちゃんが私に聞いてきた。

「……手先も器用だし、スピーディだね。アシスタントしていていつも焦る」

舞美ちゃんは二足の草鞋をせずに、京都大学付属病院の循環器内科医で後期研修医だけをしてる。
実家が循環器内科が専門の個人病院を経営していて、将来、跡を継ぐ彼女、旦那様は大学病院の教授か天才外科医と名が知られた人がいいと、日夜女磨きに励み、優秀なドクターとデートを重ねてる。

「芽生《めい》、いつになったら有馬将生を紹介してくれあるの?」
「……あの人は辞めた方がいいよ。神の手の使いと言われてるけど、高度なオペしかしないし、仮眠室に可愛い系もしくは綺麗系の20代前半のナースを連れ込んでやりまくってるんだよ!!遊ばれて終わるよ!!」


「大丈夫。私に虜にさせるから!!若いだけのナースなんかに負けないわ!!」

舞美ちゃんは羨ましいぐらい美人でスタイルがいい。
タイトスカートを好んで履いていて、ぷりっとしたお尻とすらっとした脚は美しすぎてフェッチには堪らないと思う。
そしてたわわに実った豊満なバスト、大きめのグレープフルーツの大きさで羨まじすぎる。

でも、有馬将生先生はどんなに美女でスタイルがよくてもなびかないと思う。
女を性欲の捌け口としか思ってない。
抱く女に関しては、本気にならない事を条件に体だけの関係と割り切らせてから行為をするらしく、それでもテクニックが凄いらしく、抱かれたい女が跡を絶たない。

そんな男を中高一貫女子校時代からの友人に紹介なんてできない。

京都大学付属病院での勤務を終えて新幹線に乗る。
大阪循環器センターに着いたのは20時10分前、コンビニで買ってきたおにぎりとサンドイッチの夕食を食べて、先に内科病棟で引き継ぎをし、救急医療センターへ向かう。
救急搬送で患者が担ぎ込まれないうちに仮眠をとらないと体が持たない。
私専用の仮眠室に入り、ベッドに横になる。

「おい、宮瀬、ちょっと開けろ!!」

うとうとと夢の世界に旅立とうとしてたら、有馬将生先生にドアを叩かれた。
緊急搬送が入るとベッドが揺れて知らせるから、別件で私に用事があってわざわざ来たようで、緊急じゃないなら寝かせてと思ったけど、起き上がり、ドアを開けた。

「……なんですか?最近睡眠が足りてないから、私、寝たいんですけど!!」
「ちょっと中に入れろっ」

どうぞと言ってないのにドカドカと部屋に入ってきた。

「オマエに決めた!!」

何を決めたのか意味不明な事を言い放ち、私の両肩に手を置く。

天才外科医なだけでなく、見た目も極上級な有馬将生先生。
180cmの長身に引き締まった体。男なのに美しい顔立ちをしてる。かけてるノーフレームの眼鏡が知的な感じを漂わせ、至近距離で見つめられると、ドキッとしてしまう。

「内科医としての力量もあり真面目で、親父とお袋のお気に入り、俺はお前を嫁にする事にした。
結婚しよう!!」

いきなりのプロポーズ。今、私は、鳩が豆鉄砲を食らったような表情を浮かべてると思う。

「ーーー はっ、いきなり、何を言い出すんですか!!お断りします。
尊敬する有馬院長と副院長の息子で天才外科医と言われてるかもしれませんが、高度なオペしかしないし、仮眠室に若い可愛い系もしくは綺麗系のナースを連れ込んでやりまくってる男となんか、結婚なんてしたくない!!」

当たり前だと思う……。
有馬将生は最低極まりない男だ。

即お断りしたのに、両肩を掴まれ、押されて、ベッドに組み敷かれてしまった。

端正な顔立ちをした男に見下ろされると不本意だけどドキッとしてしまう。

たぶん、私、赤面してる。

自分がイケメンだとわかってて何をやっても許されると思ってるのか、いきなり、私の太腿に手を這わせ、脚の付け根を触られた。

「俺と結婚したくなるよう、体に教えこめばいい……」

ストッキングとパンティーを膝まで下げられ、そして、誰にも触らせた事がない窪みに中指と人差し指を入れられ親指で蕾を弄られた。

「…や、……辞めて!!」
「辞めない。気持ちいだろ?ほら、こんなにトロトロ。緊急搬送で呼び出される前に……」

有馬将生が私の脚に体重をかけて逃げれなくしてから白衣のポケットから避妊具の袋を出し、スラックスのジッパーを下げ、勃ち上がった分身に取り付けた。

初めて目にする男の象徴……。
こんなに太く直立するものなのかと思わずまじまじと見てしまったが、ふと、自分の貞操が奪われる危機に瀕してると我に返り、体をこわばせる。

私の臀部に跨り、そして快感スイッチのような蕾を指で摩擦され、体がピーンと仰け反ったタイミングで、有馬将生の恐ろしいほどに太く固い分身を秘部に挿れられた。

初体験は痛いイメージがある。
標準サイズより大きいと思われる屹立に一気に中を貫かれ、腰を掴まれ奥まで届くように打ち付けられる。

痛いと感じたのは始めだけで、あまりの気持ちよさに全身が痙攣し、秘部内が収縮する感じがした。

「……イったな。くそ締まる、あぁ、最高にキモチイイ……」
激しく律動させるから敏感になってる秘部内がずっとヒクつき、有馬将生が薄い膜内に精を放出した。

外科の腕だけでなくSEXも虜になるぐらいのテクニシャンと噂されてる有馬将生。


秘部から分身を抜くと、ゴムに処女膜を破られた事による血がついていた。
そして、ベッドのマットレスも汚してしまい、顔をしかめる。

「処女だったのか……責任は取る。結婚しよう!!」
「……絶対に嫌。お断りします!!」
パンティーとストッキングを上げて乱れた服を直し、有馬将生を睨みつける。

同意してないのにSEXしてきた最低男。誰彼構わずにやってそうで、絶対にこんなやつと結婚はしないと心に決めた。







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