ハイスペドクターは一夜限りの関係で身ごもらせた幼馴染と娘を溺愛してます！！

エピローグ

  初期臨床研修を終え、iPa細胞臨床開発部で再生医療の研究員になった私は、大学時代に研究していたiPa細胞シートを完成させた。
　傷ついた患部に移植すると、生着し自己組織化する。周りの細胞をコピーし修復するこの細胞シートは、世界中で注目され、ノーベル賞を受賞した。

「俺よりも真白の方が有名になってしまったな」

   凛太郎は心臓血管外科の教授として大学で教鞭を取りつつ、今も予定オペの執刀医を務めてる。
　凛太郎が教授に選ばれた事が気に食わない准教授が5人、京都大学附属病院を去ってしまい、助教と医員にオペの技術を教えてる。

　それにより、京都大学附属病院の心臓血管外科医のレベルがかなり上がった。

「ーー真白、そろそろ、俺の奥さんになってくれないかな？俺と真白の結婚に難癖つけるヤツ、いないばずだ」

   凛太郎と再会してからーー8年後。

「うん。凛太郎、私と真凛を、有馬真白と有馬真凛にして下さい」

ーー私、鈴原真白は、私と娘の真凛を溺愛するハイスペドクターの凛太郎と、夫婦になりました。