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許されない関係を続けるために side 翔
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親父とお袋がアメリカのホテルの視察に行った金曜日の夜。
仕事を高速に終わらせ、急いで、恵が待つ家に帰る。
家政婦の山本さんは20時に帰宅する。
21時半に帰宅すると、恵が俺を玄関まで出迎えてくれた。
俺は、ドアを閉め、靴を脱ぎ、急いで家に上がり、恵の身体を抱きしめて、口を塞ぎ、舌を入れ、長い時間、濃厚なキスをした。
お互いの唾液が絡み合い溶け合い一緒になった液体は、お酒のように、俺を酔わせる。
そのまま、恵をバスルームに連れ込み、服を脱がせ、一緒に風呂に入らせる。
浴槽には湯が溜められていて、バラの香りがする。
恵をお姫様抱っこし、一緒に入る。
そして、恵のモデル以上に整っている見事な身体の感触を堪能する。
恵の身体を知ると、美香の身体はショボ過ぎて、勃つものも勃たない。
週末の仕事と思い熟すが、恵の身体を抱いた後は、見るのも嫌になる。
バスルームから出て、恵の身体を拭き、裸のまま、髪をドライヤーで乾かし、裸のまま、恵をお姫様抱っこして、恵の部屋へ行く。
そこで行われる官能の儀式。
後、何回、楽しめるのだろう…。
柔らかい胸とお尻、それ以外は細っそりしていて折れてしまいそうな華奢な身体。
俺以外の男を知らない、清い身体。
俺は、恵の身体に完全に虜にされていた。
恵の身体だけでたく、顔も、声も、性格も、何もかもが、好きで愛していた。
T大経営学部の修士課程を修了し、俺は親父の後を継ぐため、ベッセルリッチホテルグループの本社の経営戦略部に配属する傍らで、御曹司としての激務を全うしていた。
生まれた時から親同士が決めた大宮建設の御令嬢との結婚が決まっていた。
婚姻関係を結ぶ事を条件に、全国に系列ホテルを立て続け、業績を上げた、親父。
親父は母が亡くなって半年後に、秘書をしていた恵の母と再婚した。
最初は許せなかった。
でも、義理の妹になる恵の美しさに一目惚れし、俺は新しい義母さんを受け入れた。
父と母は、政略結婚で、上手くいってなかった。
この業界の御曹司は致し方ない事。
俺も、親父と同じ道を歩まないといけないと思うと未来に希望が見えなかった。
恵の結婚に関しては、義母が政略結婚の道具に使わない事を条件に再婚した事から、親父は縁談を持ってこない。
美しい恵に目をつけてる取引先の御曹司はたくさんいる。
恵と出会う場をと、恵を本社の受付に起用した。
恵の美しさに、社内どころか、道ゆく人が、全て魅了されてる。
でも、恵まれは、それに気づかない。
健気に、俺だけを好きで愛してくれて、身体を開いてくれる。
「恵ちゃん、今日もスポーツジムに来てたよ」
土曜日の夜。これから美香を抱かないといけないのが苦痛で、せめて、ダチと飲みたくて、朔弥を呼ぶ。
大学時代から、休日はよく3人で飲みに行ってた。
その流れで、今も、呼び出して付き合わせてる。
朔弥は中高一貫校で歴代1位の知能を持つ男で、大学時代に司法試験どころか、国際弁護士の資格まで持っている。
来年あたり、裁判官か検事官を目指すとか言っていた。
大学時代、俺と一緒に、クイズ番組に出たり、クイズの問題を作って、テレビに出て売れていた。
俺は便乗して顔を売っていただけで、朔弥の頭脳が人間離れしているからできた事。
朔弥は、恵に興味があるようだ。
勉強や遊びに全力で女に興味がない朔弥。
朔弥になら、恵を任される、と思う俺がいた。
「恵ちゃんをここに誘ったら、今日も断られたよ。おまえらのバカップルさがうざいんだよ。独り身には目に毒だ。いい加減、俺を呼び出すな」
朔弥の言葉に喜ぶ美香。美香は血の繋がりのない美しい妹の恵をライバル扱いしている。
昔、俺が美香より恵を大事にしていたからもある。
恵は俺と関係を持ってからは、この関係を続けるため、2人きりになる時以外は、俺に壁を作る。
毎週、週末にスポーツジムで、恵と朔弥は一緒に時間を過ごしている。
目的は、健康維持のための運動のためだけど…。
朔弥と別れて、苦痛の時間。
美香と、ホテルの部屋で性行為をしないといけない。
昨夜に恵と狂ったようにやりまくったから、出るもんも出ない。
これが、恵が相手なら、本能で、身体の中で自然と生産されるかもしれないが、美香相手には無理だ。
仕事で疲れてる事を理由にしても聞かない美香が、俺のやる気がない逸物を手でしごき、口の中に入れて大きくしようとする。
余計、萎える。
結局は抱きしめて眠る事で納得させた。
美香との結婚の話は、来年あたり、出てきそうだ。
破談にできたら、どんなに、良いか。
美香との間に子を宿し、夫婦としてやっていく自信がない。
幼稚園の時から常に側にいたから、美香に、腐れ縁という情はある。
でも、愛せない。
恵を心から好きで愛してるから。
次の日の日曜日、恒例の食事会に恵はいなかった。
日曜日は、お互いの家族と食事をする事になってる。
今回は俺の家族とだったが、恵はスポーツジムで知り合った友達と食事に行くと欠席した。
恵の実母は、『彼氏でもできたのかも』と喜んでた。
相手が朔弥なら安心だけど、俺の知らないやつで、そんな奴に恵が抱かれるのは許せなくて、気分が悪くなった。
ちょうど、外食から帰って来た時間に、朔弥が恵を家に送り届けてた。
だから、安心した俺。
恵はすぐにシャワーを浴びて、部屋に帰った。
親父と義母は、相手が朔弥だから安心していた。
親父は仕事にプラスになる御曹司との繋がりの方が嬉しかったかもしれないけれど、恵をこの会社の創立者のしがらみから解放してやりたかった。
恵は本社の受付でいつも笑顔を見せてるように見えるが無理をしてる。
下心がある男性社員からは可愛がられても、同僚の女性社員とはやはり距離感があり、それが辛そうだ。
アフター5、家の部屋でネットフリックスとYouTubeを見つけてる恵。
週末にスポーツジムに通ってる以外は、引きこもってる。
恵は俺と関係を持った事に対しての後ろめたさ、親父や義母に対しても距離を置くようになった。
唯一の肉親の実母に対しても、関わらないようにしている。
恵の幸せを考える。
結婚して、夫に愛され、子を産み育てる事で孤独から解放されたら、幸せになるのではと思う。
でも、恵を解放させてやれない俺がいる。
俺と恵のこの関係にはリミットがある。
それまでは、恵を抱いて、愛したい。
俺は、酷い男だ…。
仕事を高速に終わらせ、急いで、恵が待つ家に帰る。
家政婦の山本さんは20時に帰宅する。
21時半に帰宅すると、恵が俺を玄関まで出迎えてくれた。
俺は、ドアを閉め、靴を脱ぎ、急いで家に上がり、恵の身体を抱きしめて、口を塞ぎ、舌を入れ、長い時間、濃厚なキスをした。
お互いの唾液が絡み合い溶け合い一緒になった液体は、お酒のように、俺を酔わせる。
そのまま、恵をバスルームに連れ込み、服を脱がせ、一緒に風呂に入らせる。
浴槽には湯が溜められていて、バラの香りがする。
恵をお姫様抱っこし、一緒に入る。
そして、恵のモデル以上に整っている見事な身体の感触を堪能する。
恵の身体を知ると、美香の身体はショボ過ぎて、勃つものも勃たない。
週末の仕事と思い熟すが、恵の身体を抱いた後は、見るのも嫌になる。
バスルームから出て、恵の身体を拭き、裸のまま、髪をドライヤーで乾かし、裸のまま、恵をお姫様抱っこして、恵の部屋へ行く。
そこで行われる官能の儀式。
後、何回、楽しめるのだろう…。
柔らかい胸とお尻、それ以外は細っそりしていて折れてしまいそうな華奢な身体。
俺以外の男を知らない、清い身体。
俺は、恵の身体に完全に虜にされていた。
恵の身体だけでたく、顔も、声も、性格も、何もかもが、好きで愛していた。
T大経営学部の修士課程を修了し、俺は親父の後を継ぐため、ベッセルリッチホテルグループの本社の経営戦略部に配属する傍らで、御曹司としての激務を全うしていた。
生まれた時から親同士が決めた大宮建設の御令嬢との結婚が決まっていた。
婚姻関係を結ぶ事を条件に、全国に系列ホテルを立て続け、業績を上げた、親父。
親父は母が亡くなって半年後に、秘書をしていた恵の母と再婚した。
最初は許せなかった。
でも、義理の妹になる恵の美しさに一目惚れし、俺は新しい義母さんを受け入れた。
父と母は、政略結婚で、上手くいってなかった。
この業界の御曹司は致し方ない事。
俺も、親父と同じ道を歩まないといけないと思うと未来に希望が見えなかった。
恵の結婚に関しては、義母が政略結婚の道具に使わない事を条件に再婚した事から、親父は縁談を持ってこない。
美しい恵に目をつけてる取引先の御曹司はたくさんいる。
恵と出会う場をと、恵を本社の受付に起用した。
恵の美しさに、社内どころか、道ゆく人が、全て魅了されてる。
でも、恵まれは、それに気づかない。
健気に、俺だけを好きで愛してくれて、身体を開いてくれる。
「恵ちゃん、今日もスポーツジムに来てたよ」
土曜日の夜。これから美香を抱かないといけないのが苦痛で、せめて、ダチと飲みたくて、朔弥を呼ぶ。
大学時代から、休日はよく3人で飲みに行ってた。
その流れで、今も、呼び出して付き合わせてる。
朔弥は中高一貫校で歴代1位の知能を持つ男で、大学時代に司法試験どころか、国際弁護士の資格まで持っている。
来年あたり、裁判官か検事官を目指すとか言っていた。
大学時代、俺と一緒に、クイズ番組に出たり、クイズの問題を作って、テレビに出て売れていた。
俺は便乗して顔を売っていただけで、朔弥の頭脳が人間離れしているからできた事。
朔弥は、恵に興味があるようだ。
勉強や遊びに全力で女に興味がない朔弥。
朔弥になら、恵を任される、と思う俺がいた。
「恵ちゃんをここに誘ったら、今日も断られたよ。おまえらのバカップルさがうざいんだよ。独り身には目に毒だ。いい加減、俺を呼び出すな」
朔弥の言葉に喜ぶ美香。美香は血の繋がりのない美しい妹の恵をライバル扱いしている。
昔、俺が美香より恵を大事にしていたからもある。
恵は俺と関係を持ってからは、この関係を続けるため、2人きりになる時以外は、俺に壁を作る。
毎週、週末にスポーツジムで、恵と朔弥は一緒に時間を過ごしている。
目的は、健康維持のための運動のためだけど…。
朔弥と別れて、苦痛の時間。
美香と、ホテルの部屋で性行為をしないといけない。
昨夜に恵と狂ったようにやりまくったから、出るもんも出ない。
これが、恵が相手なら、本能で、身体の中で自然と生産されるかもしれないが、美香相手には無理だ。
仕事で疲れてる事を理由にしても聞かない美香が、俺のやる気がない逸物を手でしごき、口の中に入れて大きくしようとする。
余計、萎える。
結局は抱きしめて眠る事で納得させた。
美香との結婚の話は、来年あたり、出てきそうだ。
破談にできたら、どんなに、良いか。
美香との間に子を宿し、夫婦としてやっていく自信がない。
幼稚園の時から常に側にいたから、美香に、腐れ縁という情はある。
でも、愛せない。
恵を心から好きで愛してるから。
次の日の日曜日、恒例の食事会に恵はいなかった。
日曜日は、お互いの家族と食事をする事になってる。
今回は俺の家族とだったが、恵はスポーツジムで知り合った友達と食事に行くと欠席した。
恵の実母は、『彼氏でもできたのかも』と喜んでた。
相手が朔弥なら安心だけど、俺の知らないやつで、そんな奴に恵が抱かれるのは許せなくて、気分が悪くなった。
ちょうど、外食から帰って来た時間に、朔弥が恵を家に送り届けてた。
だから、安心した俺。
恵はすぐにシャワーを浴びて、部屋に帰った。
親父と義母は、相手が朔弥だから安心していた。
親父は仕事にプラスになる御曹司との繋がりの方が嬉しかったかもしれないけれど、恵をこの会社の創立者のしがらみから解放してやりたかった。
恵は本社の受付でいつも笑顔を見せてるように見えるが無理をしてる。
下心がある男性社員からは可愛がられても、同僚の女性社員とはやはり距離感があり、それが辛そうだ。
アフター5、家の部屋でネットフリックスとYouTubeを見つけてる恵。
週末にスポーツジムに通ってる以外は、引きこもってる。
恵は俺と関係を持った事に対しての後ろめたさ、親父や義母に対しても距離を置くようになった。
唯一の肉親の実母に対しても、関わらないようにしている。
恵の幸せを考える。
結婚して、夫に愛され、子を産み育てる事で孤独から解放されたら、幸せになるのではと思う。
でも、恵を解放させてやれない俺がいる。
俺と恵のこの関係にはリミットがある。
それまでは、恵を抱いて、愛したい。
俺は、酷い男だ…。
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