よぶ声
ずっとどこかで声がする。これはみんなもなんだろうか。
あなたにおすすめの小説
愛することをやめたら、怒る必要もなくなりました。今さら私を愛する振りなんて、していただかなくても大丈夫です。
石河 翠
恋愛
貴族令嬢でありながら、家族に虐げられて育ったアイビー。彼女は社交界でも人気者の恋多き侯爵エリックに望まれて、彼の妻となった。
ひとなみに愛される生活を夢見たものの、彼が欲していたのは、夫に従順で、家の中を取り仕切る女主人のみ。先妻の子どもと仲良くできない彼女をエリックは疎み、なじる。
それでもエリックを愛し、結婚生活にしがみついていたアイビーだが、彼の子どもに言われたたった一言で心が折れてしまう。ところが、愛することを止めてしまえばその生活は以前よりも穏やかで心地いいものになっていて……。
愛することをやめた途端に愛を囁くようになったヒーローと、その愛をやんわりと拒むヒロインのお話。
この作品は他サイトにも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID 179331)をお借りしております。
ショートドラマ劇場
小木田十(おぎたみつる)
現代文学
さまざまな人生の局面を描いた、ヒューマンドラマのショートショート集です。
/ 小木田十(おぎたみつる)フリーライター。映画ノベライズ『ALWAIS 続・三丁目の夕日 完全ノベライズ版』『小説 土竜の唄』『小説 土竜の唄 チャイニーズマフィア編』『闇金ウシジマくん』などを担当。2023年、掌編『限界集落の引きこもり』で第4回引きこもり文学大賞 三席入選。2024年、掌編『鳥もつ煮』で山梨日日新聞新春文芸 一席入選(元旦紙面に掲載)。
婚約者の心の声が聞こえるようになったが手遅れだった
神々廻
恋愛
《めんどー、何その嫌そうな顔。うっざ》
「殿下、ご機嫌麗しゅうございます」
婚約者の声が聞こえるようになったら.........婚約者に罵倒されてた.....怖い。
全3話完結
トラロープの絆
深川さだお
現代文学
『トラロープの絆』は、工業都市で生きる人々の現実と内面的な葛藤、そしてその中で見つける本物の絆を描いた心に響く物語です。地元の工場で働く拓次、専門職で都会的な生活を志向する深川、伝統工芸の漆器職人である祐美子――彼らが抱える葛藤と向き合いながら、互いに支え合う姿が描かれています。
物語の中心にいる拓次は、工場での仕事と恋活の現実に向き合う一方で、自然の中での釣りに癒しを求めています。彼が釣り上げるイワナは、日常の喧騒から逃れる瞬間を象徴するものであり、同時に拓次が求める「本物」の象徴でもあります。彼が遭難し、生死の狭間でイワナに出会う場面は、彼の人生観に大きな転機をもたらします。生還を果たした後、彼はそれまで見過ごしていた日常の小さな支えに気づくようになり、トラロープで繋がるかけがえのない人間関係の価値を再認識していきます。
一方、都会的な価値観を持つ深川は、専門職として高い評価を得ているものの、地元の人々との距離感に悩んでいます。アウトドアには疎い深川もまた、拓次との釣りを通して自然や地元への理解を深めていきます。彼は拓次のように日常の中で深くつながることを難しく感じつつも、地元に根ざした人間関係や自然との関わりに共感し、自分の内面を見つめ直すようになります。
物語の中で重要な存在である祐美子は、伝統工芸である漆器作りに心を注いでいます。彼女が手掛ける漆器の器には、日常の中で人々の「心をのせる」ことが大切に込められています。祐美子は、都会的な深川に憧れつつも、工業都市での地道な生活や自らの技術への誇りとの間で葛藤しています。漆器作りに携わりながら、彼女もまた地元や自然、そして自分が守りたいものに気づいていくのです。漆器は彼女にとって、日々の生活に根ざし、人々を支えるための器として、物語の中で「支え合い」や「絆」を象徴するアイテムとなります。
物語のクライマックスでは、拓次が釣り上げたイワナを深川や祐美子とともに食し、さるなし酒を酌み交わすシーンがあります。この場面は、彼らがそれぞれの葛藤を越えて、自然や生活の豊かさを共有し、本物の絆を確かめ合う象徴的な瞬間です。漆器に盛られた料理や、酒を囲む彼らの姿には、日常の中で育まれる支え合いや、自己を超えてつながる人間関係の深さが見事に表現されています。
『トラロープの絆』は、現代の恋愛や人間関係、地方都市に根付く絆の意義について問いかける作品です。恋愛において条件重視の風潮に疑問を抱く方や、自然の中での経験が人の価値観をどう変えるかに興味がある方、また日常にある小さな支えを見つめ直したいと考える方にとって、心に深く響く物語となるでしょう。拓次たちが見つけた「本物の絆」とは何か――釣りや漆器、イワナに象徴される支え合いの精神を知りたい方に、ぜひおすすめしたい一冊です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
最後を読んで自殺遺伝子のことか、と分かりましたが、単純に、死に誘う呼ぶ声について心情が詩的に描かれていて良かったです。葛藤というのは必ずあるもので、その辺りがよく描かれていると思いました。
月夜様へ
感想、とても嬉しく思います///
銘打ったり名詞化されたものが必ずしも重要なのではなく、伝わってるかと不安であった詩的な部分の心情を汲み取って頂けたことがわかり、内心飛び跳ねておりました///
トネリコも葛藤はだれしも一度は必ずあるんじゃなかろうかと思っておりますので、よく描けてるとの言葉、感謝いたします~~!!!
感想、ありがとうございました!!!
(*´▽`*)
トネリコ*
自殺遺伝子ですか。調べてみました。なるほど、興味深いですね。
私は生への執着が強く、死にたいと思うことはほとんどないです。
嫌なことが重なると、「死んだほうがましなのかな」なんて思うこともありますが。
耐えられないほどの肉体的・精神的な苦痛があれば、その「友達」の手を取ることもあるかもしれません。
考えれば考えるほど、難しいテーマですよね。
トネリコさんに触発されたので、一度「死」についてがっつり書いてみたいと思います。
普段は「死」については、ギャグ調のものしか書いていないので。
ジオラマ様へ
ジオラマ様は健全…とは違うかもですが、とても人間的に好ましい方へと成熟されていってる方イメージなので、生への執着が強いこと、とてもよいことだと思いまする~~!!
最近と言いつつも前からこれ系のテーマ作品ばかりですんませんわははw
魅了されてるといえば魅了されてる気がしますあっはっはw
おおー!!まじですかーー!!ぜひぜひ読みに伺いますね~~~!!!
ギャグ調のものも大好物なので、そっちでも全然ぜひぜひですw
楽しみが増えました~!(といいつつも、何年後とかでも全然気にしませんので、圧力ではなくですです笑
いつも感想頂けて嬉しいです~~~!!!
ありがとうございます~~~!!!
トネリコ*
ああ。
自殺をする人の他、中年を過ぎて子育てや仕事が一段落したり、高齢者となって社会貢献や社会参加が難しくなって無力感が強くなる様なものですかね。
自殺した人のニュースを耳にする度に、思うのです。
『ああ、なんて勿体ない』
と。
生きていれば、苦しみは必ず着いてくる。
けれど、生きて欲しい。
生きた先に予期せぬ出会いがあり、まだ知らない喜びがある事を知って欲しい。
自分が独りではないと知って欲しい。
貴方の死に悲しむ人が、責任を感じて苦しむ人が生まれてしまうと知って欲しい。
生きている貴方に救われる人がいると、知って欲しい。
苦しみも、悲しみも、時(とき)が解決してくれます。
人間は必ずいつか死ぬのだから、先走る必要なんかありゃしません。
かけがえの無い、貴方の命を大事に。
『自殺遺伝子』
個人的には単なる妄言。少なくとも仮説レベルのこじつけかなと。
自殺が多い家系はありますが、遺伝子かと言われると首を傾げざるを得ない。
先天的に内蔵疾患や脳の機能に発達障害が発生しやすいとか、経済的に余裕がなくてとか、感受性が強すぎて他者の悪意や自殺の話に影響を受けてしまうとかの要因はあると思いますが、その殆どは後天的、外的要因に依るものだと思います。
学者の言う事を真に受けるのはあまりお勧め出来ません。
かつて、学会にこんな発表をした学者がいました。
『動物でイビキをかくのは人間とライオンだけである』
動物は常に生存競争をしているので、イビキをかいて眠るという危険な行為を行えるのは、人間の他には百獣の王であるライオンだけである。
そんな訳あるかい!
『女子中学生のソックス丈は何センチがもっとも魅力的か』
変態か。
『ビスケットを最も美味しく食べる為には、何秒紅茶に浸けるのが良いか』
個人の味覚だ。ほっとけ。
お偉い学者先生の頭の中は、屁理屈で一杯なのです。
荒谷創様へ
ちょw最初は真面目に読んでいたら、途中からのそんな訳あるかい!変態か、ほっとけの三段階でお茶を吹き出しましたww
自殺遺伝子…今回は、幸せな方だと自分も他人もわかっていて満たされてるはずなのに、何故か常に死にたくなる…という感じで書きました。「なぜ自殺したのかわからない」とニュースでみんなが口を揃えて言うとき、こんな気持ちの人もいるのかなぁというイメージでした(笑)
個人的には生まれつき感受性の強い子とかはいると思いますし、鬱々としやすい子もいると思います。それを自殺遺伝子というのは横暴な気がしますし、育て方による外的要因や経済などの環境要因が一番な気はします。
あと、昔は死は恐ろしいものイメージが多かった気はするのですが、最近では死神とか死の世界なども漫画等で表現されることも多くなり、より未知の恐ろしいものよりも異世界に近い身近寄りなものになった認識の違いも大きいのかなと勝手に想像してます(笑)
それは置いといて、なんでもない日に死を選びたくなる思考を己の弱さと考えた時に、言い訳でもありつつも、そういう遺伝子のせいなんだと自分を許せる一員としての側面もあるなら、自殺遺伝子という言葉はやさしいものでもあるよなぁと書いているときにふと思った次第ですわはは(笑)
それも置いといて、お偉い学者さんの屁理屈や探求心は真剣だからこそ面白いですよねーーーw
イグノーベル賞の股のぞき効果は、みんなで真剣にやっててめっちゃ面白かったですわはは
感想頂けていつも考えさせてくださり、本当ありがとうございます~~~~!!!
トネリコ*
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。