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第3唱 歌い手
感動の騎士たちと、困惑のラピス
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ラピスの小さな躰から、信じられないほど透き通った声が、高らかに空へと舞い上がった。
何を歌っているのか、ディードにはわからない。
それが言語なのかすらわからない。
それはまさに、竜の歌。
あの日頭上を飛んで行く竜が発した声と、同種のもの。
でも竜の声よりずっと優しくて、あたたかくて。
梢で遊ぶ小鳥のさえずりのような、森の香りを含んだ大気そのもののような。
心も、躰も、澄み渡っていく。
……癒される。
あまりにも心地よくて、気づけば、涙が頬を伝っていた。
ほかの騎士たちも同じく、陶然とラピスを見つめている。皆、同じように涙を浮かべて。
ジークは泣いてこそいないものの、大きく目を瞠り、固唾を呑んでラピスを見守っていた。
その歌が、どのくらい続いただろう。
濃厚な蜂蜜をひと瓶食べ尽くしたほどの充溢感があったけれど、あっというまに終わってしまった気もする。
もっともっと聴いていたかったのに、気づけば歌は途切れていて。
そして。
「竜だ……!」
驚愕に満ちた誰かの声を聞く前に、ディードは気づいていた。
クロヴィス宅で竜と遭遇したあのときと同じ気配、翼の音、大気の振動で。
森の木々が騒ぎ出す。波のような揺れが、向こうからこちらへ伝わってくる。
ラピスは憑かれたように、上空の一点を見つめている。
青空の中に、飛竜の美しい若葉色を視認できるようになったとき。
吹き下ろされた強風によろめいた小さな躰を、あわてて駆け寄ったディードとジークが両側から支えた。
けれどラピスは二人に気づいていなかったかもしれない。
その瞳は、竜しか見つめていない。
ラピスを気遣うようにゆったりと頭上を旋回する竜の金色の瞳も、小さな聴き手を見つめ返していた。
竜の歌が森に降る。
若葉色の光が降り注ぐような錯覚に、ディードは震えた。
だがラピスの顔を見下ろせば、なぜかポカンと口をあけている。
その変化に……少し迷ったが、こらえきれず声をかけた。
「ラピス、大丈夫か? 何かわかったのか?」
「うん……」
腑に落ちないという表情ながら、ラピスはこくんとうなずいた。
「今ね、『誰か近くにいませんか、古竜さんはいませんか』って訊いたんだ。『古竜さんの居場所を知りませんか。もしも教えられないのなら、古竜さんを見かけなくなった理由を知りませんか』って」
「そ、そんなこと訊けたのか!?」
「うん。訊けたし、歌に応えて来てくれたのだけど……」
(そんなことができるのか)
竜から知識や情報を教わるだけじゃなくて、人のほうから質問するなんて。
呆然としてジークを見ると、彼の口から驚きに満ちた声が漏れた。
「――歌い手――」
その言葉が気にはなったが、今はラピスの話が先だ。
竜はもう一度大きく旋回すると、来たときと同じように、一帯を風で揺らして去って行った。
しばしその姿を見送っていた騎士たちが、詰めていた息を吐き出し、それはすぐに大歓声へと変わった。
「すげえ……!」
「竜だ! 本物の竜だー! 初めて見ました、初めて!」
「俺もこんな目の前で見たのは初めてだよっ! やべぇ、すげえっ!」
「こんな小さいのに、こんな……さすがは大魔法使いの弟子! すげえよ! ですよね団長!」
興奮状態でラピスに駆け寄ってくる部下たちを、ジークが片手で制する。
ディードもそちらにはかまわず、「何かわかったかい?」と重ねて尋ねた。
水色の瞳がようやくディードを見てくれたが、なんだかひどく戸惑っているように見える。
「古竜のことは何も。……ただ、僕の母様を知ってるって」
「え? ラピスの母上……って、えっと」
ディードも今では、ラピスの複雑な家庭事情について説明を受けていた。
だが訊いていいものか迷うあいだに、ジークが「実の母君のほうか……?」と率直に問う。
ラピスはまた首肯した。
「でも、おかしいんだ」
「何がおかしいの?」
「えっと……母様は、病気で亡くなったんだ」
「うん、そう聞いてるよ。お気の毒だったね……」
「僕、ちゃんと見てたから間違いないんだよ。躰が弱いのに流行り病にかかってしまって、それで亡くなったの。でも今の竜が言うには、えっと」
またもラピスらしくなく、言いあぐねている。
ジークが静かに「ゆっくりで、いい」と頭を撫でて抱き上げ、騒ぎたくてウズウズしている団員たちから少し離れたところで、倒木に座らせた。
少し間を置いたことで落ち着いたのか、ラピスは「あの」と顔を上げた。
「竜はこう言ったんです。『お前の母を知っている。尊い〝歌い手〟だったのに。可哀想に、殺された』って」
「殺され……!?」
言いかけて、とっさにディードは声を低めた。物騒な言葉が、ほかの者に聞こえぬように。
ジークのほうは、眉根を寄せてラピスを見つめている。
「竜が間違うということは、あるのか……?」
「ううん! ないです! ない……はずなんですけど……」
実際に母が病で亡くなるのを看取り、それだけでもつらかったろうに、殺されたなどと聞かされては、ラピスが困惑するのも無理はない。
ディード自身の知識としても、竜が間違った情報を伝えるなんて聞いたことがなかった。考え込みそうになったが、ラピスの話はまだ続いていた。
「竜に言ったんだ。『僕の母様は流行り病で亡くなったんだよ』って。そしたら」
「そしたら?」
「『それは呪い』だって。『穢れに触れた』って」
「の、のろ……っ」
また言葉を呑み込み、ジークと目を合わせる。
大変なことがいっぺんに起こりすぎて、混乱してきた。
なんと声をかけるべきかとぐるぐるしていたら、ラピスがしょんぼりとうなだれ、悲しくなるような声で呟いた。
「……お師匠様ぁ……」
何を歌っているのか、ディードにはわからない。
それが言語なのかすらわからない。
それはまさに、竜の歌。
あの日頭上を飛んで行く竜が発した声と、同種のもの。
でも竜の声よりずっと優しくて、あたたかくて。
梢で遊ぶ小鳥のさえずりのような、森の香りを含んだ大気そのもののような。
心も、躰も、澄み渡っていく。
……癒される。
あまりにも心地よくて、気づけば、涙が頬を伝っていた。
ほかの騎士たちも同じく、陶然とラピスを見つめている。皆、同じように涙を浮かべて。
ジークは泣いてこそいないものの、大きく目を瞠り、固唾を呑んでラピスを見守っていた。
その歌が、どのくらい続いただろう。
濃厚な蜂蜜をひと瓶食べ尽くしたほどの充溢感があったけれど、あっというまに終わってしまった気もする。
もっともっと聴いていたかったのに、気づけば歌は途切れていて。
そして。
「竜だ……!」
驚愕に満ちた誰かの声を聞く前に、ディードは気づいていた。
クロヴィス宅で竜と遭遇したあのときと同じ気配、翼の音、大気の振動で。
森の木々が騒ぎ出す。波のような揺れが、向こうからこちらへ伝わってくる。
ラピスは憑かれたように、上空の一点を見つめている。
青空の中に、飛竜の美しい若葉色を視認できるようになったとき。
吹き下ろされた強風によろめいた小さな躰を、あわてて駆け寄ったディードとジークが両側から支えた。
けれどラピスは二人に気づいていなかったかもしれない。
その瞳は、竜しか見つめていない。
ラピスを気遣うようにゆったりと頭上を旋回する竜の金色の瞳も、小さな聴き手を見つめ返していた。
竜の歌が森に降る。
若葉色の光が降り注ぐような錯覚に、ディードは震えた。
だがラピスの顔を見下ろせば、なぜかポカンと口をあけている。
その変化に……少し迷ったが、こらえきれず声をかけた。
「ラピス、大丈夫か? 何かわかったのか?」
「うん……」
腑に落ちないという表情ながら、ラピスはこくんとうなずいた。
「今ね、『誰か近くにいませんか、古竜さんはいませんか』って訊いたんだ。『古竜さんの居場所を知りませんか。もしも教えられないのなら、古竜さんを見かけなくなった理由を知りませんか』って」
「そ、そんなこと訊けたのか!?」
「うん。訊けたし、歌に応えて来てくれたのだけど……」
(そんなことができるのか)
竜から知識や情報を教わるだけじゃなくて、人のほうから質問するなんて。
呆然としてジークを見ると、彼の口から驚きに満ちた声が漏れた。
「――歌い手――」
その言葉が気にはなったが、今はラピスの話が先だ。
竜はもう一度大きく旋回すると、来たときと同じように、一帯を風で揺らして去って行った。
しばしその姿を見送っていた騎士たちが、詰めていた息を吐き出し、それはすぐに大歓声へと変わった。
「すげえ……!」
「竜だ! 本物の竜だー! 初めて見ました、初めて!」
「俺もこんな目の前で見たのは初めてだよっ! やべぇ、すげえっ!」
「こんな小さいのに、こんな……さすがは大魔法使いの弟子! すげえよ! ですよね団長!」
興奮状態でラピスに駆け寄ってくる部下たちを、ジークが片手で制する。
ディードもそちらにはかまわず、「何かわかったかい?」と重ねて尋ねた。
水色の瞳がようやくディードを見てくれたが、なんだかひどく戸惑っているように見える。
「古竜のことは何も。……ただ、僕の母様を知ってるって」
「え? ラピスの母上……って、えっと」
ディードも今では、ラピスの複雑な家庭事情について説明を受けていた。
だが訊いていいものか迷うあいだに、ジークが「実の母君のほうか……?」と率直に問う。
ラピスはまた首肯した。
「でも、おかしいんだ」
「何がおかしいの?」
「えっと……母様は、病気で亡くなったんだ」
「うん、そう聞いてるよ。お気の毒だったね……」
「僕、ちゃんと見てたから間違いないんだよ。躰が弱いのに流行り病にかかってしまって、それで亡くなったの。でも今の竜が言うには、えっと」
またもラピスらしくなく、言いあぐねている。
ジークが静かに「ゆっくりで、いい」と頭を撫でて抱き上げ、騒ぎたくてウズウズしている団員たちから少し離れたところで、倒木に座らせた。
少し間を置いたことで落ち着いたのか、ラピスは「あの」と顔を上げた。
「竜はこう言ったんです。『お前の母を知っている。尊い〝歌い手〟だったのに。可哀想に、殺された』って」
「殺され……!?」
言いかけて、とっさにディードは声を低めた。物騒な言葉が、ほかの者に聞こえぬように。
ジークのほうは、眉根を寄せてラピスを見つめている。
「竜が間違うということは、あるのか……?」
「ううん! ないです! ない……はずなんですけど……」
実際に母が病で亡くなるのを看取り、それだけでもつらかったろうに、殺されたなどと聞かされては、ラピスが困惑するのも無理はない。
ディード自身の知識としても、竜が間違った情報を伝えるなんて聞いたことがなかった。考え込みそうになったが、ラピスの話はまだ続いていた。
「竜に言ったんだ。『僕の母様は流行り病で亡くなったんだよ』って。そしたら」
「そしたら?」
「『それは呪い』だって。『穢れに触れた』って」
「の、のろ……っ」
また言葉を呑み込み、ジークと目を合わせる。
大変なことがいっぺんに起こりすぎて、混乱してきた。
なんと声をかけるべきかとぐるぐるしていたら、ラピスがしょんぼりとうなだれ、悲しくなるような声で呟いた。
「……お師匠様ぁ……」
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