215 / 259
第25章 『あの日』と、これから
白銅くん vs. 令嬢たち (+書籍化のお知らせ)
しおりを挟む
「こんにちは~。ご機嫌うるわしゅう。繻子那嬢、壱香嬢」
「あら、こんにちは……って、この際、挨拶なんかどうでもいいのよ!」
ベシッと僕の挨拶を地面に叩きつけるごとく手を振り回した繻子那嬢。芸が細かい。白銅くんが真ん丸になった目でその動きを追っているのがまた可愛いのだが、ほっこりする間を与えてなるものかとばかり、壱香嬢もズイと進み出てきた。
「さあ、ウォルドグレイブ伯爵。今日こそ責任をとっていただきますからね!」
「そうよ。わたくしたちはもうお嫁に行けない身なのだから、意地でも承諾していただきます!」
「ふおお……」
二人の迫力に感心したあまり、おかしな声が出た。
傍から見たら結婚詐欺が発覚して問い詰められているか、もしくは子供の認知でも迫られているかといった会話で、おかしな誤解を生みそうではあるが。
僕は思わず「うーん」と苦笑して二人を見た。
「そう仰られても……僕には白銅くんという優秀な従僕がいてくれるので。召し使いの分際で、この上あなたたちを侍女にするなんて、そんなことはとてもできません」
そう。僕が受けた『思わぬ余波』とは、このこと。
つまり彼女たち――繻子那嬢と壱香嬢が、突然『ウォルドグレイブ伯爵の侍女になります!』と志願してきたのだ。いや、正しくは『侍女にしなさい!』だが。
何度も断っているのだが、諦めてくれない。
「そうです! アーネスト様には僕がいます!」
白銅くんが僕の手をニギニギしたまま胸を張った。肉球に指を握られるようなソフトなニギニギ……癒されるぅ。
「あなたをクビにしろとは言わないわよ、白銅」
「そうよ。あなたのご主人の使用人のひとりにしろとお願いしているのよ」
警戒心を解くためか笑顔で訂正した二人だが、白銅くんは「でも」とますます眉根を寄せた。
「お願いというより、脅迫しているように見えます」
あ。ズバッと言った。
「なんですってえ! どこがよ!」
「こんなに腰を低くしてお願いしているじゃないの!」
「本当に腰が低い人は、『雇え』と迫ったり追いかけ回したりしません!」
たちまち三人で口論が巻き起こった。
僕は白銅くんのこの、可愛いだけじゃなくキリッとしたところも好きなんだよねえ。
――なんて、のんびり見物してしまっているが。
令嬢たちがこんなことを言い出したのも、先日の『弓庭後家に反乱の疑いあり』の騒動と関連している。
弓庭後一門とアルデンホフ氏は失脚し、爵位や財産を没収された。そして弓庭後家令嬢の久利緒嬢は、じき留学名目で出国する。
彼女の父親は辺境の地で隠遁生活に入るが、泉果妃のたっての願いで、王様が久利緒嬢の後見人となることが決まった。とはいえ、彼女ももう侯爵家ご令嬢ではなく、平民の身分であることは変わらない。
上流意識の強い久利緒嬢には、庶民として王都に残ることも、父親に同行して都落ちすることも耐え難かったようだ。
かなり精神的に不安定なこともあり、しばらくのあいだ国を離れて、信頼できるところへ身を寄せたほうが良いという話になった。
行き先はセンシン公国。あの令嬢たちとの対決の折、栴木さんと共に判定人となってくれた、イストバ大公とレイニア妃の国である。あのお二人なら、久利緒嬢も安心だろう。
そして琅珠嬢は……
本人は最後まで否定していたが、双子が毒を盛られた件に積極的に関与していたことや、コーネルくんを使って僕に損害を負わせようとしていたことなど数々の悪事が露見し、『反省の色が見られず極めて悪質』と判断されて、奉仕活動を課された上で無期限の社交界追放となった。
その『数々の悪事』については、蟹清伯爵と守道子爵も与していたことは明らかなのだけど……
彼らはすでに、僕により多額の賠償金をむしり取られていたし。
おまけに――これは繻子那嬢たちの大手柄なのだけど、彼女たちは件の賠償金に関する話し合いの場でみずから罪を認め、謝罪もしていた。
その流れで蟹清伯爵と守道子爵も早々に謝罪し非を認めていた結果、弓庭後侯爵とアルデンホフ氏の失脚に巻き込まれず済んだのだから、娘たちに一生感謝したら良いと思う。
ただし政界や社交界における『四家』の栄光は過去のものとなり。
蟹清伯爵と守道子爵が今後再び、以前のような権勢を取り戻せるかはわからない。
そこで問題となったのが――というか、繻子那嬢と壱香嬢が問題にしたのだが――彼女たちの『嫁入り問題』である。
ほかの二人の令嬢のように、他国に避難したり社交界から追放されたりという目には遭わずに済んだ。
しかし彼女たちに言わせると……
「仕方ないでしょう! わたくしたちにはもう、嫁のもらい手がないのだから!」
ちょうど繻子那嬢が、白銅くんに言い放った。さらに壱香嬢も……
「そうよ! 王子殿下方の妃になる予定は崩れたし、落ち目の貴族家の娘を娶ろうとする男に、まともな貴族なんていないわ!」
己の傷を抉るようなことを断言しているが……言いたいことはわかる。
貴族というのは見栄と名声と権勢に固執しがちだ。
ゆえに『落ち目』と見なされれば手のひらを返して見下されるだろう。権勢を誇った家門が失墜したとなれば、なおのこと。
だから父親が復活するまで簡単には良い縁談が見つからないだろうという彼女たちの言い分は、現実を直視しているとも言える。
だけど、ねえ……。
召し使いの侍女なんて、それこそ彼女たちは、社交界の笑い者になってしまうだろう。
「お父上たちは反対されているのでは?」
「お父様はご自分のことだけ心配していれば良いのよ」
「その通りだわ、繻子那様」
テコでも動かぬという姿勢の令嬢たち。
白銅くんが僕に抱きついてきた。
「アーネスト様のお世話は僕がします! 『押しかけ侍女』なんかに負けませんからね!」
「「押しかけ侍女とは失礼ね!」」
また言い争いが始まった。
可愛い猫耳くんに抱きつかれてほっこりしながら、僕はひとつ提案をした。
彼女たちが父親を説得できるなら、という条件付きで。
✦꙳✧˖°✦⌖꙳✧˖°✦⌖꙳✧˖°✦⌖꙳✧˖°✦⌖꙳✧˖°✦
お知らせも無くしばらくお休みしてしまい、まことに申し訳ありませんでした。
近況でも地味にご報告させていただいておりましたが、このたび……
🍄『召し使いの分際で』が、書籍化されることになりましたー!🍄
これもひとえに、いつも読みに来てくださる皆様の、あたたかな応援のおかげです。 本当に本当に、ありがとうございます……!
書籍化作業をしているときも、この時間は皆様からいただいた贈りものなのだなあと、喜びを噛みしめておりました。心から感謝の気持ちでいっぱいです。
改稿では、掲載時は展開のテンポ重視で割愛した情報を入れたり、より深く世界観や登場人物たちの気持ちを伝えられるよう努めました。
皆様にちょっぴりでも恩返ししたくて……読後に明るい気持ちになれますように、笑顔になっていただけますようにと、心を込めて作業させていただきました。
出荷日は7月10日予定とのことです。
北沢きょう先生の超絶美麗なイラストが目印です!
特典SSの情報などは、近況にてご報告させていただきますね。
改めまして……皆様、いつも本当にありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします……!🍄✨
「あら、こんにちは……って、この際、挨拶なんかどうでもいいのよ!」
ベシッと僕の挨拶を地面に叩きつけるごとく手を振り回した繻子那嬢。芸が細かい。白銅くんが真ん丸になった目でその動きを追っているのがまた可愛いのだが、ほっこりする間を与えてなるものかとばかり、壱香嬢もズイと進み出てきた。
「さあ、ウォルドグレイブ伯爵。今日こそ責任をとっていただきますからね!」
「そうよ。わたくしたちはもうお嫁に行けない身なのだから、意地でも承諾していただきます!」
「ふおお……」
二人の迫力に感心したあまり、おかしな声が出た。
傍から見たら結婚詐欺が発覚して問い詰められているか、もしくは子供の認知でも迫られているかといった会話で、おかしな誤解を生みそうではあるが。
僕は思わず「うーん」と苦笑して二人を見た。
「そう仰られても……僕には白銅くんという優秀な従僕がいてくれるので。召し使いの分際で、この上あなたたちを侍女にするなんて、そんなことはとてもできません」
そう。僕が受けた『思わぬ余波』とは、このこと。
つまり彼女たち――繻子那嬢と壱香嬢が、突然『ウォルドグレイブ伯爵の侍女になります!』と志願してきたのだ。いや、正しくは『侍女にしなさい!』だが。
何度も断っているのだが、諦めてくれない。
「そうです! アーネスト様には僕がいます!」
白銅くんが僕の手をニギニギしたまま胸を張った。肉球に指を握られるようなソフトなニギニギ……癒されるぅ。
「あなたをクビにしろとは言わないわよ、白銅」
「そうよ。あなたのご主人の使用人のひとりにしろとお願いしているのよ」
警戒心を解くためか笑顔で訂正した二人だが、白銅くんは「でも」とますます眉根を寄せた。
「お願いというより、脅迫しているように見えます」
あ。ズバッと言った。
「なんですってえ! どこがよ!」
「こんなに腰を低くしてお願いしているじゃないの!」
「本当に腰が低い人は、『雇え』と迫ったり追いかけ回したりしません!」
たちまち三人で口論が巻き起こった。
僕は白銅くんのこの、可愛いだけじゃなくキリッとしたところも好きなんだよねえ。
――なんて、のんびり見物してしまっているが。
令嬢たちがこんなことを言い出したのも、先日の『弓庭後家に反乱の疑いあり』の騒動と関連している。
弓庭後一門とアルデンホフ氏は失脚し、爵位や財産を没収された。そして弓庭後家令嬢の久利緒嬢は、じき留学名目で出国する。
彼女の父親は辺境の地で隠遁生活に入るが、泉果妃のたっての願いで、王様が久利緒嬢の後見人となることが決まった。とはいえ、彼女ももう侯爵家ご令嬢ではなく、平民の身分であることは変わらない。
上流意識の強い久利緒嬢には、庶民として王都に残ることも、父親に同行して都落ちすることも耐え難かったようだ。
かなり精神的に不安定なこともあり、しばらくのあいだ国を離れて、信頼できるところへ身を寄せたほうが良いという話になった。
行き先はセンシン公国。あの令嬢たちとの対決の折、栴木さんと共に判定人となってくれた、イストバ大公とレイニア妃の国である。あのお二人なら、久利緒嬢も安心だろう。
そして琅珠嬢は……
本人は最後まで否定していたが、双子が毒を盛られた件に積極的に関与していたことや、コーネルくんを使って僕に損害を負わせようとしていたことなど数々の悪事が露見し、『反省の色が見られず極めて悪質』と判断されて、奉仕活動を課された上で無期限の社交界追放となった。
その『数々の悪事』については、蟹清伯爵と守道子爵も与していたことは明らかなのだけど……
彼らはすでに、僕により多額の賠償金をむしり取られていたし。
おまけに――これは繻子那嬢たちの大手柄なのだけど、彼女たちは件の賠償金に関する話し合いの場でみずから罪を認め、謝罪もしていた。
その流れで蟹清伯爵と守道子爵も早々に謝罪し非を認めていた結果、弓庭後侯爵とアルデンホフ氏の失脚に巻き込まれず済んだのだから、娘たちに一生感謝したら良いと思う。
ただし政界や社交界における『四家』の栄光は過去のものとなり。
蟹清伯爵と守道子爵が今後再び、以前のような権勢を取り戻せるかはわからない。
そこで問題となったのが――というか、繻子那嬢と壱香嬢が問題にしたのだが――彼女たちの『嫁入り問題』である。
ほかの二人の令嬢のように、他国に避難したり社交界から追放されたりという目には遭わずに済んだ。
しかし彼女たちに言わせると……
「仕方ないでしょう! わたくしたちにはもう、嫁のもらい手がないのだから!」
ちょうど繻子那嬢が、白銅くんに言い放った。さらに壱香嬢も……
「そうよ! 王子殿下方の妃になる予定は崩れたし、落ち目の貴族家の娘を娶ろうとする男に、まともな貴族なんていないわ!」
己の傷を抉るようなことを断言しているが……言いたいことはわかる。
貴族というのは見栄と名声と権勢に固執しがちだ。
ゆえに『落ち目』と見なされれば手のひらを返して見下されるだろう。権勢を誇った家門が失墜したとなれば、なおのこと。
だから父親が復活するまで簡単には良い縁談が見つからないだろうという彼女たちの言い分は、現実を直視しているとも言える。
だけど、ねえ……。
召し使いの侍女なんて、それこそ彼女たちは、社交界の笑い者になってしまうだろう。
「お父上たちは反対されているのでは?」
「お父様はご自分のことだけ心配していれば良いのよ」
「その通りだわ、繻子那様」
テコでも動かぬという姿勢の令嬢たち。
白銅くんが僕に抱きついてきた。
「アーネスト様のお世話は僕がします! 『押しかけ侍女』なんかに負けませんからね!」
「「押しかけ侍女とは失礼ね!」」
また言い争いが始まった。
可愛い猫耳くんに抱きつかれてほっこりしながら、僕はひとつ提案をした。
彼女たちが父親を説得できるなら、という条件付きで。
✦꙳✧˖°✦⌖꙳✧˖°✦⌖꙳✧˖°✦⌖꙳✧˖°✦⌖꙳✧˖°✦
お知らせも無くしばらくお休みしてしまい、まことに申し訳ありませんでした。
近況でも地味にご報告させていただいておりましたが、このたび……
🍄『召し使いの分際で』が、書籍化されることになりましたー!🍄
これもひとえに、いつも読みに来てくださる皆様の、あたたかな応援のおかげです。 本当に本当に、ありがとうございます……!
書籍化作業をしているときも、この時間は皆様からいただいた贈りものなのだなあと、喜びを噛みしめておりました。心から感謝の気持ちでいっぱいです。
改稿では、掲載時は展開のテンポ重視で割愛した情報を入れたり、より深く世界観や登場人物たちの気持ちを伝えられるよう努めました。
皆様にちょっぴりでも恩返ししたくて……読後に明るい気持ちになれますように、笑顔になっていただけますようにと、心を込めて作業させていただきました。
出荷日は7月10日予定とのことです。
北沢きょう先生の超絶美麗なイラストが目印です!
特典SSの情報などは、近況にてご報告させていただきますね。
改めまして……皆様、いつも本当にありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします……!🍄✨
178
お気に入りに追加
6,136
あなたにおすすめの小説

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です

巻き戻りした悪役令息は最愛の人から離れて生きていく
藍沢真啓/庚あき
BL
婚約者ユリウスから断罪をされたアリステルは、ボロボロになった状態で廃教会で命を終えた……はずだった。
目覚めた時はユリウスと婚約したばかりの頃で、それならばとアリステルは自らユリウスと距離を置くことに決める。だが、なぜかユリウスはアリステルに構うようになり……
巻き戻りから人生をやり直す悪役令息の物語。
【感想のお返事について】
感想をくださりありがとうございます。
執筆を最優先させていただきますので、お返事についてはご容赦願います。
大切に読ませていただいてます。執筆の活力になっていますので、今後も感想いただければ幸いです。
他サイトでも公開中

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…


魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。

愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。


義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります。
※(3/14)ストック更新終わりました!幕間を挟みます。また本筋練り終わりましたら再開します。待っててくださいね♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。