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第23章 白魔
深紅の追い討ち
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⚠ご注意:
流血・暴力描写があります。苦手な方はスルーをお願いいたします。
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放物線状に広がる形状が、鳥が両翼を広げる姿を思わせることから、『大鷲の城』と呼ばれる弓庭後邸。
湖の畔に佇むその城は、優美かつ豪奢な施設が居並ぶ高級保養地の街並みを睥睨する、まさに綿々と続く弓庭後家の富と権力の象徴だった。
だが今、その城の門前には、混乱に陥った市民たちが押し寄せていた。
日が落ちて突如始まった王族たちの攻撃が、『弓庭後一族の反逆疑い』ゆえだと知った彼らは、そんな馬鹿なと説明を求めて集まってきたのだ。
総攻撃を前に、先触れを兼ねて入った歓宜王女の軍が、市民を避難させていたにも関わらず。遠くへ逃げるより、真偽を確かめることを優先した者も多かった。
彼らはこの事態の急変に対応できず、揺るがぬ王の右腕であるはずの自分たちの領主が、「これは間違いだ、避難などせずとも大丈夫だ」と言ってくれるのを期待して、早く避難しようと急かす隣人たちに従うことなく、弓庭後家の城を目指してきた。
だがその道すがら、王女の紋旗を掲げた武装兵たちはどんどん増えて、怒号が飛び交った。
「早く避難せよ! じき王族軍の総攻撃が始まる! 従わぬなら、どうなっても知らぬぞ!」
そこでようやく死の恐怖を危急のものとして捉えた彼らは、辿り着いた城の門前で、中に入れてくれと訴えた。
「侯爵様! ご説明ください、我らを中に入れてください!」
「わけがわかりません、どうか我らをお守りください!」
しかし警備にあたる兵たちは殺気立ち、吹雪の中で幽鬼のように揺れる松明を手に、詰めかけた市民たちを怒鳴りつけた。
「愚かな! ここは避難所ではない、避難先があるのになぜそこに行かぬのだ!」
「門を開けて『敵』を迎え入れる準備をしろと言うのか!? 去れ! 早く!」
弓庭後家の兵たちはこの城と主を守るのが務めであるし、『敵』となった王族軍の標的が弓庭後侯爵であるなら、民たちはこの場から離れたほうが良い。
ゆえに指示としては間違っていないが、誰もが殺気立つ中では言い方がまずかった。
「領主のくせに、領民を追い返すのか!」
「侯爵様を信じた我々を虫けらのように追い払うなんて!」
⁂ ⁂ ⁂
「なんてこと……なんてこと……!」
泉果はイライラと窓際を歩き回った。
兄の怒りと言い分はもっともだが、皓月を守りたい気持ちが勝った泉果は、どうにかして、刹淵から指定された場所へ息子を連れて向かおうと心を決めていた。
が、門前で市民らと兵士たちが押し問答して大騒ぎになっていると報告が来た。「いま門の外に出れば、『自分たちだけ逃げるのか』と興奮した市民の怒りを煽るでしょう。危険です」と警告されて、この城から脱出できなくなった。
「お兄様のせいよ。早く逃がしてくれないから!」
恨みごとを言っても、あとの祭り。
兄はすでに対策会議でこの場にいないし、泉果の侍女たちはさっきから部屋の隅に固まって、悲観的な予測を立てては泣くばかり。役立たずの集まりに苛立ちを煽られるが、さすがにひとりになるのは恐ろしい。
それに今、最も泉果を苛立たせているのは、ほかならぬ息子なのだ。
「皓月はどうしたの! まだ見つからないの!?」
そう。実は皓月がいつのまにかいなくなってしまったのだ。
使用人たちに探させているが、今は自慢の城の広さが恨めしい。
八つ当たり気味に侍女たちを怒鳴りつけたところへノックが響き、困惑顔の侍女長が戻ってきた。
「見つかった!?」
泉果の問いに、「それが」と気まずそうに眉尻を下げる。
「皓月殿下は、門を完全に閉ざす前に外出されたとか。止める警備兵に『母上のお許しはいただいた』と仰って」
「許可など出してない! その警備兵を連れてきなさい、あの子に何かあったら首を刎ねてやる! いったいどこへ行ったのよ、行き先は言っていたの!?」
「その……お気に入りの娼婦たちのもとへ。『ここにいるより娼館のほうが見つからないだろう』と」
泉果はめまいをおぼえた。
なぜ。なぜこの状況で娼館へ行こうと思えるのか。
しかも、こんなにも息子を案じる母を置いて、自分だけ見つからなければいいと考えるなんて。
さらに混乱の度合いを増した脳裏に、過日、王から言われた言葉が甦った。
『きみたちはいったい、うちのだいじな息子にどんな指導をしてきたの?』
⁂ ⁂ ⁂
「なんてことだ! なんてことだーっ!」
皓月は吹雪の中を走りながら叫んだ。
客観的には雪に埋もれながらよろめき歩いているとしか見えないが、彼自身の認識では、自邸に向かって力強く駆けていた。
あの凶暴な双子たちが攻めてくるというのに、伯父のせいで避難できなかった。だが標的が弓庭後家とわかっていて、そこにとどまるなど愚の骨頂。
その点、娼館ならば非戦闘員の女だらけだから、攻撃の対象外だろう。趣味と実益を兼ねた避難先だ。
己の賢さに感動しつつ、意気揚々とやって来たのに。
娼館はもぬけの殻。娼館も賭博場もどこもかしこも、皆とうに避難していたのだ。
「だったらぼくも連れてけよーっ!」
むなしく叫んだ直後、護衛も無しでひとりぼっちの不用心さに思い至った。母もきっと心配しているだろう。
あわてて踵を返して帰路につこうとしたとき、遠くに獰猛に吠え猛る声を聞いた。
「あれは……寒月に青月!」
間違いない。つい先日、獣化した双子に伯父と母がボコボコにされた際、聞いたばかりだ。
気づけば双子の声だけでなく、大勢の声や物音が風に乗って運ばれてくる。加えて、これは――まごうことなき血のにおい。
もしや総攻撃が始まったのだろうか。
「早いじゃん! 王子のぼくがこっちにいるのに、躊躇なく攻撃すんのかよ!」
父も……もう、自分を見捨てたのだろうか。
皓月はキュッと痛んだ胸を押さえた。
切なさで苦しい。
単に運動不足で心臓が悲鳴を上げているだけかもしれないが。
自分がほんの少し、双子より劣っていることを、皓月は知っている。
双子ほど強くないし、彼らほど運動神経も良くないし、身長も脚の長さも負けている。
だが頭の出来は似たようなものだろう。むしろ自分のほうが優秀かもしれない。双子がやたらとモテるのも王都育ちだからで、自分だって王都にいれば今よりもっとモテるはず。目も二人より大きいし、鼻だって丸さに色気がにじんでいると女たちから何度も言われた。
でも……。
父から褒められたことは、一度もない。
いや、昔はよく褒められた。
たまに王都に行くと喜んでくれて、小さな努力を大げさなほど称えてくれた。
だがいつからか、それも絶えた。
それどころか自分のせいで、父が母を叱る。
双子や王女だって自分勝手で傍若無人なのに、自分ばかりが不出来扱い。自分と母ばかり責められる。
「だから見捨てるのですか? 父上。もうぼくのことなど、不要なのですか……?」
できることなら自分だって、父が誇りにしてくれる王子になってみたい。
じわりと涙が浮かんだそのとき、後頭部にボコッと何かを投げつけられて、その衝撃で舌を噛んだ。
「誰だ!」
ギョキッと周囲を睨んでも、人の気配は無い。
不気味な地響きや吠え猛る声、雑多な音に焦げ臭いにおいなどが急速に近づいてきており、弓庭後側の防衛がどんどん押し戻されていることは伝わってくるが。
「まったく。悲しい涙のぼくに追い討ちをかけるとは」
後頭部をさすりながら、飛んできた何かを探して雪面を見た。吹雪で視界が悪く、落下したものの上にもすでに軽く雪が積もっている。
屈んで雪の中からそれを拾い上げると、パタパタと血が滴る。
肘の下から千切れたての腕だった。
「え」
一瞬、理解が追いつかずにいたところへ、次々いろんな物が飛んできた。竜巻に巻き込まれたみたいに。
兜。籠手。鎧の一部。こびりついた血だらけの肉片。
皓月は大きな目をさらに見ひらき、手にした腕を放り出しながら悲鳴を上げた。
「んっぎゃあぁぁぁぁーッ!」
流血・暴力描写があります。苦手な方はスルーをお願いいたします。
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放物線状に広がる形状が、鳥が両翼を広げる姿を思わせることから、『大鷲の城』と呼ばれる弓庭後邸。
湖の畔に佇むその城は、優美かつ豪奢な施設が居並ぶ高級保養地の街並みを睥睨する、まさに綿々と続く弓庭後家の富と権力の象徴だった。
だが今、その城の門前には、混乱に陥った市民たちが押し寄せていた。
日が落ちて突如始まった王族たちの攻撃が、『弓庭後一族の反逆疑い』ゆえだと知った彼らは、そんな馬鹿なと説明を求めて集まってきたのだ。
総攻撃を前に、先触れを兼ねて入った歓宜王女の軍が、市民を避難させていたにも関わらず。遠くへ逃げるより、真偽を確かめることを優先した者も多かった。
彼らはこの事態の急変に対応できず、揺るがぬ王の右腕であるはずの自分たちの領主が、「これは間違いだ、避難などせずとも大丈夫だ」と言ってくれるのを期待して、早く避難しようと急かす隣人たちに従うことなく、弓庭後家の城を目指してきた。
だがその道すがら、王女の紋旗を掲げた武装兵たちはどんどん増えて、怒号が飛び交った。
「早く避難せよ! じき王族軍の総攻撃が始まる! 従わぬなら、どうなっても知らぬぞ!」
そこでようやく死の恐怖を危急のものとして捉えた彼らは、辿り着いた城の門前で、中に入れてくれと訴えた。
「侯爵様! ご説明ください、我らを中に入れてください!」
「わけがわかりません、どうか我らをお守りください!」
しかし警備にあたる兵たちは殺気立ち、吹雪の中で幽鬼のように揺れる松明を手に、詰めかけた市民たちを怒鳴りつけた。
「愚かな! ここは避難所ではない、避難先があるのになぜそこに行かぬのだ!」
「門を開けて『敵』を迎え入れる準備をしろと言うのか!? 去れ! 早く!」
弓庭後家の兵たちはこの城と主を守るのが務めであるし、『敵』となった王族軍の標的が弓庭後侯爵であるなら、民たちはこの場から離れたほうが良い。
ゆえに指示としては間違っていないが、誰もが殺気立つ中では言い方がまずかった。
「領主のくせに、領民を追い返すのか!」
「侯爵様を信じた我々を虫けらのように追い払うなんて!」
⁂ ⁂ ⁂
「なんてこと……なんてこと……!」
泉果はイライラと窓際を歩き回った。
兄の怒りと言い分はもっともだが、皓月を守りたい気持ちが勝った泉果は、どうにかして、刹淵から指定された場所へ息子を連れて向かおうと心を決めていた。
が、門前で市民らと兵士たちが押し問答して大騒ぎになっていると報告が来た。「いま門の外に出れば、『自分たちだけ逃げるのか』と興奮した市民の怒りを煽るでしょう。危険です」と警告されて、この城から脱出できなくなった。
「お兄様のせいよ。早く逃がしてくれないから!」
恨みごとを言っても、あとの祭り。
兄はすでに対策会議でこの場にいないし、泉果の侍女たちはさっきから部屋の隅に固まって、悲観的な予測を立てては泣くばかり。役立たずの集まりに苛立ちを煽られるが、さすがにひとりになるのは恐ろしい。
それに今、最も泉果を苛立たせているのは、ほかならぬ息子なのだ。
「皓月はどうしたの! まだ見つからないの!?」
そう。実は皓月がいつのまにかいなくなってしまったのだ。
使用人たちに探させているが、今は自慢の城の広さが恨めしい。
八つ当たり気味に侍女たちを怒鳴りつけたところへノックが響き、困惑顔の侍女長が戻ってきた。
「見つかった!?」
泉果の問いに、「それが」と気まずそうに眉尻を下げる。
「皓月殿下は、門を完全に閉ざす前に外出されたとか。止める警備兵に『母上のお許しはいただいた』と仰って」
「許可など出してない! その警備兵を連れてきなさい、あの子に何かあったら首を刎ねてやる! いったいどこへ行ったのよ、行き先は言っていたの!?」
「その……お気に入りの娼婦たちのもとへ。『ここにいるより娼館のほうが見つからないだろう』と」
泉果はめまいをおぼえた。
なぜ。なぜこの状況で娼館へ行こうと思えるのか。
しかも、こんなにも息子を案じる母を置いて、自分だけ見つからなければいいと考えるなんて。
さらに混乱の度合いを増した脳裏に、過日、王から言われた言葉が甦った。
『きみたちはいったい、うちのだいじな息子にどんな指導をしてきたの?』
⁂ ⁂ ⁂
「なんてことだ! なんてことだーっ!」
皓月は吹雪の中を走りながら叫んだ。
客観的には雪に埋もれながらよろめき歩いているとしか見えないが、彼自身の認識では、自邸に向かって力強く駆けていた。
あの凶暴な双子たちが攻めてくるというのに、伯父のせいで避難できなかった。だが標的が弓庭後家とわかっていて、そこにとどまるなど愚の骨頂。
その点、娼館ならば非戦闘員の女だらけだから、攻撃の対象外だろう。趣味と実益を兼ねた避難先だ。
己の賢さに感動しつつ、意気揚々とやって来たのに。
娼館はもぬけの殻。娼館も賭博場もどこもかしこも、皆とうに避難していたのだ。
「だったらぼくも連れてけよーっ!」
むなしく叫んだ直後、護衛も無しでひとりぼっちの不用心さに思い至った。母もきっと心配しているだろう。
あわてて踵を返して帰路につこうとしたとき、遠くに獰猛に吠え猛る声を聞いた。
「あれは……寒月に青月!」
間違いない。つい先日、獣化した双子に伯父と母がボコボコにされた際、聞いたばかりだ。
気づけば双子の声だけでなく、大勢の声や物音が風に乗って運ばれてくる。加えて、これは――まごうことなき血のにおい。
もしや総攻撃が始まったのだろうか。
「早いじゃん! 王子のぼくがこっちにいるのに、躊躇なく攻撃すんのかよ!」
父も……もう、自分を見捨てたのだろうか。
皓月はキュッと痛んだ胸を押さえた。
切なさで苦しい。
単に運動不足で心臓が悲鳴を上げているだけかもしれないが。
自分がほんの少し、双子より劣っていることを、皓月は知っている。
双子ほど強くないし、彼らほど運動神経も良くないし、身長も脚の長さも負けている。
だが頭の出来は似たようなものだろう。むしろ自分のほうが優秀かもしれない。双子がやたらとモテるのも王都育ちだからで、自分だって王都にいれば今よりもっとモテるはず。目も二人より大きいし、鼻だって丸さに色気がにじんでいると女たちから何度も言われた。
でも……。
父から褒められたことは、一度もない。
いや、昔はよく褒められた。
たまに王都に行くと喜んでくれて、小さな努力を大げさなほど称えてくれた。
だがいつからか、それも絶えた。
それどころか自分のせいで、父が母を叱る。
双子や王女だって自分勝手で傍若無人なのに、自分ばかりが不出来扱い。自分と母ばかり責められる。
「だから見捨てるのですか? 父上。もうぼくのことなど、不要なのですか……?」
できることなら自分だって、父が誇りにしてくれる王子になってみたい。
じわりと涙が浮かんだそのとき、後頭部にボコッと何かを投げつけられて、その衝撃で舌を噛んだ。
「誰だ!」
ギョキッと周囲を睨んでも、人の気配は無い。
不気味な地響きや吠え猛る声、雑多な音に焦げ臭いにおいなどが急速に近づいてきており、弓庭後側の防衛がどんどん押し戻されていることは伝わってくるが。
「まったく。悲しい涙のぼくに追い討ちをかけるとは」
後頭部をさすりながら、飛んできた何かを探して雪面を見た。吹雪で視界が悪く、落下したものの上にもすでに軽く雪が積もっている。
屈んで雪の中からそれを拾い上げると、パタパタと血が滴る。
肘の下から千切れたての腕だった。
「え」
一瞬、理解が追いつかずにいたところへ、次々いろんな物が飛んできた。竜巻に巻き込まれたみたいに。
兜。籠手。鎧の一部。こびりついた血だらけの肉片。
皓月は大きな目をさらに見ひらき、手にした腕を放り出しながら悲鳴を上げた。
「んっぎゃあぁぁぁぁーッ!」
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