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第12章 マルム茸とは
こうしてこうして、
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「ひゃうっ! あっ、あっ、あっ」
ググッと窄まりをこじ開けられて、張り出した部分を迎え入れようと、自然、襞がうねった。その生々しい感覚が脳を直撃する。無意識に侵入を阻止すべく締め付けてしまい、寒月が呻いた。
「せっま……痛いか? アーネスト」
ドッと汗が噴き出してきたが、首を横に振った。
マルムが優秀すぎて、これほど大きいものを受け入れようとしているのに、不思議なほど痛みはない。けれどそのぶん、後孔がじわじわ広がる圧迫感や、下腹に寒月が入ってくる実感が生々しくて、頬がカアッと火照った。
「い、痛くない、けど……」
「うん? 痛かったら言えよ。すぐやめる、からっ」
優しく髪を撫でてくれた寒月。
なのに言った直後にグッと腰を突き入れてきて、ずぶりと雁の部分が完全に中に収まってしまった。やめると言いつつ挿れるって!
しかも、あらかじめ中まで施されていたマルムのぬめりが挿入を促し、いきなり感じる箇所をグリッと押される。
強烈な刺激に背筋が仰け反った。
「ひあっ! ああぁっ」
びくびくっと全身に震えが走って、僕のものから白濁した液が飛び出す。
「アーネスト……挿れただけでイったのか?」
金の髪をかき上げた寒月が、嬉しそうに笑う。
「うー。だって……」
恥ずかしくて涙ぐむと、支えていた僕の上体をそっと床に横たえた青月が、精液を絞り出すように性器を扱いてきた。イったばかりで敏感になっているから、快感を持続させられて太腿がプルプル震える。
「だめぇ、それ、ダメ……やああ」
「泣かなくていい。お前が感じてくれたほうが、俺たちも感じる」
「マジそれ。可愛すぎてタマ破裂すっかと思った」
「は、破裂!?」
「マジで心配すんなよ。どんだけ可愛いん、だ」
またも語尾に合わせてズンと突き入れられ、太く長いものがズブズブと奥へ侵入してくる。
「あっ、あっ、あー……」
グッ、グッ、と腰を突き入れられる動きに合わせて、耳をふさぎたくなるような声が自分の口から漏れた。
確実に深くなる侵入に心はおののいているのに、青月に扱かれている性器は、またも淫らに頭をもたげている。
揺さぶられながら、恥ずかしい声が次々溢れた。
「ああ、あ……気持ち、い……」
もうダメだ。何も考えられない。
「気持ちいいか。最高だなアーネスト」
「よかった」
双子は優しい笑みを浮かべているけど、二人が抑えていたであろう欲望が、このとき一気に燃え上がったのがわかった。
緑と青の二対の瞳に、野性味が宿っている。
ぼんやりと見つめ返していたら、寒月に両脚を持ち上げられた。さらに大きく脚をひらかれ、恥ずかしい部分が二人の視線に晒される。
「やっ、見ないで……」
額に落ちる髪をうるさそうにかき上げなから、寒月が、口の端をぺろりと舐める。
「すっげえエロい眺め。お前のココがめいっぱい広がって、俺のを咥え込んでる」
「やっ、見るなぁ」
「見るさ。お前は俺たちの嫁なんだから」
欲望を剥き出した瞳に射抜かれて、寒月を受け入れている箇所が、欲望に煽られてひくついた。
「うわ締まる……やべえ、超きもちいい」
「はあっ、はあっ、あっ、んっ」
二人から犯されることを、全身が欲している。
とうに屹立した僕のものは、少しずつ挿入を深くする動きに合わせて揺れながら先走りをこぼしている。
喘ぎ続ける唇を青月の口づけに封じられて、夢中で舌を絡ませると、まとわりつくような快楽に躰を支配された。
全身、どこもかしこも性感帯になったみたいだ。
気持ち良すぎてわけがわからない。
「ふ、んっ……はあっ、んんーっ!」
寒月が緩やかに動き出し、口づけの合間に、こらえきれず声を上げた。
唇を離した青月が、繋がっている部分に目を向ける。
「さすがに全部は無理か」
「ああ……もう少し我慢だ、我慢」
ずるずると引き抜かれ、浅く深く挿入され。そのたび結合部から、クチュクチュと卑猥な音がする。
でも僕はもっと淫らだ。
「あっ、ああ……っあ、あ、あ」
二人に見られているのに自分から腰を振って、もっと深いところで感じたくて、寒月のものにお尻を押しつけてしまう。
「エロすぎる。たまんねえ」
情欲に満ちたため息をついて、寒月が荒々しく腰を動かした。
いっぱいに入っていたものを急に引き抜かれて、嬌声を上げた次の瞬間、グプッと音を立てて一気に突き入れられた。
続けざまに、激情をぶつけるように揺さぶられ、激しくなる律動が、僕を欲しくて欲しくてたまらないと訴えている。取り繕うことのない剥き出しの欲望が、僕を喰らい尽くそうとしている。
求められる喜びがさらなる快感を呼び、寒月のものを締めつけた。
「く……ッ!」
「ひゃうっ! あんっ、あんっ、いっ、イく、ああー……ッ!」
ガツガツとすごい速さで突き上げられて、揺さぶれながら射精した。
ポタポタとお腹に飛び散らせ、快感に麻痺する動きが、後孔に含んだものをビクビクと断続的に締めつける。
「はあっ、――搾り取られる」
動きを止めた寒月が腰を引こうとしたので、あわてて引きとめた。
「抜かないで! な、中で……お願い」
達した余韻に潤む目でそう言ったら、寒月が「うっ」と赤くなった。
「お前の執事は正しい。鼻血噴くかと思った。――本当に良いのか?」
「ん、んっ」
コクコクうなずくと、寒月はどこかつらそうな表情になり、伸びあがって口づけてきた。
そのぶん挿入が深くなり、深いところでズプズプと抜き挿しされて、またも嬌声が溢れ出る。射精したばかりなのに、一向に淫らな熱が去ってくれない。
「愛してるアーネスト。お前だけだ」
口づけをほどいて囁かれ、ググッと腰を押し込まれた。
「……あ、あ……」
内壁に熱い迸りを感じる。
ひどく切ないような満ち足りたような気持ちに襲われ、寒月の首に腕を回してすがりついた。
ググッと窄まりをこじ開けられて、張り出した部分を迎え入れようと、自然、襞がうねった。その生々しい感覚が脳を直撃する。無意識に侵入を阻止すべく締め付けてしまい、寒月が呻いた。
「せっま……痛いか? アーネスト」
ドッと汗が噴き出してきたが、首を横に振った。
マルムが優秀すぎて、これほど大きいものを受け入れようとしているのに、不思議なほど痛みはない。けれどそのぶん、後孔がじわじわ広がる圧迫感や、下腹に寒月が入ってくる実感が生々しくて、頬がカアッと火照った。
「い、痛くない、けど……」
「うん? 痛かったら言えよ。すぐやめる、からっ」
優しく髪を撫でてくれた寒月。
なのに言った直後にグッと腰を突き入れてきて、ずぶりと雁の部分が完全に中に収まってしまった。やめると言いつつ挿れるって!
しかも、あらかじめ中まで施されていたマルムのぬめりが挿入を促し、いきなり感じる箇所をグリッと押される。
強烈な刺激に背筋が仰け反った。
「ひあっ! ああぁっ」
びくびくっと全身に震えが走って、僕のものから白濁した液が飛び出す。
「アーネスト……挿れただけでイったのか?」
金の髪をかき上げた寒月が、嬉しそうに笑う。
「うー。だって……」
恥ずかしくて涙ぐむと、支えていた僕の上体をそっと床に横たえた青月が、精液を絞り出すように性器を扱いてきた。イったばかりで敏感になっているから、快感を持続させられて太腿がプルプル震える。
「だめぇ、それ、ダメ……やああ」
「泣かなくていい。お前が感じてくれたほうが、俺たちも感じる」
「マジそれ。可愛すぎてタマ破裂すっかと思った」
「は、破裂!?」
「マジで心配すんなよ。どんだけ可愛いん、だ」
またも語尾に合わせてズンと突き入れられ、太く長いものがズブズブと奥へ侵入してくる。
「あっ、あっ、あー……」
グッ、グッ、と腰を突き入れられる動きに合わせて、耳をふさぎたくなるような声が自分の口から漏れた。
確実に深くなる侵入に心はおののいているのに、青月に扱かれている性器は、またも淫らに頭をもたげている。
揺さぶられながら、恥ずかしい声が次々溢れた。
「ああ、あ……気持ち、い……」
もうダメだ。何も考えられない。
「気持ちいいか。最高だなアーネスト」
「よかった」
双子は優しい笑みを浮かべているけど、二人が抑えていたであろう欲望が、このとき一気に燃え上がったのがわかった。
緑と青の二対の瞳に、野性味が宿っている。
ぼんやりと見つめ返していたら、寒月に両脚を持ち上げられた。さらに大きく脚をひらかれ、恥ずかしい部分が二人の視線に晒される。
「やっ、見ないで……」
額に落ちる髪をうるさそうにかき上げなから、寒月が、口の端をぺろりと舐める。
「すっげえエロい眺め。お前のココがめいっぱい広がって、俺のを咥え込んでる」
「やっ、見るなぁ」
「見るさ。お前は俺たちの嫁なんだから」
欲望を剥き出した瞳に射抜かれて、寒月を受け入れている箇所が、欲望に煽られてひくついた。
「うわ締まる……やべえ、超きもちいい」
「はあっ、はあっ、あっ、んっ」
二人から犯されることを、全身が欲している。
とうに屹立した僕のものは、少しずつ挿入を深くする動きに合わせて揺れながら先走りをこぼしている。
喘ぎ続ける唇を青月の口づけに封じられて、夢中で舌を絡ませると、まとわりつくような快楽に躰を支配された。
全身、どこもかしこも性感帯になったみたいだ。
気持ち良すぎてわけがわからない。
「ふ、んっ……はあっ、んんーっ!」
寒月が緩やかに動き出し、口づけの合間に、こらえきれず声を上げた。
唇を離した青月が、繋がっている部分に目を向ける。
「さすがに全部は無理か」
「ああ……もう少し我慢だ、我慢」
ずるずると引き抜かれ、浅く深く挿入され。そのたび結合部から、クチュクチュと卑猥な音がする。
でも僕はもっと淫らだ。
「あっ、ああ……っあ、あ、あ」
二人に見られているのに自分から腰を振って、もっと深いところで感じたくて、寒月のものにお尻を押しつけてしまう。
「エロすぎる。たまんねえ」
情欲に満ちたため息をついて、寒月が荒々しく腰を動かした。
いっぱいに入っていたものを急に引き抜かれて、嬌声を上げた次の瞬間、グプッと音を立てて一気に突き入れられた。
続けざまに、激情をぶつけるように揺さぶられ、激しくなる律動が、僕を欲しくて欲しくてたまらないと訴えている。取り繕うことのない剥き出しの欲望が、僕を喰らい尽くそうとしている。
求められる喜びがさらなる快感を呼び、寒月のものを締めつけた。
「く……ッ!」
「ひゃうっ! あんっ、あんっ、いっ、イく、ああー……ッ!」
ガツガツとすごい速さで突き上げられて、揺さぶれながら射精した。
ポタポタとお腹に飛び散らせ、快感に麻痺する動きが、後孔に含んだものをビクビクと断続的に締めつける。
「はあっ、――搾り取られる」
動きを止めた寒月が腰を引こうとしたので、あわてて引きとめた。
「抜かないで! な、中で……お願い」
達した余韻に潤む目でそう言ったら、寒月が「うっ」と赤くなった。
「お前の執事は正しい。鼻血噴くかと思った。――本当に良いのか?」
「ん、んっ」
コクコクうなずくと、寒月はどこかつらそうな表情になり、伸びあがって口づけてきた。
そのぶん挿入が深くなり、深いところでズプズプと抜き挿しされて、またも嬌声が溢れ出る。射精したばかりなのに、一向に淫らな熱が去ってくれない。
「愛してるアーネスト。お前だけだ」
口づけをほどいて囁かれ、ググッと腰を押し込まれた。
「……あ、あ……」
内壁に熱い迸りを感じる。
ひどく切ないような満ち足りたような気持ちに襲われ、寒月の首に腕を回してすがりついた。
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