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4.アールト・ド・ロバル
ナンパな痴漢疑惑
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「それじゃあ結局グレイグと、最後まで致さなかったのですね?」
「ああ。彼がアナルセックスを完遂したところで、新妻との房事にはあまり意味がなかろうし」
「それ、最初からわかってましたよね?」
「実践で学んで自信をつけることこそ、肝心だったのだ」
先日グレイグを全裸開脚させていた執務室で、リーリウスはシュナイゼに『運命の人捜し』の結果報告をしていた。
先刻レダリオが承認待ちの書類をどっさり置いて行ったが、机に置いたままだった潤滑油の小瓶を、「香水ですか?」と見ていた。用途がバレなくて幸いだった。
リーリウスはその小瓶を手のひらで転がしながら、意地っ張りの青年を思い出して微笑んだ。
「それに本人の自覚はもう少し先だろうけれど、彼は女性より男性とするセックスを好むと思う。妻となる人は愛人容認派らしいから、いずれ彼も男の愛人を持つだろうね」
「ならやっぱり、最後まで経験させておいたほうがよかったのでは?」
「いや。女性との初体験が義務になるなら、せめて男性と初めて躰をつなぐときは、本当に愛し合える人であってほしい」
「……なるほど。それはよくわかります」
シュナイゼが真面目な顔で首肯した。
「我々だって、未だバックバージンだけは死守していますからね」
「そうとも。真に愛する人から『どうしても』と懇願されて初めて、決死の覚悟で差し出す未踏の地なのだ。しかし私はできることなら未開のまま一生を終えたい」
「その点、俺も殿下も保守的と言えますな」
「そうだね」
実を言えばグレイグは、リーリウスと最後まですることを望んでいた。
「この先は、ちゃんと恋愛をするそのときまで、大事にとっておきなさい」と言い聞かせると、目尻を赤くして言い張った。
「ちゃんとした恋愛って何です!? そんなのきっと、僕には一生無縁だ……」
「いや、そなたを心からだいじに想う者が必ず現れる。父君の価値観じゃなく、そなた自身の目で見ていてごらん」
気休めを言ったわけではない。
高慢な鎧を捨て去れば、グレイグは驚くほど愛嬌たっぷりで可愛い。すぐに怒るところすら愛おしい。もしも『運命の人』と出会っていなければ、リーリウスも最後まで致していたかもしれない。
数え切れぬほど多くの人と交流を重ねたリーリウスから見ても、本当に魅力的なのだから。この先、彼に夢中になる者が次々現れるだろう。
その中にグレイグの運命の人がいることを、願わずにいられない。
「なんせ箱入りで人を見る目は頼りないから、信頼できる人物が現れるまで、おかしな虫がつかぬよう見守ってやらねばな」
「見守り対象がまた増えましたね」
「それもまた楽しかろう」
そういうわけで、『運命の人捜し』の続行が決まった。
☆ ★ ☆
レダリオから課された大量の書類仕事が片付いたところで、外の新鮮な空気を吸いながら休憩しようと廊下を歩いていると、前方から話し声が聞こえてきた。
(この声は)
レダリオと、王太子――リーリウスの兄の声だ。
「ではリーリウスは、そなたにもレナータ王女の件を話さぬのか」
「さようです、王太子殿下」
「ビアンカ嬢のことも、イルメラ嬢のことも?」
(これはまずい)
リーリウスは素早く、彼らの死角になる場所に隠れた。
兄が口にしたのは、リーリウスの妃候補として打診されている女性たちの名だ。
以前から「会うだけ会ってみなさい」と言われていたのだが、仮装舞踏会での一件以降は、
「運命の人を見つけたから、もう必要ありません」
そうきっぱり断っていた。
すると毎回「それはどこの何という方だ」と訊かれ、そのたび「さて誰でしょう」と答えておいたのだが……答えになっていなかったようだ。
兄の大きなため息が聞こえてきた。
「やれやれ。そなたにも話さぬとなると、本気で眼中に無いのだな。素晴らしい女性ばかりと思うのだが……無理強いもしたくないし。
しかし『運命の人』云々というのは、本当なのだろうか。本気なら、なぜ名前を明かさぬのだろう」
リーリウスはそそくさとその場を離れた。
名を明かしたいのはやまやまだが、今はまだかなわぬ話。
(彼のほうから名乗り出てくれれば良いのだけれど)
それまでは、『運命の人候補』に片っ端から会うしかない。
残るは三人。
伯爵家次男のフランセ・ブリス・ド・カーロン。
子爵家三男のルイス・ド・コンバルト。
それから……
考えごとをしていたら、自然と足が庭園に向いていた。
(ケニーはいるかな)
『愛の矢』をくれた、弟みたいに可愛い、童顔の庭師ケニー。
今日も会えたら、縁起の良い花を胸に飾ってくれた礼を言おうとリーリウスは思った。おかげでマリウスやグレイグという愛らしい青年たちと、立て続けに親しくなれたのだから。
と、またも話し声がして足が止まる。
しかし今回は……
「ち、違います! 殿下はそんな方ではありませんっ」
困惑した響きのケニーの声。
急ぎ足でそちらへ向かうと、若い男の声で
「なら、どうして一国の王子が、庭師と親しくするのか教えてくれ」
そんな言葉が耳に入った。
どうやら自分が話題にのぼっているようだ。
噂されるのは慣れているのでかまわないが、可愛いケニーを困らせているなら見過ごせない。
(いったいどこの馬の骨だ)
迷路のような生け垣を抜けた先、二人の前に歩み出ると、彼らの口から驚きの声が上がった。
「リーリウス殿下!?」
目を丸くしたケニーの細い腕が、見知らぬ青年に捕まれている。
リーリウスは顔をしかめてその男を見た。
褐色の髪に茶色い瞳。
仕立ての良い身なりや雰囲気からして、庭師をナンパしに侵入した痴漢というわけではなさそうだ。が、貴族としても見おぼえが無い。
「そなたは?」
尋ねると、相手はあわてて片膝をついた。
「失礼いたしました! 自分は隣国タウラエスのロバル子爵家次男、アールト・ド・ロバルと申します」
「アールト……というと……」
ナンパな痴漢と疑った相手は、『運命の人候補』のひとりだった。
「ああ。彼がアナルセックスを完遂したところで、新妻との房事にはあまり意味がなかろうし」
「それ、最初からわかってましたよね?」
「実践で学んで自信をつけることこそ、肝心だったのだ」
先日グレイグを全裸開脚させていた執務室で、リーリウスはシュナイゼに『運命の人捜し』の結果報告をしていた。
先刻レダリオが承認待ちの書類をどっさり置いて行ったが、机に置いたままだった潤滑油の小瓶を、「香水ですか?」と見ていた。用途がバレなくて幸いだった。
リーリウスはその小瓶を手のひらで転がしながら、意地っ張りの青年を思い出して微笑んだ。
「それに本人の自覚はもう少し先だろうけれど、彼は女性より男性とするセックスを好むと思う。妻となる人は愛人容認派らしいから、いずれ彼も男の愛人を持つだろうね」
「ならやっぱり、最後まで経験させておいたほうがよかったのでは?」
「いや。女性との初体験が義務になるなら、せめて男性と初めて躰をつなぐときは、本当に愛し合える人であってほしい」
「……なるほど。それはよくわかります」
シュナイゼが真面目な顔で首肯した。
「我々だって、未だバックバージンだけは死守していますからね」
「そうとも。真に愛する人から『どうしても』と懇願されて初めて、決死の覚悟で差し出す未踏の地なのだ。しかし私はできることなら未開のまま一生を終えたい」
「その点、俺も殿下も保守的と言えますな」
「そうだね」
実を言えばグレイグは、リーリウスと最後まですることを望んでいた。
「この先は、ちゃんと恋愛をするそのときまで、大事にとっておきなさい」と言い聞かせると、目尻を赤くして言い張った。
「ちゃんとした恋愛って何です!? そんなのきっと、僕には一生無縁だ……」
「いや、そなたを心からだいじに想う者が必ず現れる。父君の価値観じゃなく、そなた自身の目で見ていてごらん」
気休めを言ったわけではない。
高慢な鎧を捨て去れば、グレイグは驚くほど愛嬌たっぷりで可愛い。すぐに怒るところすら愛おしい。もしも『運命の人』と出会っていなければ、リーリウスも最後まで致していたかもしれない。
数え切れぬほど多くの人と交流を重ねたリーリウスから見ても、本当に魅力的なのだから。この先、彼に夢中になる者が次々現れるだろう。
その中にグレイグの運命の人がいることを、願わずにいられない。
「なんせ箱入りで人を見る目は頼りないから、信頼できる人物が現れるまで、おかしな虫がつかぬよう見守ってやらねばな」
「見守り対象がまた増えましたね」
「それもまた楽しかろう」
そういうわけで、『運命の人捜し』の続行が決まった。
☆ ★ ☆
レダリオから課された大量の書類仕事が片付いたところで、外の新鮮な空気を吸いながら休憩しようと廊下を歩いていると、前方から話し声が聞こえてきた。
(この声は)
レダリオと、王太子――リーリウスの兄の声だ。
「ではリーリウスは、そなたにもレナータ王女の件を話さぬのか」
「さようです、王太子殿下」
「ビアンカ嬢のことも、イルメラ嬢のことも?」
(これはまずい)
リーリウスは素早く、彼らの死角になる場所に隠れた。
兄が口にしたのは、リーリウスの妃候補として打診されている女性たちの名だ。
以前から「会うだけ会ってみなさい」と言われていたのだが、仮装舞踏会での一件以降は、
「運命の人を見つけたから、もう必要ありません」
そうきっぱり断っていた。
すると毎回「それはどこの何という方だ」と訊かれ、そのたび「さて誰でしょう」と答えておいたのだが……答えになっていなかったようだ。
兄の大きなため息が聞こえてきた。
「やれやれ。そなたにも話さぬとなると、本気で眼中に無いのだな。素晴らしい女性ばかりと思うのだが……無理強いもしたくないし。
しかし『運命の人』云々というのは、本当なのだろうか。本気なら、なぜ名前を明かさぬのだろう」
リーリウスはそそくさとその場を離れた。
名を明かしたいのはやまやまだが、今はまだかなわぬ話。
(彼のほうから名乗り出てくれれば良いのだけれど)
それまでは、『運命の人候補』に片っ端から会うしかない。
残るは三人。
伯爵家次男のフランセ・ブリス・ド・カーロン。
子爵家三男のルイス・ド・コンバルト。
それから……
考えごとをしていたら、自然と足が庭園に向いていた。
(ケニーはいるかな)
『愛の矢』をくれた、弟みたいに可愛い、童顔の庭師ケニー。
今日も会えたら、縁起の良い花を胸に飾ってくれた礼を言おうとリーリウスは思った。おかげでマリウスやグレイグという愛らしい青年たちと、立て続けに親しくなれたのだから。
と、またも話し声がして足が止まる。
しかし今回は……
「ち、違います! 殿下はそんな方ではありませんっ」
困惑した響きのケニーの声。
急ぎ足でそちらへ向かうと、若い男の声で
「なら、どうして一国の王子が、庭師と親しくするのか教えてくれ」
そんな言葉が耳に入った。
どうやら自分が話題にのぼっているようだ。
噂されるのは慣れているのでかまわないが、可愛いケニーを困らせているなら見過ごせない。
(いったいどこの馬の骨だ)
迷路のような生け垣を抜けた先、二人の前に歩み出ると、彼らの口から驚きの声が上がった。
「リーリウス殿下!?」
目を丸くしたケニーの細い腕が、見知らぬ青年に捕まれている。
リーリウスは顔をしかめてその男を見た。
褐色の髪に茶色い瞳。
仕立ての良い身なりや雰囲気からして、庭師をナンパしに侵入した痴漢というわけではなさそうだ。が、貴族としても見おぼえが無い。
「そなたは?」
尋ねると、相手はあわてて片膝をついた。
「失礼いたしました! 自分は隣国タウラエスのロバル子爵家次男、アールト・ド・ロバルと申します」
「アールト……というと……」
ナンパな痴漢と疑った相手は、『運命の人候補』のひとりだった。
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