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第1章 ちびヨメ爆誕
ちっちゃくなった
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レオンハルトは、無言で目の前の子供を見つめた。
とても愛らしい子だ。
名匠の手による人形みたいに、繊細なつくりの。
幼児特有の丸みのある頬はほんのり桃色に染まり、透き通るような琥珀色の瞳がハッとするほど美しい。いかにも柔らかそうな薄茶色の髪は、絹のようにつややかだ。
こざっぱりとした身なりは庶民風だが、街中を駆け回っているような子らとは明らかに趣が違った。
レオンハルトは「ふむ」と呟き、念を入れて尋ねてみた。
「もう一度教えてほしい。きみの名前は?」
「ユーチア・クリプチナ……でちゅ」
「なるほど」
震えながらも答えてくれた幼児にうなずき、レオンハルトはフランツを睨んだ。
「ユーシア・クリプシナではない、ユーチア・クリプチナだ。二十歳の男と子供を間違えて連れてくる奴があるか」
「んなわけないじゃないですか」
「……で?」
説明を促すと、フランツは心得顔でうなずき、「実はですね」と涙ぐむユーチアの頭を撫でながら本題に入った。
「襲撃現場を捜索していたところ、下僕の生き残りを部下が発見したのです。深手を負っていたので入院させてきましたが、その者によると、一行はユーシア様のほかに護衛騎士が二人、下僕が三人の計六名だったそうで」
「六人? たった? 護衛が二人だと?」
顔をしかめてユーチアを見下ろすと、ビクンと文字通り跳び上がった。
なぜそんなにいちいち怯えるのか。ちょっと目つきが凶悪なだけなのに。
だがレオンハルトと目が合っただけでギャン泣きする子供も珍しくないので、それよりはマシだと自分に言い聞かせ、「ね、驚きますよね!」とこぶしを握るフランツに視線を戻した。
「伯爵家令息の晴れの門出とは思えぬ手薄さです。ちなみに馬車も、壊される前からオンボロだったろうなという代物でした。……おっと、申しわけない」
オンボロ馬車と言われて悲しそうにフランツを見上げたユーチアに、あわてて謝っている。
しかしそれはさらに驚きの事実だ。イシュトファン家からは、王族が使う儀装馬車だろうと良血統の若駒を十頭だろうと、余裕で買える額の支度金を渡したというのに。カビ息子をオンボロ馬車に乗せ、護衛の人件費まで抑えて寄越すとは。
(コバエ伯爵めが、喧嘩を売っているのか?)
内心ムッとしたが、小さい躰をさらに小さく縮めているユーチアを見て、そこはひとまず脇に置く。
「生き残った従者は、その下僕ひとりか?」
「もうひとり下僕がいたはずですが、見つかっていないので生死不明です。で、ですね。ユーチ……ユーシア様についてなのですが、生き残った下僕の証言によると」
そこでフランツはユーチアの前にしゃがみ込み、「話して大丈夫かい?」と心配そうに尋ねた。するとユーチアは「大じょぶでちゅ」としっかりうなずく。
(なぜフランツ相手だとぷるぷるしない)
ひいきだ。
そんな胸の内のぼやきは露ほども感じさせぬよう、得意の無表情を保って二人を見る。が、フランツから再び「目! 目!」と注意された。
気づけばユーチアが、またもレオンハルトを見て涙ぐんでいる。
「慣れない子にレオンハルト様の眼光は猛獣並みの怖さなんですってば。しばらく半目でいてください」
「……納得いかん……」
しかし子供を泣かせるのは本意ではない。
仕方なく半目でユーシアを見ると、びっくりしたのか大きな目がさらに大きくひらかれた。
(怯えてはいない。よし)
代わりにフランツが肩と声を震わせているが、報告は続く。
「下僕は、馬車から引きずり出されたユーシア様が首を斬られるのを見たと証言しました。生きているとはとても思えないと。実際、俺も馬車のそばに大量の血だまりを確認しています。しかし、その現場にて、隠れていたこのユーシア様を発見したのです!」
「ジャーン!」と両手でユーチアを示すのを、レオンハルトは半目で眺めた。
「……一日だけ休暇をやるから、書類仕事をしながらゆっくり休んでこい」
「それは休暇じゃなく在宅勤務というのです。違いますよ、疲労でイカれてしまったわけではありません! その根拠は」
言い募ろうとするのを一旦遮り、レオンハルトは半目のままユーチアを見下ろした。
「先にきみに訊こう。きみは迷子ではないのか? もしくは、この男がきみをさらってきたのであれば、今すぐ牢にぶち込んでやるから言いなさい」
「ひどい!」と抗議するフランツの服の裾を握って、ユーチアが横に首を振った。
「違いまちゅ。フランチュちゃんは僕をたちゅけてくれまちた」
「フランチュちゃん……だと……!?」
舌足らずな発音が面白くて思わずカッと目を瞠ったレオンハルトに、ユーチアが「ひょえっ!」と小さく叫んだ。
「ちゅ、ちゅみまちぇん。ごめんなちゃい」
「怒ったわけではない。謝る必要はない」
フランツから注意される前に半目に戻したレオンハルトに、ユーチアがこわごわ話しかけてきた。
「ちっちゃくなってから、上手く話ちぇないのでちゅ……」
「ちっちゃくなってから……ということはつまり、きみは正真正銘のクリプシナ伯爵家のユーシアくんで、二十歳の男がちっちゃくなったと主張するのだな?」
「はい、ちょうでちゅ!」
コクコクうなずく姿が愛らしい。
しかしわかっているのだろうか、この子は。
「だとしたらきみは、この俺と結婚せねばならないのだぞ?」
これを言えば恐ろしくて、本当のことを言うのではとレオンハルトは思ったのだが。
予想に反して、ユーチアの頬がポッと色づいた。そうしてモジモジと小さな両手の指を組んでから、意を決したようにレオンハルトを見上げてこう言った。
「あの、あの……本当に僕をおヨメちゃんに、ちてくれるのでちゅか?」
「ん? 一応ユーシアくんとはそういう約束になっているが」
「ふおぉ……! ありがとーごじゃいまちゅ! 僕、二番目のおヨメちゃんでも嬉ちいでちゅ!」
「二番目の嫁? どういうことだ?」
「はっ!」
ユーチアは一歩あとずさり、両手を口にあてて「ちっぱい」と呟いた。
「人ちゃまの秘みちゅに踏み込んではダメ。万事控えめに」
「ひみちゅ?」
「ちゅまと子がいること、ちらないフリちゅる」
「ちゅまちゅる?」
小さなこぶしをきゅっと握って、ユーチアは何やらひとりで決意を固めている。
そうして、大きな瞳でまっすぐレオンハルトを見つめてきた。
「あの、あの! 僕のことは呼びちゅてでかまいまちぇん! あの、ふちゅちゅか者でちゅが、どおぞよろちくお願いいたちまちゅ!」
「……なん、だと……!?」
まさか自分との結婚話に、引くどころか食いついてくる子供がいるとは思わなかった。
驚きのあまり半目を忘れてカッと目を見ひらくと、ユーチアがまたビクッと跳び上がり、「あうぅ」と涙ぐむ。
そんな二人の様子を見ていたフランツが、ため息をついてレオンハルトに助言してきた。
「レオンハルト様。信じられないお気持ちはよーくわかりますが、まずは彼の話を聴いてみてください」
「話せるね?」と振り向いたフランツに、ユーチアがコクコクうなずく。
確かに、このままではいろいろ腑に落ちない。
「では、聴かせてもらおう」
レオンハルトはユーチアに椅子をすすめて、フランツに茶と菓子を用意するよう命じてから、自分も斜め向かいに丸椅子を持ってきて腰を下ろした。
とても愛らしい子だ。
名匠の手による人形みたいに、繊細なつくりの。
幼児特有の丸みのある頬はほんのり桃色に染まり、透き通るような琥珀色の瞳がハッとするほど美しい。いかにも柔らかそうな薄茶色の髪は、絹のようにつややかだ。
こざっぱりとした身なりは庶民風だが、街中を駆け回っているような子らとは明らかに趣が違った。
レオンハルトは「ふむ」と呟き、念を入れて尋ねてみた。
「もう一度教えてほしい。きみの名前は?」
「ユーチア・クリプチナ……でちゅ」
「なるほど」
震えながらも答えてくれた幼児にうなずき、レオンハルトはフランツを睨んだ。
「ユーシア・クリプシナではない、ユーチア・クリプチナだ。二十歳の男と子供を間違えて連れてくる奴があるか」
「んなわけないじゃないですか」
「……で?」
説明を促すと、フランツは心得顔でうなずき、「実はですね」と涙ぐむユーチアの頭を撫でながら本題に入った。
「襲撃現場を捜索していたところ、下僕の生き残りを部下が発見したのです。深手を負っていたので入院させてきましたが、その者によると、一行はユーシア様のほかに護衛騎士が二人、下僕が三人の計六名だったそうで」
「六人? たった? 護衛が二人だと?」
顔をしかめてユーチアを見下ろすと、ビクンと文字通り跳び上がった。
なぜそんなにいちいち怯えるのか。ちょっと目つきが凶悪なだけなのに。
だがレオンハルトと目が合っただけでギャン泣きする子供も珍しくないので、それよりはマシだと自分に言い聞かせ、「ね、驚きますよね!」とこぶしを握るフランツに視線を戻した。
「伯爵家令息の晴れの門出とは思えぬ手薄さです。ちなみに馬車も、壊される前からオンボロだったろうなという代物でした。……おっと、申しわけない」
オンボロ馬車と言われて悲しそうにフランツを見上げたユーチアに、あわてて謝っている。
しかしそれはさらに驚きの事実だ。イシュトファン家からは、王族が使う儀装馬車だろうと良血統の若駒を十頭だろうと、余裕で買える額の支度金を渡したというのに。カビ息子をオンボロ馬車に乗せ、護衛の人件費まで抑えて寄越すとは。
(コバエ伯爵めが、喧嘩を売っているのか?)
内心ムッとしたが、小さい躰をさらに小さく縮めているユーチアを見て、そこはひとまず脇に置く。
「生き残った従者は、その下僕ひとりか?」
「もうひとり下僕がいたはずですが、見つかっていないので生死不明です。で、ですね。ユーチ……ユーシア様についてなのですが、生き残った下僕の証言によると」
そこでフランツはユーチアの前にしゃがみ込み、「話して大丈夫かい?」と心配そうに尋ねた。するとユーチアは「大じょぶでちゅ」としっかりうなずく。
(なぜフランツ相手だとぷるぷるしない)
ひいきだ。
そんな胸の内のぼやきは露ほども感じさせぬよう、得意の無表情を保って二人を見る。が、フランツから再び「目! 目!」と注意された。
気づけばユーチアが、またもレオンハルトを見て涙ぐんでいる。
「慣れない子にレオンハルト様の眼光は猛獣並みの怖さなんですってば。しばらく半目でいてください」
「……納得いかん……」
しかし子供を泣かせるのは本意ではない。
仕方なく半目でユーシアを見ると、びっくりしたのか大きな目がさらに大きくひらかれた。
(怯えてはいない。よし)
代わりにフランツが肩と声を震わせているが、報告は続く。
「下僕は、馬車から引きずり出されたユーシア様が首を斬られるのを見たと証言しました。生きているとはとても思えないと。実際、俺も馬車のそばに大量の血だまりを確認しています。しかし、その現場にて、隠れていたこのユーシア様を発見したのです!」
「ジャーン!」と両手でユーチアを示すのを、レオンハルトは半目で眺めた。
「……一日だけ休暇をやるから、書類仕事をしながらゆっくり休んでこい」
「それは休暇じゃなく在宅勤務というのです。違いますよ、疲労でイカれてしまったわけではありません! その根拠は」
言い募ろうとするのを一旦遮り、レオンハルトは半目のままユーチアを見下ろした。
「先にきみに訊こう。きみは迷子ではないのか? もしくは、この男がきみをさらってきたのであれば、今すぐ牢にぶち込んでやるから言いなさい」
「ひどい!」と抗議するフランツの服の裾を握って、ユーチアが横に首を振った。
「違いまちゅ。フランチュちゃんは僕をたちゅけてくれまちた」
「フランチュちゃん……だと……!?」
舌足らずな発音が面白くて思わずカッと目を瞠ったレオンハルトに、ユーチアが「ひょえっ!」と小さく叫んだ。
「ちゅ、ちゅみまちぇん。ごめんなちゃい」
「怒ったわけではない。謝る必要はない」
フランツから注意される前に半目に戻したレオンハルトに、ユーチアがこわごわ話しかけてきた。
「ちっちゃくなってから、上手く話ちぇないのでちゅ……」
「ちっちゃくなってから……ということはつまり、きみは正真正銘のクリプシナ伯爵家のユーシアくんで、二十歳の男がちっちゃくなったと主張するのだな?」
「はい、ちょうでちゅ!」
コクコクうなずく姿が愛らしい。
しかしわかっているのだろうか、この子は。
「だとしたらきみは、この俺と結婚せねばならないのだぞ?」
これを言えば恐ろしくて、本当のことを言うのではとレオンハルトは思ったのだが。
予想に反して、ユーチアの頬がポッと色づいた。そうしてモジモジと小さな両手の指を組んでから、意を決したようにレオンハルトを見上げてこう言った。
「あの、あの……本当に僕をおヨメちゃんに、ちてくれるのでちゅか?」
「ん? 一応ユーシアくんとはそういう約束になっているが」
「ふおぉ……! ありがとーごじゃいまちゅ! 僕、二番目のおヨメちゃんでも嬉ちいでちゅ!」
「二番目の嫁? どういうことだ?」
「はっ!」
ユーチアは一歩あとずさり、両手を口にあてて「ちっぱい」と呟いた。
「人ちゃまの秘みちゅに踏み込んではダメ。万事控えめに」
「ひみちゅ?」
「ちゅまと子がいること、ちらないフリちゅる」
「ちゅまちゅる?」
小さなこぶしをきゅっと握って、ユーチアは何やらひとりで決意を固めている。
そうして、大きな瞳でまっすぐレオンハルトを見つめてきた。
「あの、あの! 僕のことは呼びちゅてでかまいまちぇん! あの、ふちゅちゅか者でちゅが、どおぞよろちくお願いいたちまちゅ!」
「……なん、だと……!?」
まさか自分との結婚話に、引くどころか食いついてくる子供がいるとは思わなかった。
驚きのあまり半目を忘れてカッと目を見ひらくと、ユーチアがまたビクッと跳び上がり、「あうぅ」と涙ぐむ。
そんな二人の様子を見ていたフランツが、ため息をついてレオンハルトに助言してきた。
「レオンハルト様。信じられないお気持ちはよーくわかりますが、まずは彼の話を聴いてみてください」
「話せるね?」と振り向いたフランツに、ユーチアがコクコクうなずく。
確かに、このままではいろいろ腑に落ちない。
「では、聴かせてもらおう」
レオンハルトはユーチアに椅子をすすめて、フランツに茶と菓子を用意するよう命じてから、自分も斜め向かいに丸椅子を持ってきて腰を下ろした。
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